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私とスキマスイッチの軌跡

気づけばもう3月下旬。
私の学生生活も終盤と思うと感慨深いものがある。


ところで、3月上旬に千葉県文化会館で行われたスキマスイッチのツアーに参戦してきた。

今回のツアーに参加するのは2回目。
どうして千葉でのツアーを取り上げるかといえば、
私の地元であり、私が初めてスキマスイッチのライブに参加したのが千葉県文化会館だったからだ。

久しぶりの千葉県文化会館の大ホール。
こんな感じだったっけなと懐かしい気持ちになる。

今回は学生生活を振り返りつつ、私とスキマスイッチの思い出を振り返りたいなと思う。

スキマスイッチに出会う小学生時代

スキマスイッチは私にとって "人生" だ。

そして、私がエンタメに興味を持ち志す "原点" でもある。

小学生時代、母の影響でスキマスイッチを好きになり、気づけば物心ついた時にはスキマスイッチを身近に感じる生活を送っていた。

スキマスイッチ初期のアルバム三部作(夏雲ノイズ、空想クリップ、夕風ブレンドの3つ)をCDプレイヤーでひたすら繰り返し、いつしか歌詞カードを見ずとも歌詞を口ずさめるようになった。

三部作を繰り返し聞き込んでいたが、2007年にベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』が出たときには「なんていいとこ取りしたアルバムなんだ!」と嬉しくなったのを覚えている。
それでもベストアルバムにはベストの良さが、アルバム曲にはアルバム曲の良さがあると改めて実感した。

小学5年生の時、誕生日に初めて自分のウォークマンを買ってもらった。
これからはいつでも音楽が、スキマスイッチが聞ける。そう思った私はいつしかウォークマンが手放せなくなっていた。
思えばこのとき、人生をスキマスイッチと共にするようになったのだと思う。

そして、初めてライブに参加したのが2010年のスキマスイッチツアー『LAGRANGIAN POINT(ラグランジュポイント)』。
このときの会場がちょうど千葉県文化会館だった。

私はライブというものに本格的に行くこと自体が初めてで、事前にスキマのライブDVDを観て母親にめちゃくちゃ予習させられた。
「手拍子のタイミングはこう!」「この曲はこういう振り付け!」というように、かなりスキマスイッチ英才教育を施されていたと思う。

初めてのライブは衝撃だった。
だいぶ昔の記憶で事細かには覚えていないが、
初めて聞く生の音楽に圧倒されたのだけは覚えている。
ここから私はライブに楽しさを感じ、毎年のようにスキマスイッチのツアーに参加するようになっていった。

スキマスイッチに助けられた中学時代

中学に入り、環境が目まぐるしく変わった。
人生思うようにいかないなと、生きることに苦戦し始めたのもこの頃だった。

中学1年生の頃は特に酷く、大好きなスキマスイッチのライブにすら行けなかった。
これは単純にライブが当たらなかったのもあるし、精神状態的にも行けなかったというのもある。
ただ、ライブこそ行けなかったものの、毎日イヤホンをつけて曲は聞いていた。
無心でアルバムを繰り返すときもあるし、友達が居なくて暇で歌詞の意味をひたすら調べているときもあった。

辛くて泣いてる時も、精神状態がしんどいときも、ベッドの中でスキマスイッチを聞いて心の支えにした。

中学2年生からは、親の影響もあり本格的にライブに参加し始めた。
グッズを買ったり、同じくスキマスイッチ好きな人と仲良くなったり。
スマホやSNSが急激に普及したのもちょうどこの頃だった。(まあ私はスマホをなかなか持たせて貰えなかったのだが。)
私のスキマスイッチ生活が充実し始める予感がした。

歌詞の意味がわかる高校時代

高校時代、私はこの短い人生の中で1番学生生活が充実していた。そんな中でも、ツアーに参加することは欠かさなかった。
部活があっても、テストがあっても、受験があっても。最早ライフワークである。

高校生になって少し大人びた私は、スキマスイッチという観点からも成長が見て取れる。

まず、高校時代に初めて自分のお金でチケットを購入しライブに参加した。
テスト1週間前だから、という理由で行くのを禁止されていたが、その公演は特別公演。
どうしても行きたかった武道館での公演だった。

私は直前になりコンビニでお年玉を崩し、チケット代を支払った。直前に購入したこともあり、席は3階席の後方。ステージ自体はかなり見づらい席だった。

2015年の日本武道館公演。このとき高校1年生。
学校帰りに直接行ったから制服で行った記憶がある。


初めて自分で取ったチケットで観るライブは何とも新鮮で、そもそも母親が隣にいないライブも初めてだった。でもそのとき、何より嬉しかったのがその演出だ。

セットリストは私が好きな曲ばかりが入り、最高に盛りあがった終盤。『星のうつわ』というバラード曲で武道館の天井が一面の星になった。
これは私が1番後ろの席に座っていたからこそ感じた感動だと思う。
私はこのとき本当にライブに来てよかったと思い、これからもスキマスイッチのライブに行き続けようという決心にもなった。

他にも、色々な経験があった高校時代だった。
詳しくは割愛するが、今までなんとなく聞いていた歌詞の意味がしっかりと沁みるようになった。
恋愛の歌詞の繊細さとか、日常の描き方の細かさとか。そういう親しみやすさが良いのだと改めて実感した。

これだけスキマスイッチ好きをアピールしていると、よく「1番好きな曲は何なのか?」と聞かれるが
この頃から『藍』が私の不動の1位である。

『藍』は私の恋愛バイブル的存在だ。『藍』を聞いて何度泣いたかわからない。でもそんな心を揺さぶる素晴らしい曲だと思う。
皆さんもぜひ聞いてみてほしい。


こういうエンタメが作りたいと決めた大学時代

ようやく現在にたどり着きました。長い時間でした。

大学時代は金銭的にも時間的にも余裕がでてきたため、1人遠征にも挑戦した。
まずはスキマスイッチの地元であり聖地の愛知・名古屋。その後は金沢に遠征した。

この金沢が何とも波乱万丈な遠征だった。
まず当初予定していた公演予定日が大雪で延期に。それを知ったのが新幹線に乗る10分前。
しかも、そのときの金沢公演の席は1番前のセンター。これ以上無い良席だった。

延期になってしまったものは仕方なく、とりあえず大雪の中普通に金沢観光を満喫。笑
雪で凍ってる兼六園とかレアな姿が見れて普通に楽しかった。

そして日を改め3ヶ月後、ついに夢にまで見た1番前のセンター席が実現してしまった。
このとき就活真っ最中だった私は色々な思いも合わさり1番前で大号泣。(バンドメンバーが苦笑いしてたきがするのはのは私の気のせいにしておきたい。)
多分、約2時間の公演中5回は泣いたと思う。

金沢公演は初の本多の森ホール。グッズめちゃめちゃ散財した。

スキマスイッチはやはりライブが真骨頂だと私は思う。
彼らは曲のクオリティや音楽性はもちろんのこと、ライブでのアレンジも素晴らしいし、意外かもしれないがMCがめっちゃ面白い。全然退屈なんてしない。

この公演を観て、改めてスキマスイッチのライブみたいなみんなを楽しませる仕事がしたいと強く感じた。

私とスキマスイッチの軌跡はこれからも続いていく

冒頭に戻り、今年3月上旬。
約10年振りにスキマスイッチツアーで千葉県文化会館に来た。

スキマスイッチの曲を通じて色々な思い出が蘇るし、どの曲にも思い入れがある。
そして、毎回のツアーを通じて思うのは「ここが私のエンタメの原点だな」ということだ。

スキマスイッチのライブに行くようになって10年以上経つわけだが、やはりスキマスイッチのライブの盛り上げ方はすごい。
フェスに行くと強く感じるが、何か特別なことをしているわけではないのにしっかりと会場に一体感が出るのは真に彼らの実力だと思う。

そんな彼らが作り出す空間は熱気に満ち溢れていて、皆が自由に楽しそうにしている。そんな空間を私も作れたらなとライブに行くたびに考える。

他にも、私は色々なエンタメに興味があるが、スキマスイッチきっかけのものも少なくない。
アニメ等はその代表例だ。
今では少年漫画大好きな私だが、昔は漫画もアニメも詳しい方ではなかった。
でも、スキマスイッチがアニメ主題歌をよくやるようになった2010年代、スキマスイッチからアニメを観るようになり、そこからアニメや漫画が大好きになった。

そんな学生時代を振り返るのに、千葉県文化会館でのライブは最適な場所だった。
スキマスイッチの音楽と共に、今まであった様々な出来事が曲に合わせて思い出される。

長かったな、波乱万丈だったな、これから私はどんな人生を歩むんだろう。
色々な感情が入り交じりながら聞いた彼らの曲はいつもよりもスっと入ってくるような気がした。

学生時代という人生のひとつの区切りが終わるけれど、私の人生はよっぽどのことがない限りこれからも続いていく。
そして、そこにスキマスイッチの音楽が一緒にあればいいなと心から思う。

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