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EOS R5 Mark IIでモータースポーツを撮ってみた

4500万画素でレースが撮れるのってマジでヤバい!

SUPER GT 第4戦富士のメディアセンターでCanonのCPS会員向けに試用貸出が行われたEOS R1とEOS R5 Mark II。

EOS R5 Mark II

EOS R1は購入する用途が無いので、購入するかもしれないEOS R5 Mark IIを借りてみます。借りたのはボディだけでレンズは自前のRF24-105mm F4 L USMとEF100-400mm F4.5-5.6L IS IIを取り付けて撮影してみました。
なお作例は今回も権利関係のためにSNSに掲載されたものを引用しています。

EOS R5 Mark IIを使ってみての感想は「これ、とんでもない化け物」!
無印のEOS R5のつもりで撮り始めたのですがフォーカスの合い方がかなり速いので「これはもしかしてレース撮れるかも」と思いEF100-400mm F4.5-5.6L IS IIを着けてみると、R3からかなり改善された視線入力のおかげもあってバシバシとフォーカスが合いまくるのです。そして電子シャッターで秒間20コマから30コマにスピードアップした連写性能は的確に最適なアングルを捉えてくれます。それでいて流し撮りがピッタリと合っていれば電子シャッターのローリング歪みが全く見受けられない。
これならISO感度があげられないグローバルシャッターなんていらないんじゃないの?と思ってしまいました。
なおメカシャッターは秒間12コマで無印R5と同じです。

4500万画素で撮ったレース写真が異次元過ぎてヤバい。走っているマシンのステッカーの段差まで写っているのが本当に異次元。EOS R7でも段差がしっかりと映ることはありましたが、そのくっきり感が本当にスゴ過ぎました。

しかし、EOS R5 Mark IIをコースサイドで使っていくとJPEGで撮影していても64GB UHS IIのSDカードがすぐに満タンになってしまいます。EOS R5 Mark IIを使うのであれば256GBのSDカードとCFエクスプレスが必要になってくると思います。

また連写時のオーバーヒート問題ですが、バッテリーグリップと一体になったクーリングファンCF-R20EPを使えば間違いなく熱対策は万全だと思われます。

EOS R5 Mark IIの底面

今回の静止画による電子シャッターでの連写という撮影環境、気温34℃での炎天下でも、新しくボディ本体に設けられた放熱口で十分に熱対策が出来ている気がしました。

人物撮影は安定のクオリティ

今回のSUPER GT 第4戦 富士では17歳の頃から10年間親交のあるドライバーの伊藤鷹志選手がSUPER GTデビューをすることとなり、その取材もEOS R5 Mark IIで一部を行いました。

上記引用記事の中で最後の集合写真はEOS R7で撮影していますが、それ以外の3枚は全てEOS R5 Mark IIで撮影したものです。SNS掲載写真だけではわかりにくいかもしれませんが、人物撮影に関してEOS R5 Mark IIは全く隙を見せません。また質感描写に関しても目で見たままが写真となるような感覚の素晴らしい描写を見せてくれます。

EOS R5 Mark IIの背面

EOS R5 Mark IIのEVFのバカデカさのおかげで全身を写しているときでも目線の方向がわかりやすく、操作性も人物撮影に向いていると言えます。

EOS R5 Mark II純正 LP-E6Pバッテリー

いいことばかり書いているので一つ欠点をあげてみようと思います。電池の持ちが極端に悪いと言えます。新型のLP-E6Pであってもコースサイドでレーシングマシンを撮っていると、電池1個では2時間は持たないと思います。バッテリーグリップは必須となってくるのかな?まぁ、EOS R5 Mark IIをコースサイドで電子シャッターぶん回し撮影するという環境がおかしいのかもしれませんので、電池の持ちに関しては参考程度に考えてください。

EOS R5 Mark II + RF 24-105mm F4 L USM

フォーカス性能と解像度、そして今回は試すことがかなわなかったアップスケーリングなどを考えるとかなり欲しい1台となります。
非公式見解ですが、この先しばらくCanonのレンズ交換式フルサイズミラーレスカメラはR1、R3、R6、R8の2400万画素クラスとR5系の高画素機に特化していくとのことです。つまりEOS Rの3000万画素クラスで後継機種は出ないので2400万画素よりも大きい解像度が必要な場合はR5系の高画素機での対応となります。

R5無印のもっさり感のために購入を待ちにしていたR5系高画素機ですが、Mark IIの性能であればガッツリと使えます。筆者の場合はこれを買ってしまえばディスコン後の修理対応期間が切れるまで使い倒せる自信があります。これは真剣に貯金をしていこうかな、と考えられるカメラだと思います。


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