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FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティングでkintoneについて発表しました

こんにちは、エミックの松尾です。2021年4月17日(土)にオンラインで開催されたFileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(以下、FM-Tokyo)にスピーカーの1人として参加し、Claris FileMaker Goを使ってkintoneのデータをオフライン環境で活用する方法について発表しました。この記事では、2021年4月に開催されたFM-Tokyoでの私の発表資料や関連情報について記しています。

FM-Tokyo(2021年4月)での発表資料

FM-Tokyoは、Claris FileMakerに関する情報交換を行う場として、1998年5月頃に有志により発足された関東地区版のユーザーズグループです。

年に6回程度の頻度で継続的に勉強会が開催されていて、最近はオンラインでミーティングが行われています。

今回のオンラインミーティングでは、「kintoneのデータをオフライン環境でも活用できるClaris FileMaker」というタイトルで発表を行いました。SlideShareに当日の発表資料を掲載しましたのでよろしければご覧ください。

FileMakerユーザー向けにkintoneの概要を紹介しつつ、kintone Café 神奈川 Vol.7の勉強会でご好評いただいた、kintoneで管理されているデータをiPhone上のClaris FileMaker Goに取り込んでからオフラインで作業を行うデモを再演しました。

kintoneの概要

kintone(キントーン)は、2011年からサイボウズ社によって提供されているクラウドサービスです。Claris FileMakerと同様、kintoneは現場の実務担当者が業務改善に役立つアプリを構築できるプラットフォームです。

kintoneは、チームで仕事をスムーズに進めるために必要なデータベース機能だけでなく、コミュニケーションやプロセス管理(ワークフロー管理)の仕組みを備えています。

データベース機能だけに注目するとkintoneとClaris FileMakerは競合製品であるように思われるかもしれませんが、データベース以外にコミュニケーションやプロセス管理の仕組みがセットで最初から備わっていることがkintoneの特長となっています。

kintoneの良いところ

kintoneの良いところとして、「始めやすい契約形態で気軽に試すことができる」、「コミュニケーションや管理に有用な機能が標準で備わっている」、「基本はノーコードだが機能を拡張する方法が用意されている」といった点が挙げられます。

これらの3点がkintoneの魅力向上につながっていると感じていますが、詳しくは以前に私が書いた記事をご参照ください。

kintoneは、プラグラミングをせずに業務改善に役立つアプリを容易に作成できるクラウドサービスですが、プログラマー向けにJavaScriptやCSSで機能を拡張する方法も用意されています。

Claris FileMakerを使ってkintoneのデータを活用する

クラウドサービスであるkintoneは、基本的にネットワーク接続環境での利用が前提となっているサービスです。ネットワークにつながっていないオフライン環境では残念ながら直接は使えません。

そのためオフライン環境下での業務や業種はkintoneに向いていないのではと思われるかもしれませんが、解決策の1つとしてkintoneのスタンダードコースで利用可能なkintone REST APIを使用する方法があります。

kintone REST APIを使いClaris FileMakerからkintoneに接続する方法の1つとして、[URL から挿入]スクリプトステップでHTTPリクエストを送信し、JSONGetElement関数を使って必要なデータを取得する方法がまず考えられます。Claris FileMakerに標準で用意されているスクリプトステップや関数を使うことで、kintoneのデータを取得したり、kintoneにデータを送信することができます。

なお、kintoneにはデータ連携用のkintone REST API以外にもさまざまなAPIが用意されています。kintoneの各種APIについては、以前に私が書いた記事を参照してください。

kintoneとClaris FileMakerは、うまく組み合わせて使うことで、いろいろな場面で効率よく問題を解決できることや業務を改善できることがたくさんあるのではないでしょうか。kintoneに用意されている標準機能は物足りないところがあるので、その点をClaris FileMakerで埋めるという考え方もありなのではないかと私は考えています。

次回のFM-Tokyo開催予定日

内容の詳細はまだ決まっていませんが、次回のFM-Tokyoは2021年6月19日(土)に開催される予定となっています。開催情報についてはTwitterでも確認できますので、まだフォローしていない方はFM-TokyoのTwitterアカウントをフォローしてみてはいかがでしょうか。Claris FileMakerに興味があるという方はお気軽にご参加ください。

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