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第16章:「孤独」と「寂しさ」の本質的な違いを知る

世の中的に、リモート環境での在宅ワークが一般的となったことで、一人で過ごす時間が増えた方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、タイトルにある通り「寂しさ」と「孤独」というテーマで、その違いや考え方についてまとめていきたいと思います。

まず、この記事を読んでいただいている方にインプットしていただきたいフレーズを記載します。

キーフレーズ
「孤独」は状態、「寂しさ」は感情

この軸をもとに、以下で学んだことをまとめていきたいと思います。

「孤独」と「寂しい」の意味

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冒頭で、「孤独」は状態、「寂しさ」は感情と記載しましたが、それぞれの意味について見ていきたいと思います。

まず、「孤独」についてですが、

孤独
「孤」は親のない子,「独」は年老いて子のない人

ということで、「孤独」とは家族構成を背景とする言葉のようです。

例えば、「残留孤児」であったり「独居老人」などに象徴されるように、たしかに残留"独"児とは言わないし、"孤"居老人とも言いませんね。

それが転じて、現代では、他人から強いられた場合には「隔離」、社会的に周囲から避けられているのであれば「疎外」、単に一人になっているのであれば「孤立」などの意味を含む語として使われます。

次に、「寂しさ」ですが、語源をたどると「寂しい」は「荒(さ)ぶしい」から派生した語という説が有力のようです

荒ぶしい・・・何かが荒れた状態
荒ぶしい→さぶしい→さびしい→さみしい→寂しい
※(心が)荒ぶ状態から転じて現代的な意味に繋がった

このように、語源からたどると、「孤独」は一人でいる状態を表す様から、「寂しさ」は心の状態を表す様から端を発していることがわかります。

次に、海外(英語圏)の意味も合わせて見ていきたいと思います。

「alone」と「lonely」の意味

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孤独と訳される「alone」と寂しいと訳される「lonely」についても、語源からルーツをたどりたいと思います。

「alone」は「all + one」が語源で、「完全に一人」の状態ということで、日本人にも結構しっくりきます。

alone
all one → allone → alone
→一人であるという状態

また、「lonely」は「alone」からの発生語で、「(a)lone + ly」が語源とされています。

孤独である状態を表す形容詞が由来となっておりますが、辞書を引くと現代では「sad」という感情が付加されているようです。

lonely
sad because one has no friends or company
(和訳:友人や仲間がいないことによる悲しいという感情)
→寂しいという感情

このように、英語においても、孤独は状態で寂しさは感情という分け方で区別され、現代的に認識されていることがわかります。

「孤独」と「寂しさ」を分けて考える

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孤独の効用を説いた下重暁子さんの著書『極上の孤独』では、「孤独=寂しい」という社会的な風潮に対してアンチテーゼを掲げられており、個として成熟した人間が孤独を楽しむことができるという考えを展開しています。

また、『幸福の資本論』の著者橘玲さんは、幸福を感じられるための3つのインフラとして考えを展開しています。

幸福とは、「自由」「自己実現」「共同体=絆」の3つのインフラから構成され、それぞれ自由は「金融資産」、自己実現は「人的資本」、共同体=絆は「社会資本」で下支えされている。

つまり、お金の有無キャリアの有無家族や友達の有無の3つの二元論(計8分類)で幸福の分布をカテゴライズしています。

超充・・・8つ全てが有の状態
リア充、世帯持ち、金持ち・・・8つのうち4つ〜2つが有の状態
退職者、ソロ充、プア充・・・8つのうち2つ〜1つが有の状態
貧困・・・8つのうち全てが無の状態

この中で、今回のテーマに沿ってピックアップすると、「ソロ充」とは、社会資本(共同体=絆)は欠如しているが、自分の人生を幸福に過ごしている人々のことを指します。

また、Youtuberイケハヤさんは自身の動画内で「友だちは捨てろ」との立場を取られています。

その立場を取られる軸には「成功したければ」という枕詞を付けられており、理由としては「ひとつの道を探究できる」ということが語られています。

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つまり、孤独を選ぶことで成功を手にするという考え方に基づいていると考えられます。

一見イケハヤさんの主張は毎回極論のようにも思えるものも多いのですが、理由を具に聴くと納得できるポイントもたくさんあります。

まとめ

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何度も繰り返しになりますが、孤独は状態で寂しさは感情という違いを述べましたが、その切り分けによっていくつか気付けることもあります。

まずは、一人でいることがイコール寂しいということではないということを理解することで、一人でいる自分を客観的に捉えられるかと思います。

一人でいることが社会的に寂しいと思われているだろうから自分は孤独になったら寂しいと思われるだろうなという先入観から、孤独になることが寂しさに繋がるのではないかと、わたしは考えます。

スマートフォンや携帯電話でいつでも通知や通話が来て、インターネットで全世界が繋がる時代で、孤独になること自体が難しい世の中ですが、孤独になることで得られるメリットもたくさんあると考えます。

1つに、自己成長のために集中没頭できる。

2つめに、自分と向き合って価値観を見つめ直せる。

他にも様々なメリットがあると思いますが、自分の個人的な経験上も上記2つは納得できる視点だと感じています。

完全に孤立する必要はないと個人的には考えますが、一時的に何か目標を立てて集中特化する期間だけでも、一人になる時間も取り入れてみると、自分に自信のつくきっかけになる可能性も多分にあると考えています。

わたしは大切な友だちとの縁は絶対に切れない人間ですが、自己成長ブーストをかけたい時には、短期間だけ孤独になることは経験上結構自信を持ってオススメできます。

わたしは、30歳を過ぎてからは、友だちをCollection思考からSelection思考にシフトするように意識し始めました。

今のこの状況下で、みなさんは一人時間をどのように活用されていますでしょうか。

みなさんの活用事例や孤独に対する意見も聞けたらうれしいです。


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