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ITIL4よもやま話 従うべき原則⑥ ~シンプルにし、実践的にする~

 またまた大分期間が空いてしまいましたが、ITIL従うべき原則、第6回は「シンプルにし、実践的にする」と言うお話です。

 シンプルかつ実践的であるとは、無駄な活動やステップが極力そぎ落とされている状態を指します。

 と言っても、サービス提供やシステム運用の中で日常的に無駄を探すのは至難の業です。無駄を省いて業務プロセスを見直しましょう、というのは、これまでのやり方の否定に他ならないので。

 そこで役に立つのがVSM(Value Stream Mapping)などのフレームです。(下記画像、Wikipedia "Value Stream Mapping" より借用)

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 VSMは簡単に言うと、活動のステップを洗い出し、各々に掛かる時間やリードタイム、待ち時間などを見える化して、無駄を洗い出そうという取り組みです。

 VSMは製造業由来で使いづらい、と言う場合にはITIL4のSVC(Service Value Chain)も使えるかも知れません。SVCについては加藤明さんのこちらの記事が詳しいです。

 個人的には、業務プロセスやフローを見える化するツールは何でも良く(乱暴ですが)、大事なのは各々のステップが何のためにあるのか?何の価値を生み出しているのか?などを、見える化を契機として明らかにする。必要でない活動なら思い切って辞めることを検討しましょう、という事だと思います。

 以上、従うべき原則の「包括的に考え、取り組む」についてお話ししました。

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