余白の使い方。人生初のお料理教室はインドにて
バンガロールに引っ越してきて、時間にとてもゆとりがある。
グローバル都市といえど、やはりインド第三の都市。地方都市。
ショッピングに行くような場所もなければ、物欲を搔き立てるようなものに出会うこともない。行きたいお店も行き尽くしたし、食べたいものもある程度食べた。深夜に『店集合~!』みたいな連絡が来ることもなければ、下のフロアの住人がワインを持って現れることもなくなった。(これはちょっと恋しい)
外食に行っても似たようなメニューばかり。油ものをたくさん食べれる若さもなく、お家ご飯が多くなっているためお家で過ごす時間も以前より長くなっている。
随分と仕事に没頭し、何かに追われようにスケジュールを詰め込んだような生活をしてきたから、ゆとりのある生活はとても新鮮で。最初は『何かしなきゃ』って焦ってばかりだったが『今はこういうのもいいかな』『一旦余白として空けておこう』と徐々に受け入れられるようになってきた今日この頃。
余白があるからできることもある
『インドのスパイスについてもっと知りたい』という夫氏の要望により、近所のインドのお料理教室へ。私にとっては人生初のお料理教室。
先生はケララ出身のMelinaさん。Melinaさんの自宅でのマンツーレッスン。
事前に伝えておいた要望通り、スパイスの説明から初めていただいた。スパイスの種類、家庭によって違う自家製スパイス、スパイスの鮮度についてなど。
約3時間で5品を完成『北インド ノンベジクッキング』
家庭で再現しやすいよう、既製品で対応できる部分は対応し、調理工程は出来る限りシンプルに工夫がされていた。
通常インド人は自宅でナンは焼かないようだけど、普通の鍋をひっくり返し窯の構造にして、ナンを焼く方法も伝授していただいた。材料は小麦と塩と砂糖と至ってシンプルなのに、美味しくてびっくりした。試食が止まらない。
フライパンでスパイスを何種類も煎ってカレーを作るのかと思っていたけど、最終工程でパラパラとかけるだけで、バターチキンが仕上がってしまった。
インド料理は油が多くてあまり得意ではないんだけど、今回料理の工程の中でそれほど油は使っておらず。完成した料理も油っぽくなくてとても美味しかった。
インドの家庭料理事情
そもそもインドの家庭料理はそこまで味の濃いものではなく、油っぽいものでもないみたい。家庭料理に求めるものと外食に求めることは違うようで、家庭料理で食べられない濃い味のものを外食に求めるとのこと。やはり毎食外食でインド料理を食べるのがきつい理由がわかった。インド人でも食べれないんだわ。長期出張者は東南アジアのノリで毎食外食で済まそうとなると大変なことになる。
お料理しながらチャイも入れていただいた。食後にはとんでもない度数のプラムワインとMelinaさん手作りのパウンドケーキもいただき、お喋りも楽しみ、胃も心も満たされた休日となりました、という至って平和なバンガロール日常の記録です。
Menna’s Delight
North Indian Non-Veg Cooking Class
参加費:1名 2,600ルピー
スパイスの説明や『できるだけたくさんのスパイスを使用した料理を作りたいです』という要望にお応えいただきプランを組んでいただきました。
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