マガジンのカバー画像

奄美の汀から

32
北海道の地元のメルマガ「ほぼ週刊さろま」へ寄稿したものを保管しています。
運営しているクリエイター

記事一覧

32 日日是好日

これを書いているのは12月26日で、日本列島は強い寒気の影響で日本海側では大雪や暴風雪に警戒…

松尾 憲幸
2年前
4

31 予測不能なノート術(5)- 幸せのスイッチ -

ここまで、生活の中に「書く」行為を取り入れるひとつの方法として、バレットジャーナルについ…

松尾 憲幸
2年前
1

30 予測不能なノート術(4)- テーマは「今」 -

さて、バレットジャーナルのセットアップについて綴って来たが、一連の文章は特にバレットジャ…

松尾 憲幸
2年前
4

29 予測不能なノート術(3)- 使うノートから作るノートへ -

この時期、来年の手帳を準備する方も多い事だろう。もし手帳選びに迷っているのなら、ちょっと…

松尾 憲幸
2年前
2

28 予測不能なノート術(2)- なんのためにノートをとるのか - バレットジャーナ…

さて、ネットで「ノート術 手帳術」と検索すると膨大な量の書籍情報や記事が現れる。それだけ…

松尾 憲幸
2年前
1

27 予測不能なノート術(1)

近隣の寄り合いの会場としてわが家を使って頂いている。混み入った内容の話であれば、参加者は…

松尾 憲幸
2年前
4

26 時代の潮流

先週末は私の暮らす奄美市の市長選挙だった。投票率は72.26%。市としては全国でもトップクラスだ。 「島の選挙戦は怖いぞ」と移住前から義父や義母、そして妻からも聞かされていた。誰に投票するかで家族が真っ二つに割れたり、集落では夜毎かがり火を焚いて誰が誰の家に投票依頼に回っているのかが監視される。しかしそれは20年も前の話である。私が越して来てからはその様な光景は見たことがない。ただ、今回の市長選ではちょっとした殺気を感じた。   毎年年末には政府予算案が決定するが、その中に奄

25 ベンチ

私の暮らす集落のバス停に、ベンチがある。白い樹脂製で、夕暮れ時になるとそこに尻の大きなオ…

松尾 憲幸
2年前
1

24 ペンのこと その2

ペンが好きだ、と先週書いた。ペンには相当お金をつぎ込んでいる。妻には内緒で。 ペンの中で…

松尾 憲幸
2年前

23 ペンオタクのこだわり

今はタブレット端末だけで保険の加入や更新手続きが出来る時代だが、複写式の用紙にサインをす…

松尾 憲幸
2年前
3

22 小笠原諸島からの漂着物

先週、奄美大島の東海岸に大量の軽石が漂着した。2ヵ月前の小笠原諸島の海底火山の爆発による…

松尾 憲幸
2年前

21 現実対処の条件 名を正すこと

孔子の弟子の子路が、「もし先生が衛国の政治顧問として登用されたら、まず何をされますか?」…

松尾 憲幸
2年前

20 奄美の朝日

今回は趣向を変えて奄美の朝の風景をどうぞ。 外国へ行くとサンセットが売りになっている所が…

松尾 憲幸
2年前
1

19 レイコ姉の話

奄美大島にはユタ神様と呼ばれる霊能者がいて、昔から島では「病気になったらカミサマの所へ行け」と言われている。ユタ神様が行う事は、いわゆる霊視である。ユタ神様は昔は多くいた様だが、今は少なくなってしまった。そのひとりが、実は私の暮らす小湊集落にいる。年齢は80を過ぎたくらいで、特別な人といった雰囲気はなく普段は他の人と変わりのない生活をしている。時折、霊視を依頼する人が家に来ている様子だった。島では年長者を「兄さん、姉さん」とか「アニ・アネ」と呼ぶ習慣があり、私は彼女をレイコ姉