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厚生労働省の新型コロナウイルス感染症患者 発生状況 症例一覧(確定者数1598|2020.03.31現在)を解析してみた。|松廼屋 論点解説!

こんにちは!
matsunoya です。

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症患者 発生状況 症例一覧(確定者数1598|2020.03.31現在)を解析してみたので、ご報告いたします。

Here: https://note.com/matsunoya_note/n/nb591f17432cb

前書き|

自分がインドア派かアウトドア派かと尋ねられたら、迷わず言えるのですが、

もしもアウトドアで、インドア的な過ごし方ができれば、

アウトドア、全然大丈夫です( ^^) _U~~

この https://note.com/matsunoya_note の様々な eラーニング コンテンツが、昨今の皆さまのインドアライフを豊かにするヒントになれたなら幸いです。

#おうち時間を工夫で楽しく

松廼屋 論点解説!

2020年3月31日現在のもので、独自にデータベース化して、厚生労働省のグラフより、もう少し詳しく解析した結果を示します。

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症患者 発生状況 症例一覧(確定者数1598|2020.03.31現在)を解析してみた。

Source: 厚生労働省|新型コロナウイルス感染症患者の発生状況
※患者数には、チャーター便及びクルーズ船における患者数は含まれていない。
https://mhlw-gis.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/c2ac63d9dd05406dab7407b5053d108e

解析とグラフ作成に用いたエクセルファイルをダウンロードできます。

ダウンロードファイルは、このコンテンツの文末にあります。

解析とグラフ|

以下のグラフは、都道府県別に、感染者数の多い順に並べたものです。
期間:2020.01.15 - 2020.03.31|厚生労働省更新 2020.04.02 AM

Fig. 都道府県別-感染者数|月別-ISOWEEKNUM 松廼屋 論点解説!

月別

fig-1_都道府県別2

週別

fig-1_都道府県別

💡 When you move the cursor inside the picture, click the 🔍 with the plus mark in the lens, the picture will pop up. Then, click the arrow ← □ → that appears on the left and right of the painting, and you can browse only the paintings in the content in slide show format.

上記のグラフは、横軸が都道府県です。感染者数(確定数)の多い順に並べています。縦軸は週番号(1年の通し番号)別の患者数を積み上げてあります。
グラフから明らかなように、3月になってからの第11週(水色、2020/3/9 - 2020/3/15)以降、第12週(黄色、2020/3/16 - 2020/3/22)および第13週(灰色)に、いっきに感染者数が増加したことがわかります。

特に、第13週(灰色、2020/3/23 - 2020/3/29)の感染者数の増大が顕著です。ただし、第14週(オレンジ色、2020/3/30 - 2020/3/31)は、2日間しかないので見かけ上少なくなっている可能性があり、今後のサーベイランスにおけるデータの動向を観察する必要があります。

なお、週番号は、症例一覧に記載された各症例の確定日からエクセルのISOWEEKNUM関数で算出しました。

Table. 確定日と週番号との対応表

table-1_週番号と確定日の対応表

Fig. 都道府県別-感染者数|年代別 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_年代別

上記のグラフは、横軸が都道府県です。感染者数(確定数)の多い順に並べています。縦軸は、年代別の患者数を積み上げてあります。

このグラフから明らかなように、生産年齢(働き盛りの年代|20代 - 50代)の感染者数の絶対数が60代(黄緑色)、70代(紺色)と比較して、感染が拡大した東京都、大阪府、北海道、愛知県、兵庫県、神奈川県、千葉県、埼玉県、京都府、福岡県などで、顕著に割合が大きいことがわかります。

各都道府県での感染のこれ以上の拡大は、その地域での医療崩壊を招く可能性があり、懸念されているところです。さらに、働いている年齢層の感染は、ハイリスク層である高齢者への感染による死亡率の増加のみならず、社会の労働者の事実上の隔離措置を意味し、これは、都市封鎖と同様、社会生活を支える社会機能の著しい減退を余儀なくされる可能性を有しています。

特に、医療従事者の感染による「戦線離脱」は、医療崩壊のカスケードのトリガーとなりうることで、非常に深刻な事態です。

若い人たちは、自身の体力を過信することなく、感染しないことを心掛けながら、いつも通りに働かなくてはいけない。いや、医療従事者は、過酷な労働条件でそのミッションにあたらなければいけない。

大変なことです。感染拡大を止めることが今、求められていることです。

特に、行動が活発な20代、30代の感染拡大傾向は、医療崩壊、社会のインフラストラクチャにおける社会機能維持の脆弱化を招くことになるので、若い方たちは特に、感染しないことを心掛ける必要がある局面と言えます。

Fig. 都道府県別(上位10)-感染者数-月別週別推移|年代別 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_週別_年代別

上記のグラフは、横軸が都道府県です。感染者数(確定数)の多い順に並べています。上位10都道府県の週別の推移を示しました。
縦軸は、年代別の患者数を積み上げてあります。

Fig. 都道府県別(東京都、大阪府、愛知県、兵庫県、神奈川県、千葉県、埼玉県)-感染者数-月別週別推移|年代別 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_週別_年代別2

上記のグラフは、横軸が都道府県です。感染者数(確定数)の多い順に並べています。東京都、大阪府、愛知県、兵庫県、神奈川県、千葉県、埼玉県を取り上げて、週別の推移を示しました。
縦軸は年代別の感染者数です。各年代の感染者数をプロットしてあります。

これらのグラフから明らかなように、どの都道府県においても、20代(オレンジ色)の3月後半の週での感染者数の増加が顕著です。

働き盛りの20代(オレンジ色)、30代(灰色)、40代(黄色)、50代(水色)の3月の後半の週における感染者数の増加に注目してください。

Table. 都道府県別(東京都、大阪府、愛知県、兵庫県、神奈川県、千葉県、埼玉県)-感染者数-月別週別推移|年代別 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_週別_年代別2-Table

Fig. 年代別-月別-感染者数|ISOWEEKNUM 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_週別_年代別3

上記のグラフは、横軸が各年代です。縦軸は感染者数(確定数)で、棒グラフでは週別に上から第3週で下に行くほど最近になります。

各年代とも、第12週(黄色、2020/3/16 - 2020/3/22)以降、第13週(灰色、2020/3/23 - 2020/3/29)と患者数が増加しています。

第14週(オレンジ色、2020/3/30 - 2020/3/31)は3月は2日間だったので、今後の動向に注目する必要があります。

20代 - 50代の友人・知人・ご家族がいる人は、この結果を教えてあげてください。

この年代での感染拡大は、この年代層の2週間以上の隔離措置を意味します。
それは、爆発的な感染拡大の局面では、事実上の都市封鎖と同じくらいの経済的なダメージを引き起こす可能性があります。
それだけではなく、この人たちの数パーセントは間質性肺炎の増悪により、余命1か月の運命を背負う危険性があるのです。

Fig. 月別-週別 (ISOWEEKNUM)推移-感染者数|年代別 松廼屋 論点解説!

fig-2_都道府県別_週別_年代別4

上記のグラフは、横軸が週別の推移です。縦軸は感染者数(確定数)で、棒グラフでは各年代別の感染者数を積み上げ棒グラフで示しています。

もちろん、活動的な感染者無症候の場合でも、他の人と接触すれば、感染を拡大させ、感染者数の全体的な増加と死亡の増加を招きます。

各都道府県のすべての年代層の人たちが感染拡大を止めなければいけない危険な状況であることは、お分かりいただけると思います。

下記のグラフは、年代別の感染者数を、各都道府県別に、月次推移(週番号別)に比較したものです。
皆さんの年代は、それぞれの都道府県では、どのくらいの感染者数として推移していますか?

確認してみましょう。

Fig. 各都道府県別-感染者数-月別週別推移|年代別 
松廼屋 論点解説!

東京都

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_東京都

大阪府

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_大阪府

北海道

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_北海道

愛知県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_愛知県

兵庫県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_兵庫県

神奈川県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_神奈川県

千葉県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_千葉県

埼玉県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_埼玉県

京都府・福岡県

fig-2_都道府県別_週別_年代別3_京都府_福岡県

働いている人、活発に外で活動している人、多くの人と接触する仕事や、学校などで集団でいる時間が長い人、そして、(十分気をつけてはいると思いますが)最前線で医療に従事している医師、薬剤師、看護師、医療従事者の皆さま、今、感染拡大を止める必要があります。

Fig. 都道府県別-感染者数|性別 松廼屋 論点解説!

fig-3_都道府県別_性別

上記のグラフは、横軸が都道府県です。感染者数(確定数)の多い順に並べています。縦軸は、性別の患者数を積み上げてあります。

東京都、神奈川県、埼玉県、福岡県などでは、男性の感染者の割合が女性の感染者よりも多くなっています。何らかの行動様式での要因があるものと思われます。

感染しないための気構えと振る舞い方を、もう一度、再考・熟考する必要があります。行動変容によって、感染率は抑制できます。

手をよく洗う。うがいをする。マスクをする。ひととの距離を2m以上離す。濃厚接触を控える。外出しない(※人ごみのある所を避け、換気の悪い密閉空間にいること、ひとが密集する場所にいること、人と密接する事を回避するためです。)で家で過ごす。

今は、こうした行動変容を意識することが、大事です。

優先するべきことは、医療崩壊をおこさないことで、そのためには、今、感染拡大を止める必要があります。

Fig. 都道府県別-感染者数|日次推移(積み上げ棒グラフ) 松廼屋 論点解説!

fig-4_日次推移_都道府県別

上記のグラフは、横軸が確定日です。縦軸は、患者数を都道府県ごとに感染者数の多い順に下から積み上げてあります。

青色の線で囲った棒グラフが東京都、オレンジ色の線で囲った棒グラフが大阪府です。白い線で囲った棒グラフが北海道です。黄色い線で囲った棒グラフが愛知県です。

Fig. 都道府県別-感染者数|日次推移(折れ線グラフ) 
松廼屋 論点解説!

fig-4_日次推移_都道府県別2

感染拡大を、今、抑制するために、みんなで頑張りましょう。
医療崩壊を防がないと、すべての病気での患者さんのQOLが著しく下がり、全ての病気で死亡率は上昇します。

もちろん、新型コロナウイルス感染症によって感染後、余命1か月になってしまうひとの割合は、医療が崩壊したら、増えます。

Fig. 年代別-感染者数|日次推移(積み上げ棒グラフ) 松廼屋 論点解説!

fig-4_日次推移_年代別

上記のグラフは、横軸が確定日です。縦軸は、患者数を年代ごとに若い年代から順番に下から積み上げてあります。

白い色の枠線で囲った棒グラフが20代の感染者の数です。黄色い枠線で囲った棒グラフが30代の感染者の数です。2020/3/22に着目してください。

2020/3/22から2020/3/31にかけて、20代、30代の感染者数が、日ごとに、顕著に上昇しています。

水色の枠線で囲った棒グラフが40代の感染者の数です。黄緑色の枠線で囲った棒グラフが50代の感染者の数です。

20代から50代の皆さんは、社会を支えて働いているひとたちです。感染拡大は、2週間以上の隔離措置を伴います。
働き盛りの人たちの間での感染拡大は、事実上の社会機能の麻痺、ロックダウンに相当する経済的な損失と、日常の社会生活の喪失を伴います。

感染を止めなければいけない。

感染拡大を防ぐ労働環境の整備が急務です。
自宅で働ける人は、自宅で働きましょう。

Fig. 年代別-感染者数|日次推移(折れ線グラフ)
松廼屋 論点解説!

fig-4_日次推移_年代別2

Fig. 感染者数(月別集計)の都道府県別マップ 2020.01.15 - 2020.03.31

fig-1_都道府県別_マップ

💡 When you move the cursor inside the picture, click the 🔍 with the plus mark in the lens, the picture will pop up. Then, click the arrow ← □ → that appears on the left and right of the painting, and you can browse only the paintings in the content in slide show format.

あとがき|

可能な限り検査をすることが、正しい感染対策をとって日本がこの感染症を制圧するための最も大事な課題です。

こういったことは、隠ぺいしても、世界との比較の中でどうしても明らかとされることで、後々の日本の名誉にもかかわることです。

以上のデータが必要十分な検査数で得られていることを祈りたいです。
そして、今からでも遅くはないので、世界から、蔑まれるようなことのない振る舞いをできる日本政府であってほしい。

こうした国際的な危機に直面した際に日本の世界における振る舞いに誇りを持てる日本国民でありたいと思います。

感染予防対策は一人一人の努力によってはじめて成し遂げられるものです。

手を石鹸でしばしばよく洗うこと、マスクをすること、不要不急の外出を避けること、風邪にかからないように気を付けることをいつもよりも注意深くすること、人に感染症をうつす行為を慎むこと、自分で気を付けられることは、頑張って自分で気を付けましょう。

そして、あなたが感染することで、あなたからウイルスが感染して間質性肺炎が治ることなく、余命1か月の運命となって大事な命を失う可能性がある人がいることを忘れないようにしましょう。

たとえ、誰から感染したかわからないとしても、あなたが感染した時点で、あなたが人を殺してしまう可能性が発生する。

誰にも分らないとは、思わないほうがいいように思います。

こうした危機に際すると、人の本質は二極化される。大震災のときもそうだったし、気候変動による大きな災害のときもそうだったですよね。

神様が、きっとその時の行いは見ていらっしゃる。
そして、身近なコミュニティの多くの人からも見られていることを忘れないで欲しいと願います。

わたしは、人として振る舞える人間が大好きです。

そして、弱者を殺すことを得意がったり、困っている人からものを盗んだり、危機に乗じて市民を騙してお金儲けを考えるような輩は、

大嫌いです。

そして、キライなりのはっきりとした態度を取りたいと思っています。

とりとめのない話になってしまいました。

感染者数の推移は、把握しておくことは大事なことなので、前回の note でご紹介したWHOや外務省や厚生労働省のリンクは、更新されるごとに見て、気にしておくとよいと思います。
https://note.com/matsunoya_note/n/n0f8ff6d21a7d

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滝沢 幸穂

PhD (Pharmacokinetics)
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