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# Notionのこと

今、ネット上にはタスク管理法やToDoリストに関する記事や動画が溢れている。それほどまでにモノゴトを上手に進められない人が巷には大勢いる。2020年の6月から2021年の5月まで約1年間に渡り、『事務局長の万年筆』というタイトルでここにモノゴトの円滑な進め方などを記した事がある。そこではGTDやバレットジャーナルについて解説した。私自身が現在実践しているタスク管理法は、バレットジャーナルをしながら週次レビューとしてGTDをおこなうというものだ。現状ではこれが現実世界と脳みそを乖離させない一番有効な方法であると実感している。

以前はロイヒトトゥルムというハードカバーのノートでバレットジャーナルをおこなっていたが、試行錯誤の末、今はNotionでおこなっている。Notionはパソコンやスマホで使えるウェブアプリだ。しかしこれもまだ試行錯誤の最中で、またいつかアナログノートに舞い戻るのかも知れない。バレットジャーナルは箇条書きでラピッドロギング(迅速な記録)をしながらタスクを回して行く方法で、その本質が理解できればツールはデジタルでもアナログでも構わない。ウェブアプリの利点はいつもポケットに入れてあるスマホでおこなえる点にある。あるいは記述の迅速さではアナログノートの方が良いのかも知れないが、バッグからノートを取り出す手間とポケットからスマホを取り出す俊敏さを天秤にかけると圧倒的にスマホが有利なのだ。さらに、Notionは拡張性が高く、タスクやメモをデータベースとして記録する事ができるため、情報の再利用が容易だ。紙媒体の資料もスマホで撮影してPDF化し、日時や案件と連動したファイルとして取り込む事ができる。

さて、Notionユーザーの間でもタスク管理法は最大と言っても良いくらいの一大テーマだ。そして様々な方法論が語られている。しかし私はそんな雑多な情報に惑わされる事は無い。体にはバレットジャーナルという方法論が染み付いているのだから、それをNotionで実現するだけだ。Notionは最初は取っ付きにくいが、理解出来ればこれほど便利なツールは無い。特にリレーショナル・データベースを扱った事のあるプログラマーにはカスタマイズし甲斐があり、自分だけのツールを作ることが可能だ。テンプレートも多く配布されているが、それではせっかく自分なりのカスタマイズが出来るツールを使う醍醐味が半減してしまうのではないかと、プログラマーおじさんは思ってしまうのだ。そのうち私もテンプレートを配布する側に回るであろう事を予感しつつ。

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