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企業と転職者の最適なマッチング方法

こんにちは。薬剤師まつです。
今回は、このテーマについて話したいと思います。(先に言っておきますが、給料や休みを第一優先に考えている方はあまり参考にならないかもしれません。仕事を楽しく、自己の成長ややりがいなどを重視している方に役に立てばいいと思ってます。)

薬局業界は他の業界に比べて転職が多い業界です。需要と供給において需要が多いため、辞めても次の職がすぐに見つかるという環境がそうさせているのかもしれません。私は、数多くの薬局を経験し、色んな薬剤師さんを見てきましたが、仕事に満足している人より不満に感じている人の方がはるかに多いと感じています。その不満に感じている点として、入社前と入社後のギャップです。転職を経験された方なら、思い当たる点がないでしょうか?

では、なぜそのようなことが起きるのか?

・入社前の面接時にしっかりと面接者と企業側とで話し合いが出来ていなかった。

・あまり企業の事を調べず、漠然としたイメージで入社したものの何かやっぱり違うなと感じた。

などなど理由は様々あるかと思います。逆に、企業側からしても薬剤師不足で誰でもいいから応募者がいたら採用してしまうという点もあります。このようなミスマッチでは、また転職という流れになってしまいます。せっかく入社するなら、仕事は楽しくしたいですよね?そこで、このようなミスマッチをなくす方法について述べていきたいと思います。


◽️企業選定

まずたくさんある企業の中から気になる企業を見つけて下さい!一つでもいいし、複数あっても構いません!

見つけましたか?

◽️客観的事実

では、次にして欲しい事は、気になる企業、自分、ライバルの3つの客観的事実を書いてほしいです。
そんなこと言われてもどんな風に書いたらいいのか難しそうでわからないって思う方もいらっしゃるかと思いますので、説明していきますね!

・企業

企業によって特色は様々です。ホームページでもいいし、TwitterなどのSNSによる情報、周囲の人からの口コミ(卸さんとか詳しいかもしれないです)でも何でもいいので、調べたことを箇条書きして下さい。
例えば、
・在宅に力を入れている
・社員の中が良く、みんな力を合わせている
・離職率が高い
・社長の人柄が良さそう
・残業が多い
・社員研修にはあまり力を入れてない
・常に新しいことにチャレンジしている

などなど色々あると思います。

・自分

自分の長所・短所を箇条書きして下さい。性格・資格・仕事上での強みなどを書くといいと思います。
例えば、
・飽きっぽい性格
・諦めが悪い
・管理薬剤師の経験あり
・在宅専門薬局の経験あり
・数多くの薬局を経験
・仕事が早い
・クリニック内勤務や医薬品卸立ち上げ経験あり
・MBAホルダー

これはあくまで自分の簡単な分析です(笑)。

・ライバル

ライバルについては身の周りの薬剤師さんの特徴をイメージしてもらえばいいです。

◽️分析

客観的事実を書き終わりましたら、次は分析です。下の図1を見て下さい。

企業・自分・ライバルの3つの円があると思いますが、ここで大事なのは重なっている部分です。
それぞれ重なっている部分を説明していきますね。

・企業と自分、企業とライバル

企業と自分(ライバル)が重なっている部分について検討していきたいと思います。検討する際に、先程の分析で箇条書きした事を用いて検討していきますね。

まず、企業や自分について箇条書きした事をそれぞれいい点と悪い点に振り分けてみて下さい。
そうすると、下の図2のようになります。

それぞれのいい点・悪い点の組み合わせが4つ出来ると思います。この4つの中で何を重視するかです。重視すべき所は「企業のいい点・自分のいい点」と「企業の悪い点・自分のいい点」の2つ。

・企業のいい点・自分のいい点
企業のいい点とは、企業の方向性でもあります。そこに自分の良さがどんなシナジーを産み出すかです。企業側からしたら、会社に貢献できる薬剤師が欲しいに決まってます。どんな価値を提供できるか、そこが明確になれば、面接時にもアピールできます。
例えば、(上記の客観点事実から)
・在宅に力を入れている企業に自分が在宅専門薬局でしてきたノウハウで貢献できる
・企業のチャレンジ精神と自分の数多くの経験や知識があれば、新しい価値を産み出せるかもしれない

というように企業に貢献出来そうな点を考えてみたらいいと思います。

・企業の悪い点・自分のいい点
ここでは、企業の課題を解決して、会社に貢献できる力があるかです。ここに当てはまる人はあまり多くないかもしれませんね(笑)もしここに当てはまる項目があれば、引く手あまたでしょうね!企業側からしたら、企業の課題を解決してくれる人がいるなら、ありがたい限りだと思います。

・企業のいい点・自分の悪い点
結論から言うと、ここに当てはまるのは、あまり会社の貢献には結びつきにくいかと思います。
企業側の視点では、どんなに仕事が出来る薬剤師でも、傲慢で協調性がなければ、今まで楽しく仕事できた職場が台無しになります。いかに企業に貢献できるかどうかです。企業側から見て、この人悪くないんだけど、あまり企業に貢献できるか微妙だなという人は採用したくないですよね?

・企業の悪い点・自分の悪い点
論外なので省略します(笑)

・自分とライバル

ここは単純に他者との差別化要因です。自分が他の薬剤師より優れている点は何ですか?それがわかってれば、十分です。

最後に

先程の図1の黄色の部分が自分が他の薬剤師より優れていて、企業に価値提供できる点です。あくまでも自分で分析できるのはここまでです。あとは面接時に話し合い、隙間を埋めていく作業です。そうする事でお互いにミスマッチなことはなくなると思います。特に面接時ですが、自分を大きく見せたり、過小評価しないで下さい。企業さんも入社してもらいたいから良く見せようとしないで下さい。ここで嘘や偽りといった客観的事実と異なることがあると、入社後にあれ?っとなります。そのような事がなく、お互いが入社後ウインウインの関係が築けるといいですよね!転職は転職者にとっても企業側にとっても重要なイベントです。何となくで決めるのではなく、しっかりと納得して決めた方がのちのち後悔しないと思います。
参考になれば、幸いです。

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