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②病院へ行った話

こんにちは、こんばんは、楠木です。
今回は、
豆腐メンタルすぎる私が心療内科・精神科のある病院を受診した話 ②病院へ行った話
です。

①病院を探した話はこちら↓

はじめに

私は中学生の頃から、気分の落ち込みなどに苦しめられていました。ですが、精神科・心療内科の病院で何をされるんだろう。こんな症状で受診していいんだろうか。どこの病院にかかったらいいんだろう。嫌なことを言われたらどうしよう。
などなど考え込んでしまい、受診に踏み切れませんでした。
もし同じような方がいらしたら少しでも力になりたいと思い、投稿します。
⚠️あくまで個人の考え・体験です。
⚠️治療にあたっては担当の医師の指示・指導を守ってください。

1.電話

朝9時に目が覚めた。頭が重だるかったけど、今日を逃すとまた1週間、仕事の休みと診察時間が合わない。「起き上がれないし今日もいいかな」と甘ったれてインスタを開く悪魔の私と格闘すること1時間強。
ようやく、「まず電話をかけよう。それくらいならできるでしょ、ね?」と自分を言い聞かせて電話をかける。
「あの……もしもし。えっと……そちらの病院で受診をしたくて、あの、電話したのですが…。あっ、あの私、楠木と申します」
電話すらまともにかけられない自分に落ち込む。
受付のお姉さんがゆっくりと「初診の方ですか?うちでは初診の方は、症状をあらかじめ伺ってうちで診られるかどうか判断させていただいているので、簡単に楠木さんの症状を教えてくれますか?」と話してくれた。
症状を聞かれると思っておらず、うまく説明できずにじわっと涙があふれてくる。所々詰まりながら話している間、お姉さんは遮らず、急かさず聴いてくれた。「わかりました。それなら診察可能です」「今日は来れますか?診察は12時までなので、10時45分までにきていただければ診れます」
え、20分しかないじゃん。まだ起きてそのまんまなのに。徒歩10分と考えると準備する時間、15分しかないじゃん。ダラダラしてた自分のバカバカ。でもまた1週間苦しむのは嫌だ。
「行きます。よろしくお願いします」

2.問診票

なんとか時間に間に合わせて病院に着くと、問診票を渡された。
・症状(いつから、どんな?)
・家族に精神科・心療内科にかかっている人はいるか。その人の病名。
・お薬でアレルギーが出たことはありますか?
・飲んでいるお薬はありますか
などなど。

症状を口で説明するのは不安があったので、問診票には思いつく限りありったけの症状を書くことにした。
この間にも「こんなに書いて怒られない?」「大したことないって思われるかな」と弱気な私が顔を出すが、気合いでねじ伏せる。「先生は専門家なんだから、いろんな人を見てるよ。全部さらけ出して、きっと大丈夫。」と不安をなだめすかす。

3.受診

待っている間にぐるりと待合室を見回した。想像していたよりずっと綺麗で、洒落ていて、待っている患者は私1人だった。精神科や心療内科ってなんとなくもっと怖いところだと思っていた。

「楠木さん」
名前を呼ばれて診察室に入った。
荷物を置いて丸い小さな椅子に腰掛ける。コロナの影響で、先生との間には透明のビニールシートが垂れ下がっている。当然か。この病院ではきっと、喉の腫れをみたり、聴診器で心臓の音を聞くことはないのだから。

「よろしくお願いします」
先生は私の書き殴った問診票を見ている。
「うん、本当に色々あったんだね」
そのひとことで、不安がすうっと溶けていくのを私は感じた。よかった、たくさん書いたけど怒られたり馬鹿にされることはなかった。受け入れてもらえた、と思った。
「中学生の頃からなんだね。辛かったね。子供の頃からというと親の影響が大きい思うんだけどね、何か家庭環境に問題はありましたか?」
その後は、問診票をベースに家庭環境や生い立ちを始め、職場環境や人間関係について質問されることにぽつりぽつりと答えていった。

「うん、仕事も始めたばかりだし、環境の変化とかそういうのはあるだろうね。でもやっぱり根本的な原因が見えてこないね。1度、系列の大きな病院で心理検査を受けてもらって詳細に症状や原因、病気の深度を測ってから、治療するって形にしようか」
治療、という言葉に少しびっくりした。
そうか、原因や病名がわかったら終わりじゃないんだ。対処療法でお薬を飲み続けるんじゃなくて、根本的に治す、つまり、「治療」をするんだ。
私はコクリと頷く。
「でも、とりあえず不安の波が来たときに対処できるようにってことでお薬は出しておくね」
「ありがとうございました」
10年近く不安なまま、だましだまし付き合ってきたこの心のモヤを払うために、大きな一歩を踏み出せた気がした。
薬をもらって病院をあとにした

4.さいごに(全部読む元気がない人はここまでスキップ)

私が診察を受ける前に1番不安だったのは、「嫌なことを聞かれるんじゃないか」「こんなの大したことない」「もっと苦しい人は沢山いる」そんなことを言われたらどうしよう、という点でした。

でも、そんな心配はありませんでした。
先生方はその道のプロ。たくさんの患者さんを診てきてるし、全てをさらけ出して大丈夫。きっと受け止めてくれると思います。
だから、不安なこと、苦しいこと、困っていること、悩んでいることも、いろいろ言っちゃいましょう。必要なら大きな病院に繋げたり、検査の手配をしてくれたりします。

あなたの苦しみが少しでもやわらぎますように。
私もあなたも、いっしょに少しずつ進んでいきましょう。
次回は③初めてメイラックスを飲んだ話です。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!

楠木

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