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Nadi・話が聞きたくなる人になる。(Toku後編)

イチロー選手はインタビューをあまり受けないので有名ですが、以前テレビで、「稲葉さんだから受けんたんですよ」と言ってインタビューに答えていたことがありました。同じ愛知県出身の稲葉篤紀さん。現在のWBC日本代表の監督が、インタビュアーをされた時です。

その稲葉監督を称し、イチロー選手は「稲葉さんは徳があるから」といっていました。王監督のことも「徳高い」と讃えていました。

日本でよく出る「徳」のお話。

そういえば今、以前勤めていた塾で高校生が、「〇〇さんは徳高いから」と話していたのを思い出しました。「徳高い、って女子高生言うの?」とその時は驚きましたね〜。

ところで「徳って何?」の第二弾です。

第一弾はこちらより。
Nadi・「徳高いから」とイチロー選手が話していたけど、徳が高いってなんだろう?


徳は、コンビニに売ってたり、アマゾンで注文できたり、ネットでダウンロードできるものではなく、人が誕生してから今までずっと存在するものです。だから昔から、徳高い人もいれば、そうじゃない人もいました。

じゃぁ、誰に学ぶのが一番いいか?それは絶対、お釈迦様です。すっごく私たちにメリットのあること伝えてくれています。これは絶対大切です。

お釈迦様は「溢れ出た功徳で生きなさい」とおっしゃっています。

「徳を減らすことなく、徳を貯め続けて、その溢れ出た部分で生きなさい」ということです。

 

ではその徳って、どうやって貯めるのか?


(前回の続きで)二つ目
人を安心した気持ちにさせることです。
不安な人、落ち込んでいる人の不安を取り除いてあげる。話を聞いては、相手の恐れを取り除き、励ましてあげる。これです。これを安心施(無畏施)と言います。

「それは得意だし、ぜひやりたい」という人も多いのではないかと思いますが、これを十分に達成するのはなかなか困難です。なぜなら、相手に選ばれないといけないからです。

ここでのポイントは、自分だったら誰に相談するか、ということです。困った時の相談相手は誰でもいいわけではなく、当然、相手を選びます。

人の相談に乗ってあげたい、と思う人は多いと思いますが、相談相手として自分が選ばれない、という場合があります。



普段から気持ちに寄り添ってくれる上司や、最後まで話を聞いてくれる友人などは、困った時に話をしてもいいかな、と思うはずです。会社なら、仕事がありますが、仕事上のトラブルでは、やっぱり仕事を頑張ってない人は相談相手になりにくいです。

同時に、仕事ができたとしても、嫌な人だとだめです。できない人をなじったり言葉で傷つけたりするのではなく、手助けしてあげたり、ニコニコして教えてあげられたり、ということをしていないと、困った時の相談相手として選ばれません。


普段から、自分の仕事や、やるべきことには一生懸命に取り組み、少しでも能力を上げようとする。同時に、人を許す、励ます、勇気づける、ことが大切です。そして悪口や批判は絶対に言わないようにする。

そのベースがあってこそ(そこで徳が貯まるから)、人が困った時に相談相手として選んでくれますし、かける言葉に人を安心させる力が宿ります。


そう考えると、稲葉監督や王監督が「徳高い」というのは、わかる気がしますね。テレビ画面からも「徳が溢れ」出てきてますから。


□ 何を言うか、よりもどんな人か。
一つ目は、お金や物や、時間やエネルギーを人のために使ってあげられるようになる。

二つ目は、周りにいる人、とりわけ不安な人の不安を取り除いてあげる。

どちらもやっぱり大切なのは、心です。

人が困っていたら「かわいそうだ。なんとかその苦しみがなくなってほしい」と思い、人の幸せを願い、そのために行動をする。そして、ある人には優しく、ある人には厳しいというような人に差をつけないこと、も大切ですね。


徳を手にするのは大変ですが、すごく価値があると思います。ナチュラルに上記のような性質の人もいますが、私はどうやら違うようですので、少しでもこれに近づけるよう、徳をたくさん得られるよう頑張っていきたいと思います。


Study&Nadi
松尾健史

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