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Nadi・「徳高いから」とイチロー選手が話していたけど、徳が高いってなんだろう?(Toku前編)

イチロー選手が稲葉監督のインタビューを受けたときに「稲葉さんは徳高いですから」と言っていました。王監督のことも「徳が高い」と言って称賛していました。

「だからこそ稲葉監督のインタビューも受けたし、王監督だから一緒にWBCにも出場したかったんだ」とも。

ところで徳ってなんでしょうか。

「損して徳とれ」と言われます。
「徳のあるお顔」とも言われます。

「徳」というのは、人が幸せに生きるために絶対に欠かせない要素ですが、実はあまりその実態を知らない人が多いと思います。が、絶対徳は貯めたほうがいいです!!😊

 

さて、先生をやっていたり、上司をやっていたりする中で、いいこと言っているのに、人から耳を傾けてもらえない...どころか、人から嫌われるというようなことがあります。

「なんでだろう」と頭を悩ませ「信頼されるリーダーになるための要素」や「人を魅了する話し方」といった系統の本を読んだりしますが、なかなか解決しません。

その理由の一つは、ステップが間違っているからです。「何を話すか」は実は、最後にくるものであって、その前に必要な徳を貯めるという下地作り、ステップがあります。

一方で、話もやっていることも支離滅裂だったりするのに、不思議と人が耳を傾け、一緒にいて楽しいという人がいます。もちろん、稲葉監督や王監督のように、やっていることも実力もしっかりしていて、そして人を魅きつける人もいます。

これは徳が高い人です。

また、稲葉監督や王監督は、一緒にいて癒される、優しい気持ちになれる人なんだと思います。

じゃ、どうやったら徳を貯められるのか?


気になるところです。これは、古来から、つまり時代がどのよう変わっても、お釈迦様が教えてくれているこの方法がベースです。徳は、どこかに売っていたり、たまたま拾ったり、なんとかごまかせるものでも、お情けでもらうもの、でもないからです。


これから2回に渡り、徳の貯め方、お伝えします。


□ 一つ目です。
自分の手元にお金があります。
お給料やお小遣いなどで手にしました。多くの人は、お金は自分が幸せになるためだけに使います。でもそのお金を、自分以外の人の幸せのために使うと徳がたまります。さらに、使った後に、「人を幸せにするためにお金を使えてよかった。使わせてくれてありがとう。本当に嬉しい」と思うことが大切です。

人のために使えてよかった、という思いで完結しないと、ギブアンドテイク的な思考になり、「ご馳走してあげたのに、なんであいつは俺の言うことを聞かないんだ。許せない」なんてことになる可能性があり、これは徳が貯まるどころか、マイナスです。で、徳がたまらない理由の多くが、ここです。

「いい思いさせてあげたんだから、いい思いを私にも返して」。これは、結局相手のために使っているようで、自分のために使っています。しかも、そうした思いををごまかしているから、よくありません。表情もひきつっちゃうかもしれません。笑

思い切って、人の幸せが私の幸せだ、とシフトチェンジできたらGoodです。

 

モノでもそうです。
あんぱんを一つ自分が持っていたとします。自分もお腹が空いているが、隣の人もお腹が空いている。そのあんぱんを一人で食べて自分の空腹を満たすとするのが、普通ですが、そのときにパンを二つに分けて一緒に幸福になる、あるいは一個まるごと相手に与えて、相手を幸福にする。そして、それができてよかった、と喜ぶ。こうすると徳がたまります。

つまり、お金も物も、使う方向性、目的が大切です。
自分が幸せな気持ちになるのは「徳」を消化したからです。徳が食べ物に変わり、それが自分に幸福感を与えてくれた、と考えるとわかりやすいかもしれません。

自分の幸せではなく、人を幸せにすると徳は貯まります。お金やモノ、その他様々なもの、時間とか体力とかもそうかもしれません、を人の幸せのために使い、「人を幸せにできてよかった」と心から思う。それを喜びにする。

 
「そんなの難しいよ...」と思う人もいるかもしれませんが、だからこそ「徳のある人」という特別な存在が出てくるのだと思います。そして、徳のある人は、稲葉監督も王監督もそうかもしれませんが、幸せそうです。

自分の幸せのためだけではなく、人に幸せを願い、そのために行動できる人は、素敵ですからね。素敵な人の話は自然と聞きたくなります。人だけではなく、すべての生き物や自然にまでその思いを向けられたらもっと素敵です。


そうなれるよう、私も一歩一歩、頑張ろうと思います😊

 

つづく。


Study&Nadi
松尾健史


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