捨てるな、持って帰れ、阿呆
8:00。
エアコンの効いた部屋を出て、
むわりとした空気を突っ切りながら、
いつものように公園へ向かう。
部屋に比べて外は広い。
ずっと部屋にいるとそこが世界だと
思い込んでしまうので、
散歩は本当に偉大だ。
軽快に歩いて公園につくと、
公園は昨日とは打って変わって、
ゴミの広がる場所になっていた。
ああなんてことだ。
毎朝の俺の大好きな場所が。
とても大切にしていることが
汚されたような感覚。
すごく悲しくなった。
とりあえず、ブランコに腰をかける。
漕いで風を感じてみるが、
全く気持ちよくない。
視界の端にはゴミがチラついて、
どんな遊具よりも小さいのに
何よりも目立つ。
ああもう今日は帰ろうか。
ここにいても気分が良くない。
沈んだ気分で帰路に着く。
ああ今日はこんな始まりか。
なぜゴミを公園に捨てるか。
わからない。理解できない。
あの公園は俺の大切な場所なのに。
ああ、今日をすっきりと始められなかった。
気分が悪い。くそ。
なぜこんな気分にならないといけないのか。
ああ鬱陶しい。
この気持ちを背負って生きなければ
いけないのか。
なんてことだ。有り得ない。
俺がこんな気分になって良いはずがない。
あんなに広範囲にゴミを撒き散らしやがって。
そこからの自分はもうキレていた。
歩く速度が早くなり、
踏み込む力が強くなり、
心に収まらない怒りを
体に滲ませた。
すれ違う人は自分を
ゴジラだとでも思っただろうか。
家に帰る。
エアコンが効いているが気持ちよくはない。
スーパーの袋を2枚手に取り、
また家を出る。
どうしても、
あそこを綺麗にして、
あのブランコに乗って、
気持ちの良い風を浴びないと
俺は気持ちが収まらない。
俺の大切な場所は俺のものなので、
綺麗にしてやるという怒りの発散だ。
ゴミを取り除いてやる。
片方の袋をゴミ捕獲用に、
もう片方を手袋のようにして、
ひとつひとつ拾っていく。
そうしてその度怒りが沸き上がる。
2個目の缶を拾ったところ、
中身が残っていたのか、
液体が足にかかった。
ああもうダメだ。
もうワンステージ怒りが上がってしまった。
どういう神経しとるんや。
俺の大切なリラックスルームを。
ガキが真似したらどうするんや。
毎日遊んどるんやぞあの子ら。
アホみたいに汚すやろあの子ら。
俺の大切なリラックスルームを。
しかも一箇所じゃなくて、
公園全体に満遍なくゴミが落ちている。
種類は様々。
ジュースの缶。
うまいぼうの袋。
おにぎりのフィルム。
ティッシュくず。
チューペットの殻。
炭治郎柄の破れた扇子。
タバコのフィルター。
分別しろ。
無理か、物事の分別もつかねえもんな。
捨てんな阿呆ども。
キレている対象は二つ。
まずは人間。
丁寧に満遍なくゴミを配置するな。
遊びのあとはお片付けをしろ。
もしこれが芸術だというのなら、
お前もそこに寝転ぶのが良い。
ゴミとしてアートになれ。
もう一方はカラス。
散らかすな。
お前らは人間のゴミなんかくうな。
もっと孤高の存在として、ネズミとかを食え。
狩猟本能を見せろ。
綺麗な公園で漕ぐブランコが格別なんだ。
誰も俺の世界を邪魔してくれるな。
これを読んだ人は、
俺に誓って2つ約束してほしい。
ひとつは公園を綺麗に使うこと。
もう一つは缶ジュースを飲み切ること。
----------------------------------------
8:00起床。
少しYouTubeを見る。
歯磨き、散歩。
いつもの公園へ。
ゴミが散乱していた。
キレて家に帰り、
ビニール袋を持ってきてゴミ拾い。
帰って朝ごはん。
コーンフレーク。
いつもより多めに。
よく噛んで食べた。
そしてシャワーを浴びて、
さっぱり。
昨日のモヤモヤは寝癖になったので、
リセット。
MIDIキーボードが届いたので、
接続をして遊んでみる。
説明書を熟読する。
説明書も文学だな。
みてて面白い。
弾いてみる。
まじで楽しい。
好きな音が、好きな感じで出る。
ピッチもアルペジオもいじれる。
超楽しい。
その後はお寿司を食べに行った。
今日の寿司はうまかった。
回転寿司って日によって美味しさ違うよね。
今日は全部美味しい日で、
特にハマチとシメサバは美味かった。
帰って、OpenESの執筆。
これも自己表現の一つだなあ。
どこまでふざけて良いかの
ギリギリのラインを探る。
採用担当も読み疲れてるだろうし、
なんかほっこりしてくれたら良いな。
夜ご飯を食べて明日の準備。
明日はとしまえんにいくから。
20200823
〈食事〉
朝:コーンフレーク
昼:すし
夜:冷しゃぶ素麺
〈エンタメ〉
忘れた、やはりメモは偉大だ
頂いたサポートで、ちょっといい生活を送ります。 ハーゲンダッツ買ったりとか、鶏肉を国産にしたりとか。