長谷川羽衣子がウチの大学院に来ます——「れいわローテーション」を企むはずがない

長谷川羽衣子さん大学院合格

二年間じっくり経済学を勉強しようと

れいわ新選組政策審議会の経済担当でれいわ政治塾塾長の長谷川羽衣子さんが、この四月から、立命館大学大学院経済学研究科の修士課程(博士課程前期)に入学することになりました。当面、私のもとで理論経済学を勉強することになります。

経済学の力をブラッシュアップする必要を認識したそうで、経済学の理論と計量手法を学んで修士号をとることをめざします。

受験したいという話は秋ぐらいから聞いていて、本気かいなとは思っていたのですが、一応受験案内を知らせておいたら、その後具体的な相談を受けるようになり、年末から今年年初にかけての出願期間に本当に願書を送ってきた。
指導教員に指名されているし、まあ、れいわ新選組の関係というのは周知のことだろうから、当然私は入試にはノータッチになりましたが…。

[後記:当初「受験したいという話はもう一年ぐらい前から聞いていて、本気かいなとは思っていたのですが、一応受験案内を知らせておいたら、秋ぐらいから具体的な相談を受けるようになり、」と書いていましたが、その後、メールボックスを検索して確認したら、受験案内を添付で送っていたメールの日付は11月1日でした。なので、話が始まったのは秋ごろと思われます。大事なことなのにあいまいな記憶でいいかげんなことを書いてしまい、もうしわけありませんでした。3月7日]

「れいわローテーション」でびっくり仰天

そうしたところ、1月23日、寝耳に水で「れいわローテーション」の報道があって、びっくり仰天しました。
れいわ新選組から参議院の比例代表で当選された水道橋博士がうつ病で辞職された後任を、比例代表名簿の人が得票順で一年交代で務めるというもので、これにしたがえば長谷川さんは来年、一年間参議院議員をすることになります。
二年間本腰を入れてじっくり充電しようと言っていた矢先ですので、予定が狂ってしまう話に戸惑いました。

本人も直前まで聞かされていなくて、急な会議で言われて決まったことらしく、さあどうする。
慌てて電話で相談になりましたが、今年、大島九州男さんが議員をされている間大学に通い、来年議員の番がまわってきたら一年休学して、そのあと復学して修士論文を書くというスケジュールにするしかないということになりました。
はたして面接で試験官に聞かれた時、これで話が通じるかどうか。まあ大方、問題なく理解されると思いましたけど、そうは言っても職人修行の世界ですから、そんな中途半端な姿勢かと思われないともかぎらない。やっぱりちょっとは不安が残って、最後までドキドキしていました。

試験は2月にあって、2月の終わりに合格が決まって、とりあえず一安心です。もう合格発表も終わりましたし、ここに晴れて公表します。

「れいわローテーション」陰謀論でとんだ濡れ衣

緑の党がらみの連想で憶測

ところで、「れいわローテーション」を受けてこっちはこんな感じで右往左往していたのに、なんとネット上ではよりにもよって、長谷川さんがこの「れいわローテーション」の発案者だというような憶測が出回りました。
だいぶ以前に、当時の西ドイツ緑の党が、比例代表リスト選出の議員を任期途中でローテーションさせていたケースがありましたので、長谷川さんが日本の緑の党の共同代表をやっていたことから、緑の党つながりでこんな憶測をする人が現れたようなのです。

実はこの西ドイツ緑の党の試みは、結局、当初の約束を反故にして辞職を拒否した人が出たために失敗に終わりました。しかもそれが党首格だった非常に人気の高い政治家でしたので一悶着になりました。
長谷川さんもそんな騒動は知っていましたので、自分がそんなことを言い出すはずがないじゃないかと苦笑していました。

しかもなんか、そうした憶測は、緑の党の側からの組織的介入みたいな疑いのニュアンスをともなって流布されているらしい。
長谷川さんが共同代表を務めていらっしゃったころ、緑の党の党内では、反緊縮路線と脱成長路線との間で議論がなされていました。長谷川さんはもちろん反緊縮論を唱えておられましたが、もちろん緑の党ですから、脱成長論の勢力が大きいのは当然です。はたから見ていたら、よくまあ、エコロジー政党の中でがんばれるねえという感じでしたけど。
それがまあ、結局共同代表をやめまして、活動の中心を緑の党の外に移していたところ、もともとかかわりがあったれいわ新選組から立候補の声がかかったという経緯です。
ま、そういうことですから、ちょっと事情に触れていれば、長谷川さんを通じて緑の党が組織的にれいわ新選組を動かすなど、荒唐無稽もはなはだしい話。緑の党もほうも迷惑に思っていることだろうと思います。

何の恨みもない大島九州男さんを追い落とす黒幕という噂

そうしたら、へんな噂立てられて長谷川さんも大変だねえと、最初他人事のように思っていたら、火の粉がこっちにもかかってきまして…。
私が代表をやっている「薔薇マークキャンペーン」という反緊縮政策運動があります。最近は中心的な活動家がみんなそれぞれ事情を抱えて休眠状態にありますけど。
れいわ新選組の議員や候補者では、大石あきこさんや長谷川さんはこの薔薇マークキャンペーンの関係者ですが、どうやら、れいわ新選組に彼女らの「薔薇マーク派」というのがあって、私が黒幕でれいわ新選組を牛耳ろうとしているらしい。そして、なぜか大島九州男さんと対立していて、大島さんが参議院議員として力を持つのを阻止するために、「れいわローテーション」を持ち出してきたという噂がネット上で流されているようなのです。

いやなんで我々薔薇マークキャンペーンが大島さんと対立しなければならないのか。意味不明だし。

ネットでは前々から、経済政策以外のことには口を出していないと何べん言っても、山本太郎が自分の気に入らないことをしたらなんでも私の差金にする噂が絶えず、まわりはすっかりおもしろがって、私をからかうための格好のネタにしている。で、今回もこの話をしたら、いつものやつだとばかりまたウケていたのですが、こっちはこんどばかりはシャレにならないと思っていますよ。
大島さんは、一回名刺を交換しましたが、そんなによく知っている人でもないので、こっちが敵対しているみたいな噂を勝手に立てられても、釈明する機会がない。
大島さんはまあ、大石さんや長谷川さんが直接話をできるでしょうから大丈夫かもしれませんが、大島さんの支持者のみなさんに、事実無根のことで恨みをかられているかもしれないことについては、どうにも訂正のしようがない。
どうすればいい!?

事実無根の噂は取り消してください

長谷川さんがもともとうちの大学院にくるつもりだったことがわかれば、「れいわローテーション」の陰謀など立てるはずがないことはわかっていただけると思いますが、受験も終わり、本当に合格が公表されるまでは表沙汰にするわけにもいかず、黙ってやきもきするしかありませんでした。

やっと公表できた。
「れいわローテーション」を企むなどあり得ない計画をしていたことはわかっていただけたと思います。
誤った噂を発信した人は訂正の発信をしてください。

こんな「ローテーション」にすれば説得力をもったはず

「れいわローテーション」自体については、私は経済政策以外のことには口を出す立場にはないし、そう文句を言うようなものでもないと思っていますけど、個人的には、長谷川さんの大学院計画が狂うという点でも、へんな噂を立てられた点でも、とんだとばっちりを受けて迷惑だったと思います。

ひとつ、テクニカルな話としては、大島さんが一年務めて辞めた後になって、ローテーション予定者が総選挙に出て大島さん以外の誰かが当選した時、残った人の参議院議員としての任期が、大島さんよりも長くなるのだろうか、それは問題がないのだろうかということが気になります。

そうしたテクニカルな話はおいておいて、もともと選挙の前から言っておいてみんなが周知だったら問題は起こらなかったでしょうね。
れいわ新選組として、参議院の選挙区と比例代表との議席配分は適当か、少数派の意見も反映させるために、今の議席数は十分なのか、一票の格差は是正されているのかという問題を提起して、本来あるべき議席配分を公表しておくということは、有意義なことだと思います。
そうした上で、この、本来あるべき定数に照らすと、今回の選挙では、本来なら我が党は◯人当選したはずであるとして、この人たちはみな正規の議員同様に党内では扱う。歳費はシェアして、任期はローテーションする。としたならば、筋が通った態度として、もっと説得力を持ったでしょう。