木偶
どうにもならないから作ってみただけだった。
こっちの世界じゃ何も思い通りにいかないから、ほんの家の片隅に、自分に似た人形一人と、素敵な黄色の椅子と机と、それに人工芝を敷いてみた。
これが存外自分を満たした。そこの自分は自由に過ごしていた。
まるで別の世界線の自分を見ているようで、彼が陽気なら自分も少し陽気になれた。
そんな不意の思いつきが、彼を生んだ。
つまみに買ってきた生ハムのかけらを彼の黄色の机の上に置いてみた。ままごとであるはずなのに、彼の生活が華やいで見えた。この1Kの中とは思えない。そこはすごく広い草原の一部で、赴くままに自分のテリトリーを設けたような場所だった。
雑貨屋で小さな皿とカップを買って、机に置いてみた。グッと生活感が増した。今日のつまみのたこわさを少しと、ビールを5滴分けてやった。これなら今日を忘れるための一杯を、彼も楽しめるはずだ。
彼は忘れたいことなんてあるのだろうか。
毎晩今日を忘れるための酒を呑む自分には盲点だった。
そこからの自分は、彼の幸せについて考えるようになった。
彼は今一番何を望んでいるだろうか。今日出した彼へのつまみが、好みじゃなかったら不幸だろうか。1Kの外は雨なのに、自分だけ晴れのように振る舞わなければならないのは苦だろうか。そうしたら晴れの日だって「今日は雨の日よりやりやすい」と、生きやすいようで生きにくい発想を強いられていないだろうか。そもそもこんな1Kに存在していること自体は?外も見てみたいか。楽しく振る舞う道化のような彼自身が見ている世界が、殺風景な空間では心も貧しいだろうに。なんでもっと早くに気づかなかったのだろうと悔いた。彼の幸せも、不幸も、喜怒哀楽の全てを自分が掌握していると思うと恐ろしくなった。彼の目を見ることが出来なくなった。彼に触れることが出来なくなった。
そこでは、ほんの小さな皿に乗ったたこわさが乾いていくだけだった。
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10:00に起きる。
1限飛ばす。
もうこれは取れない。
さようなら。
2限。秋成。
秋成生きづらそう。
自己に悩み続ける人間だったかと思うと
俺もそうですよと語りかけたくなるが
そいつはいないのでもう言葉がない。
3、4限を受ける代わりに寝た。
最近寝過ぎ。マジで。
ゼミのディベートの原稿会議をする。
論を筋立てて、尚且つ聴衆を惹き寄せるように。
なかなか難しい。が楽しい。
ゼルダ無双をする。
一生おわんないんじゃないのか。
夜ご飯。
フライパンがボロいのか、オムレツが上手に出来ず。
和風スクランブルエッグになった。
レンジでキャベツともやしをチンしてナムルに。
夜も原稿会議の続き。
その続きでコントの話になって2:27の今になっても寝れてない。
そろそろ寝るか。
20201217
〈食事〉
朝:なし
昼:納豆ご飯、卵かけご飯
夜:和風オムレツもどき、キャベツもやしナムル
〈エンタメ〉
水曜日のダウンタウン 東ブクロ、春日暗闇五番
しもふりチューブ
凱旋、戦極
頂いたサポートで、ちょっといい生活を送ります。 ハーゲンダッツ買ったりとか、鶏肉を国産にしたりとか。