【家庭円満のすすめ】　＃002　分母を揃える

家庭円満になるには、夫婦が仲良く笑顔で過ごす事。

簡単なようで簡単にいかない現実。

現実は厳しい。

何がそんなに、すれ違うのか？男女の性差なのか？個人差なのか？世代差なのか？時代なのか？様々な要因があるけれど、どんな理由があっても、歩み寄ることは出来る筈。

見落としがちだけど、一番重要なポイント。

それが、【分母を揃える】という作業。

必ず揃えないとならない、って話じゃありません。

・男性と女性とでは、そもそも、分母が違います

・あなたと私では、そもそも、分母が違います

・人は誰でもみんな、分母が違うモノなんです

ココが大事なポイントです。

【分母が違うんだ。】という認識を忘れない事です。

分子が違うのは当たり前なんだけど、分母が違うと話が変わって来る。どれぐらい違うのかを把握するには、分母を揃えることを意識しよう。全く同じ分母にはならないかもしれない。でも、なるべく近い値に揃えるように努力しよう。

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【分母を揃える意味】

分母が違うと、どれくらい観える景色が違うか、知ってますか？

簡単な例を挙げます。

私は身長が150センチ以下なのですが、これで満員電車に乗るとどうなるか、分かりますか？

満員電車なんてものは、どんな身長の人だろうと不快なのは変わりない。背が低いからって何が違うんだ？と思いましたか？

では、あなたは、他人の背中と背中に、頭蓋骨を挟まれて固定された経験はありますか？一度挟まれたら、次の駅に着くまで１ミリも動けないのは、満員電車に乗った事がある人なら理解できますよね？

あなたは頭蓋骨を人の背中で挟まれた経験はありますか？私がこのエピソードを披露するまで、背の低い人は、他人の背中で頭蓋骨を挟まれ易い、という認識がありましたか？事前にそういう想像が出来ましたか？

もし、身長が低い訳でもない人が、そうなるだろうね、と予測できたとしたら、その人はエスパー。超能力者レベルですね。

逆に背が高い人の困難もあると思います。車内の手すりなどに頭をぶつけるとか、満員電車では頭一つ上に出る分、人の頭の臭いが直撃するので、嗅覚が鋭いと辛いなど。

分母を揃えるってことは、自分とは違う立場や感覚、価値観を持った人の、その立場に、思いを馳せる事だと思うのです。

それは、思いやりや親切や愛などと呼ばれるモノかもしれないし、マナーの範囲の場合もあるかもしれません。

分母を揃える重要性は、男女間だけでなく、あらゆる人との関係性で発揮されます。想像はあくまでも想像なので、正確な正解に辿り着くのは不可能ですが、それでも、想いを馳せる事を諦めたり投げ出したりしたら、そこで終わりです。

人は自分が大切にしたモノからしか、大切にされない。と言う宇宙の法則があります。

もしも自分が相手を大切にしないのなら、自分も相手から大切にされません。

自分を大切に扱うように、周りの人も大切しようと思うのなら、分母を揃えることを諦めないでください。意識するだけで良いのです。正確な数値を出す事が目的ではありません。

お互いに、思いやりを持って接する。親切を心掛ける。その手段の一つに、【分母を揃えることを意識する。】を加えてください。

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分母を揃えることをしてこなかった男性であれば、分母を揃えてから考えるようになった時、分母を揃えてから見える景色を、それまでの自分の考えと照らし合わせたら、そこに認識のズレを感じる事になると思います。

もし、分母を揃えても揃えなくても、そんなに変わらなかったよ。と感じるのなら、その人は、元々、思いやりのある優しい人かもしれません。特に意識しなくても自然に、相手の立場を思いやれる親切な人かもしません。

もしも、ズレを感じることができたら、それが、男女の（または、相手との）認識のズレである可能性が高いです。

もう一つ簡単な例を挙げます。

女性が赤ちゃんを抱く時。男性が赤ちゃんを抱く時。赤ちゃんは同じ赤ちゃんだった場合。

この状況が、分子が同じで、分母が違う。という状況である。と認識していますか？

簡単ですよね。女性と男性では体格差がありますから。例え同じ身長であったとしても、筋肉量が違います。骨の太さが違います。体温が違います。

分かり易く数字に置き換えてみます。

体重50キロの女性が3キロ持つのと、体重80キロの男性が持つ3キロは、同じ負担だと思いますか？

分母を揃えると、体重80キロの男性が4.8キロを持った時に、体重50キロの女性が3キロを持った時と、ほぼ同じ負担になります。

3キロと4.8キロ。

分子だけを見て分母を無視したまま判断すると、そこに1.8キロ分のズレが生まれた事になります。

1.8キロ分、と考えると少ないように見えますが、6割増しです。60％増です。その分を見逃して、相手の負担を軽く見積もっていた。基本的に、これが男女間の認識のズレの正体だと、私は感じています。

分母を揃えることを忘れた時、分母の違いを見逃した時、常にこのようなズレが生じています。

これは、女性側が不利な場合が多いけれど、女性も男性に対して、このように分母を揃えていないのに、分子の違いだけで相手の無理解を指摘したり、理解を要求すると、対立を生んだり、不寛容を促す事に繋がるので、気を付けないとならないポイントです。

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最後に実例で締めます。

「一人暮らしをした事があるけど、家事なんて簡単だった。子持ちだろうと専業主婦（主夫）で家事が大変なんて言ってる人は、段取りが悪いんじゃないの？」

という内容のtweetをした人が居ます。（誰かは知りません）

これを聞いて、どう思いますか？

どう感じるか、何を思うのかは、個人の自由です。何が正解とか間違っているとか、そう言う話ではありません。

これは、分子だけを見て発言している人です。

分母が揃ってないのに、その認識がズレたまま発言しています。

これが、悲劇の始まりです。ここに悲劇が生まれます。

このtweetに対して、専業主夫をされている男性が、とても良いtweetをしていました。（直接リプしていた訳ではありません）

「そもそも子供が居ない状態での家事、自分１人で誰にも邪魔をされないでやる家事と、子供が居る家庭での家事、１人分の家事と、家族の人数分の家事を、何故同じ負担と思うのか？全く状況が違う。同じようにできる訳がない。」（意訳）

そもそも、自分の為だけの一人分の家事の量と、自分と自分以外の家族人数分の家事の量では、まるで違います。

単純に家族の人数分の家事が、3倍、4倍、と倍々に総量が増えます。当然、それぞれの家事にかかる時間も変わるし、そうなると円滑に回す為の段取りも全て変わって来ます。

その上で子供が居る状態というのは、自分の思い通りに物事が進まないアクシデントが多発します。前もって完璧な段取りを立てたところで、それをぶち壊されるのは当たり前で、予定通りに進む方が奇跡です。

事前に立てた計画がスイスイ進む、自分の思い通りに物事が進む、話が通じる大人だけの職場とも違うし、１人暮らしなんて自分の自由しかないような優雅な生活とは、まるで世界が違います。

そういう事を知らないで、というよりも大前提となる常識的な物事を無視して、このような心無いtweet、または無知の極みのtweetをしている大人が存在する悲劇。

「私は家事が上手く出来る頭の良い人だから、結婚して子供が出来てもそうはならない」と、マウントを取りたいだけかもしれませんが。

現実の厳しさを知った時に、自分の愚かさを呪う事になるだけでしょうから、想像力の欠如した残念な人だと思います。

子供が居ても、育児に参加していない父親にとっては、理解できない話かもしれません。大変そうだな。と、他人事でいるスタンスは、やめて頂きたい。分母がズレ過ぎてます。

そういう男性と結婚した女性との間では、分母のズレが大きいと思います。【２分の１】と【３分の１】ぐらいの差だろ？と思っているかもしれませんが、【100万分の1】と【10分の9】ぐらいの差が広がってます。もう、分母も分子もズレズレです。

育児中の家庭の負担が軽んじられる現状。哀しいです。超少子高齢化時代に、実質税負担率が４６％を超える現代日本社会で、未来の日本を背負って立つ子供を、国の宝の子供を産み育てる苦労が、軽んじられるのは嘆かわしいことです。

子供は国の宝。その子供を育てる人達も宝です。そして、それを周りで支える人たちも等しく日本の宝です。（つまり日本国民全員がお宝なのさ。笑）大人が思いやりを持ち、お互いに協力し合いながら、仲睦まじく暮らしていける社会になるように。

おばちゃん、煙たがられても、小言を言い続けるよ。

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現代は、親切で思いやりを持って、自ら進んで育児をしている男性も沢山居ると思います。私は、男性の世界の古くなった意識を変えて行くのは、そうした理解ある男性だと思っています。同じ男性に言われたり、尊敬する同性に言われる方が、男性達も納得できると思うのです。

女性がキャンキャン吠えた所で、また何か言ってらー。ヒステリーかな？ぐらいにしか伝わらないのが哀しい現実。

それでも、理解ある優しい男性が増えて行く事を願って、コツコツと投稿を続けます。

基本的に、男性は優しい人が多いです。なので、私は信じています。日本の男性たちが、誰よりも一番に、日本の女性たちを幸せに導く存在となる日を。何故なら、日本の男性は、日本男児は、優しくて強くてカッコいいから！

女性も男性に優しくしましょう。（笑）

↑自分への戒めも込めて。

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最後に、実例のtweetについて、まとめて終わります。

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比較①【分子（独身一人暮らし）】

・家事を自分でやったことがある＝短時間、簡単

比較②【分母（独身一人暮らし）】

・一人分の家事＝値１とする

・子供が居ない状態での家事＝すんなり、自由、ノンストレス、自分の都合で取り組む時間も決められる、やらなくても誰にも文句を言われない

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比較①【分子（子供の居る家庭）】

・家事を回すだけで日々大変＝長時間、疲弊

比較②【分母（子供の居る家庭）】

・自分＋伴侶＋子供の人数分の家事＝値３〜人数分増える

・子供が居る状態での家事

　＝度々止まる、予定通りに進まない、イライラする、誰かが悪い訳ではない、イライラするけど怒れない、でも八つ当たりしてしまう時もある、自己嫌悪、疲労蓄積、それでも子供は可愛いし癒されるから頑張る、子供の時間に合わせて家事を終わらせないとならない、など、、、

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分母が、これだけ違うのに、

分子だけを見てtweetしている人が居た。

そこに違和感を感じた。

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この違和感が大切で、違和感を感じるセンサーが壊れていると、分母を揃える作業を見逃してしまう。分母がそもそも見えていないから、分母の違いに気付かない。たまたま疲れていて余裕が無かったのかもしれないし、そもそも他人の立場を思いやる思考が最初から欠如しているのかもしれない。

どちらにしても、そんな風に言われたら悲しむ人が居る。残念に思う人が居る。頑張っているのに報われないと感じさせる発言をする人が存在する。それが現実であり、世界である。

分母を揃える事を知らないでtweetした人を「酷いじゃないか」と責めるのは簡単だけど、それだけでは何も解決しないから、今後もこうして例題として取り上げて提案して行きたい。（こうした例が腐る程あるのが哀しいが、話題に事欠かないので助かる）

私だって、自分と立場の違う人の事は、全く知らないし分からないのだから、これを教訓として学ばせて頂いた上で、自分自身への戒めとして気を付けていきたい。（知らず知らずに無自覚で同じ事をやってる可能性が大いにある）

笑顔と感謝を忘れずに。思いやりを持って家庭円満をすすめていきます。