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肉体的スター

お世話になった整体師さんが、
やめてしまうらしい。

肩凝りが何か分からなかった俺に
凝りの仕組みを教えてくれた。
肩凝りをほぐしてくれた。
首のこりを指摘してくれた。
ツボの仕組みを教えてくれた。
どこのツボがどう繋がっているかを
教えてくれた。
足の長さが違うことも教えてくれた。
背骨を矯正してくれた。
首の矯正をかけてくれた。

それだけではない。
楽しい話を聞かせてくれた。
人生とは自由なのだと語ってくれた。
たわいもない話を聞いてくれた。
恋愛の話なんかもした。
近所の美味しいご飯屋さんの話もした。
からかえるような間柄になっていた。

彼は整体師としての職務を全うしていただけなので、別に特別な何かがあるわけではないだろう。

だがこちらからしたら
とても特別な体験だった。
健康へ意識を向ける、
第一歩を踏み出させてくれたのだ。

おかげで俺は、今も健康に過ごせている。
どうにかこの後も、健康に過ごせそうだ。

いつも1時間で体の調子を整えてくれた。
時には筋が切れる程の柔軟をさせられたが、
恨んではいない。
俺の日課の柔軟はこの人の影響だ。

しかし。
月1の1時間が終わって、
お会計をすませ、
次のお客さんとすれ違う時、
いつも複雑な気持ちになる。

俺のことを見送ってすぐ
次のお客さんと楽しげにお話しているからだ。

モヤッとする。
別にもっと見送って欲しいわけじゃない。
けどなんだか、どうして、
「俺だけの整体師さん」的な
何かこう嫉妬に似た感情に
出会う。

もちろん向こうは職務を全うしているだけだ。
むちゃくちゃ誠実な仕事ぶりで尊敬している。

なんだろう、この気持ち。
もしかして整体師さんのことが好きだったんだろうか。

もちろんこの「好き」は、
恋愛対象としてではない。
恋愛対象だったとして、
好意はどこにでも生まれうるものなので
全く問題はないのだけれど、
俺の中の恋愛対象的な好きとは
全く違うものだということだけはわかる。

俺の中で、
恋愛対象としての「好き」と
友達としての「好き」と
また別の「好き」が
存在しているように思う。

それはとても心地良くて、
何かこう独占していたいというか、
その人になりたいとも思うような、
そんな、極めて感覚的な「好き」だ。

憧れというのに近いのだろうか。
好きなバンドを友達が聴き始めた時に
嬉しい反面何かこうもどかしいような
あの独占欲的感情。
その存在がいると思うだけで
人生が軽快になって
すごく生きやすくなるような。
そうして心地良くさせてもらっている間に
いつしか存在自体が目標になっていて
自分もそうありたい、全く同一になりたいと
思うような感情。

に、似てるようで違う気がしてきたけど。

でも知ってる感情の中で一番近い。
憧れ、スター。

スターだ。
俺にとって健康というジャンルでの
圧倒的スターだったんだ。

そう気づくと、
すごく寂しくなる。
健康のスターがいなくなってしまうと
俺はどう健康で行けばいいんだろうと。
あの心地よい時間や、
憧れの存在に触れられなくなってしまう
これからの人生は
ちょっと難しくないですかと。

愛別離苦だ。
でもまた会えたら、
楽しく話かけようなんて
思ったりもする。
J-popの歌詞みたい。
「この街にいるので、
また話しかけてくださいね」
と言ってくれたし。

随分かいつまんで下品にまとめると、
”定期的に肉を強めに揉まれつつ
楽しい時間を過ごしたら
好きにもなっちゃうよね”
ってことです。肉体的スターか。

憧れ、スター。

俺も誰かのスターになりたいな。

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9:00起床。
柔軟。歯磨き。

朝ごはんを食べる。
グラノーラがちょうど切れた。
シリアルからグラノーラへ
牛乳からヨーグルトへ
どちらもマイナーチェンジをしてみたけど、
どちらも腹持ちが良くなった。
反面、食べるのに時間がかかるなあという気持ちがある。

グラノーラはシリアルのままでもいいのかもなあ。
ヨーグルトはもっともっと甘いのがいい。
酸っぱい匂いが初めは良かったけど、
だんだんきつくなってきた。

そしてウダウダしていると昼ごはんの時間。
ご飯を作る気力もなく、
流しには洗ってない皿が溜まっているので、
それをやる気も起きない、、。

と言ったところで、
昨日作ったUFOがあるじゃないか。
それを昼ごはんにしよう。
自分で作ったUFOは
市販のと味が違うのかはわからないけど、
なんかエビが入ってたりネギが入ってたりして
うまかった。

そしてだらだらしていると、
気づけば予約していた整体の開始10分前になっていた。

顔が真っ青になり急いで準備して、
15分遅れますと申し訳なさそうに電話で伝えて、
ダッシュで家を出た。

久しぶりに遅刻する感覚を味わって、
遅刻ってこんなにメンタルを削っていたんだと
再認識する。

遅刻魔だった頃の精神の強さが信じられない。

整体へいくと、担当のお兄さんが優しく出迎えてくれた。
もう最高だ。この人はイケメンだし話も面白いし
健康の知識もくれるし整体も気持ちいい。

正直、整体を受けにいくというよりかは、
この人としゃべりにいくみたいなところがある。

だがどうやら、今月いっぱいでやめてしまうらしい。
人生の天気がおとづれたようで、退職するようだ。

かっこいい、憧れの人の一人。
近くに住んでいるみたいなので、
見かけたら声をかけようと思う。

帰りにスーパーへよった。
美味しそうなさんまが売っていたので、
フライパンで焼く方法を調べ、
焼けることを確認し購入。
秋がきた感じがしたが、
今日の花火を終えるまでは夏だ。
夏を保つためにとうもろこしも茹でよう。

上手にサンマも焼けて、
夜ご飯。
焼き魚は最高に美味い。
ご飯にも合う。
とても美味しくて幸せだった。

そのあとは、花火大会(自主的)
安全に留意し、火をつけては消えるのを
楽しんだ。
花火というのは、多く買いすぎたと思っても
燃やすという行為はすごく早いし、
火はどれだけでもみていられるので、
一瞬にして終わった。
満足いく写真も取れて、満足だ。
頭痛が痛いか?これ

そしてねた。

20200918

〈食事〉
朝:グラノーラ(ヨーグルト)
昼:My UFO
夜:サンマの塩焼き、とうもろこし、豆腐

〈エンタメ〉
のだめカンタービレ
マツコ有吉かりそめ天国

頂いたサポートで、ちょっといい生活を送ります。 ハーゲンダッツ買ったりとか、鶏肉を国産にしたりとか。