見出し画像

国際大学での講義

 先日、4月25日に新潟県に位置する国際大学「International University of Japan(IUJ)」で、ソニーの歴史についての講義を行いました。IUJは、イギリスのタイムズ誌によると、日本で最高水準のMBAプログラムを提供している大学と評価されています。学生の90%は海外出身で、キャンパスは美しい自然に囲まれた南魚沼にあり、八海山からの美味しい水を利用した米作りと酒造りで知られています。

 私が講義した内容は、Sonyの歴史とその変遷についてでした。Sonyは、第二次世界大戦後に世界的な名声を得て、現代で言えばGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に匹敵する存在でした。しかし、創業者が亡くなった後、サラリーマン経営が始まり、企業のアイデンティティを見失い、2011年には巨額の損失を出し、企業存続が危ぶまれる時期もありました。

  現在、Sonyは改めて自身の存在意義を定義し直し、創業の精神を受け継ぎつつ、未来に向けて「感動を与え続ける」サービスや商品を提供することを目指しています。創業当初のエレクトロニクス事業は縮小し、現在の売り上げの大部分はゲーム、映画、音楽事業から生まれています。このようなSonyの歴史を、世界各地から集まった優秀な大学院生たちに教え、議論する機会を得たことは大変光栄でした。

 IUJは日本の大企業の協賛により設立された大学で、日本で学んだ学生たちには、日本の企業に入社し、イノベーションを起こすことを期待しています。また、日本の企業も、海外からの優秀な学生をより積極的に受け入れ、新しいビジネスを共創することを期待しています。

宜しければサポートをお願いいたします。これからも世のため人のため、役に立つ情報発信に努めます。