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ら抜き言葉と広島弁【み】

大学とかから県外によく行くようになって、ちょいちょい標準語の人と話すことが増えた。すると、たまにこう言われることがある。「あ、今のら抜き言葉だからよくないよ!」

ばあちゃんとじいちゃんも母も父も、ら抜きだったと思うんだけど、なにかおかしいんだろうか。うちのじいちゃんとばあちゃんは何十年も前から、若者言葉を取り入れていたのか?まてよ、広島ではそんなこと一回も言われたことがないのに、県外の人は言葉に関する意識高い系が多いのか、広島ではみんな私が変だと思って陰で笑っていたのか?もやもやするけど、まあいっかと適当に言い直してすぐ忘れてしまっていた

それが最近またふと降りてきたので、調べてみた。やっぱり広島弁だってね。うすうす感づいてはいたよ。「ごはんが食べられる→ごはんが食べれるんよ~」「テストが受けられない→テストが受けれんのよ~」「今日、部活に来られる?→部活来れんのん?」「このシャツ着られる?」「このシャツ着れる?」

これを無理に「あそこの店、おいしいガレットが食べられるんよ~」と、「ら入れ言葉」にすると、とたんに広島弁のリズムがおかしくなる。聞く方も話す方もなんかテンションが下がる。しかしネットには、「ら抜き言葉は頭が悪く見える」「ら抜き言葉嫌い」と書いてある。ふむ。

広島人に悪意はないのだ。割とちゃんとした年寄りだってら抜きだよin広島。たしかに言葉を扱う職業につくときとかは、もっと気を付けないといけないかもしれない。でも、ら抜きを聞いたら「あ、地方の人かな?」とか少し思ってくれればいいのに。くっそ、今まで「え、ごめーん」と、らを入れなおしていた自分を抱きしめたい。とかいいつつ、自分がまた外に出たらこれまで以上に気を付けてしまうんだろうな。おしまい。

PS. 「~食べらして(食べさせて)」「~食べり(~食べなさい)」も文法間違いと指摘されたことがある。ふむ。



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