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キングオブピューロランド

こいつだ。

やっと出会えた。
高校の時、魚に顔が似ていることからハンギョドンと呼ばれていた。そんなイジリにも返しながら、そんなに呼ばれたら気にもなってしまう。調べると案外似ていた。おれはこいつが気に入った。

そこから、4年後。
サンリオピューロランドに足を運ぶことになった俺はこいつと再会を果たした。ショップに何体もぶら下がっていた。サンリオのキャラの中では不人気な方かと思いきや、ずんらりいたので驚いた。
どうやら人気投票では15位らしい。まあまあの高順位。きりみちゃんよりも上だ。何体もいる中から一番顔が可愛いのを選んで、レジへ。

すごい達成感だ。やっとこの子を手に入れた。ぬいぐるみの質感がもちもちしてて可愛い。すごいキュートだ。肌触りも良い。青色もきつくなく薄くないちょうどの色。下腹部についた5枚の鱗。むっくりとした2頭身。どれをとっても絶妙だ。

、、、、。
しかし。

俺はこいつの何も知らない。
ハンギョドンという名前は知っているが、その性格や声、身長や体重、どの作品に出てくるかを全く知らないのだ。

ハンギョドンと呼ばれすぎたが故に、ハンギョドンとの出会いに感動して勢いでぬいぐるみを買った男。滑稽極まりない。

それではいけない。
彼(彼女?)のプロフィールを調べてみた。

ハンギョドン 1985年
中国生まれの半魚人。人を笑わせることが得意。でも実は、さびしがり屋のロマンチスト。いつもヒーローになりたがっているけど、なぜかうまくいかない。好きなものは、冷やし中華、エビセン、鍋物、温泉。タコのさゆりちゃんとは、大の仲良し。
誕生日:3月14日。魚座。B型。

え、生まれ中国なの?意外。
ヒーローになりたいの?
でもなれないの?可愛い、、。
寂しがりやなの?そばにいてあげるよ。
冷やし中華エビセン鍋物。和食好きだね。
温泉入って大丈夫?煮付けにならない?
魚座なの?半魚人だもんね。
タコのさゆりちゃんはだれ?

どうやら、想像していた性格やキャラとは大分違うみたいだ。
でも、素性を知るとより可愛く愛らしくなってくる。そうか、お前は寂しがり屋なんだな。

自分に重ねてみる。
すると、バーナム効果よろしく、まるで自分自身をキャラクターにしたのではないかと思えてくる。
「なぜかうまくいかない。」
そんなことないよ。ハンギョドン。うまくいってるんだよ。頑張ってるよ。ハンギョドンはハンギョドンらしく適当に生きてればいいんだよ。辛くなったら、鍋食べて、温泉に浸かって、さゆりちゃんにも話聞いてもらおうね。

前から興味のあったサンリオピューロランドは、すごく刺激的な体験だった。この子に出会えたこともそうだし、ショーも、空間も、全てが異世界だった。

近々、もう一度いくことになっている。
もう明日にでも行きたい。
すぐに行きたい。ショーを観たい。

人はこれを沼というのだろうか。

似ている。

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ショーについても書いておきたい。

観たのは20分のショー、
”Go For It!”。

こんなご時世を、キティちゃんとバッドバツまるくんが応援してくれるショーだ。3人のダンサーさんと共に、歌とダンス、ラップで盛り上げてくれる。

これが、すごく良いショーだった。
まず3人のダンサーさんがすごく笑顔。それはもう太陽のような笑顔で、単語を充てるなら「しゃかりき」がぴったり。その笑顔をみているだけで勝手に楽しい気持ちになれる。笑顔というものを脳内に刷り込まれるかのような感覚。舞台上のどこをみても笑顔だ。

そしてさらによかったのは、キティちゃんとバッドバツまるくんだ。この子たち、ちゃんと喋って素敵に応援してくれるのだが、ちゃんと個性を出して話してくれる。恥ずかしいことは恥ずかしいと表したり、楽しい時は楽しく、失敗した時は焦って、とにかく本人そのものなのだ。これがみていて本当に楽しくて、無理に着飾らないところがすごくよかった。

「お前ら、恥ずかしがって盛り上がらないのは逆にダサいぞ!」
バツまるくんがそう言った瞬間に、俺はもうショーの虜だった。

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9:00起床。
よく眠れた。

最近筋トレを始めたので、
筋肉痛がすごい。

元々が貧弱な体なので
常人並の筋肉が欲しいのだ。
メニューがわからず
適当に腕立てと腹筋をした。

柔軟。シャワー。歯磨き。

用意をして病院へ行く。
普通に行けるようになって何よりだ。

今日はキングオブコント。
すごく楽しみだ。
コロナ禍の中で開催してくれることに感謝。
最高だ。

お昼からはサンリオピューロランドへ。
すごく楽しい。

ここはショーがメインだと見た。
まっすぐに訴えかけてくるショーには、
なにか心を殴ってくるような力強さを感じる。
中も綺麗ですごく楽しかった。
ローストビーフ丼うまかった。

ハンギョドンにやっと会えた。
高校の時にハンギョドンと
呼ばれていたのだ。
ぬいぐるみとトートバックをかった。
嬉しい。

ゼミと友人へのお土産を買って帰宅。

楽しみすぎてキングオブコントに遅刻している。焦って帰宅。

遅刻しているので、極力Twitterなどは見ないように帰る。

録画がうまくいっておらず、最初の2組見れなかった、、。

ロングコートダディ。
仕組みが新しい。ああいうシステムを考えるのはすごく楽しいだろうな。見ているこっちもワクワクした。堂前のリアクションは唯一無二。ツッコミであるが共感を体から染み出させるという表現力。堂前にしかできない芸当。ああ見えてゴリゴリのお笑い肌というのもカッコいい。

空気階段。
化け物感が出てきた時に出てた。すごく良かった。あの昭和の女優の真似(?)のやつを活かしてかなり笑いとれるの強い。ラジオの伏線が繋がって霊媒師と喋るの最高。伏線だと気付かせず忍ばせるの上手い。最高。

ザ・ギース。
特技のハープをネタに落とし込むのに絶妙なシチュエーション。新聞配達は夢を追いかける人間にピッタリでそれを切り絵の伏線に使う自然さ。バンドマンかと思わせての裏切りが上手い。ドンキの歌とかのあるあるを挟んで、糸を演奏し切り絵をし続ける謎の時間を見せ続けるという強気の展開が大好きだった。この時間に手を叩いて笑った。

ニッポンの社長。
漫才のイメージが強かったので、KOC決勝を聞いた時は意外だった。漫才ではしつこく同じ事を言うのに面白いみたいなネタを見た。その印象が強かったので、発想力には感嘆した。ケンタとケントの遊び大好き。セリフは歌詞しかないが、そこで起こすマイクパスやキスが笑いを作る。説明をせずお客さんをついて来させる設計の丁寧さに感嘆。

ジャルジャル。
漫才のような間が作り出したテンポが、もう笑わずにはいられない。状況と展開を組み合わせるのがマジで上手。どっちか分からないという仕組みを作り出すまでが自然でキャラもすぐ入ってくる。ラストに焦らせるハンコの展開もつけて、勢いづいて笑った。

ニューヨーク。
畳み掛けが最高。余興の演芸を考えた時、ピアノから入って、ビートボックスから、自然と飛躍して岩を持ち上げる、更に飛躍してドリル、オチのキメで千羽鶴という並びのセンスがニューヨークっぽい。とてもニヤニヤした。

ジャングルポケット。
どんどんどんどん地域の話に展開していくのはとても面白かった。そっちの話に行くネタもすごく面白い。そっちに乗せられて乗せられて乗せられて脅しに帰ってくる。相関図がとても良かった。気持ちよく騙された。設楽さんの分析が最高。附に落ちた。

うるとらブギーズ。
シチュエーションコントを見たという感じ。最初に陶器と喋る緊張をしっかりと植え付け、そして陶器を割り続ける。完璧に張り詰めさせる。その後いい陶器を割ってしまうという緩和。完璧。しかも「やってしまった」というありそうな場面飛躍しておらず丁寧な展開。陶器を割るという作業はリズム感が出るので、割った時に笑いを展開しやすい。今回のコントの中で一つも飛躍していない作品。丁寧で大好き。この空気感を作れるのも、2人とも演技が上手いから。あの演技には惹きつけられる。

空気階段。決勝。
水川かたまり綺麗。音楽をカットアウトしてからのぶち壊し方はもぐらにしか出来ない破壊力。日村さんみたいな強さがある。本当に得してるなあ。緊張感を作るのが上手。授業というベースから途中で当てられるシーンを加えてバレないように文通をする。そこでの叫び声がいい具合のズレで笑った。最後の叫び声からの恋愛成就が面白い。

ニューヨーク。決勝。
ヤクザというハードルを設け、髪型どうこうという小さな争いを自然な流れで刀や銃までをリアルにしてしまう面白さ。その皮肉っぷりに簡単。ファニーというよりかはインタレスティング。銃が鳴った時はそこまでいったかという気持ち。髪型で笑い取らなかったのが好き。

ジャルジャル。決勝。
泥棒という緊張にタンバリンという緩和。泥棒とタンバリンのズレが絶妙で、爆発力が凄かった。声に出して笑った。進んでいくにつれて増えていく楽器。音量。つられて笑いも増えていった。タンバリンを落としそうで落とさないのも上手い。あれも緊張をほぐしてる。

2018年のM-1反省会で敗因を聞かれた時に、後列の一番MCに近かった福徳が泣いているのを見て、いつかこの人にタイトルが降ってほしいと心から思った。それが2年後のキングオブコントで叶うのは本当に嬉しい。
ジャルジャルといえば、ネタを作り続けている事だ。2018年にはキングオブコントにフォーカスを当てネタを作り続けたにもかかわらず決勝に行けなかった。しかし、KOC終了後の9月下旬からM-1にチューニングして、ピンポンパンをつくり決勝に残るという底力とセンスを見せつけたのは本当に圧巻だった。継続が力になる事を見せつけてくれた。

観客制限のせいか、例年に比べて笑いの量は少なかったが、実力派の戦争だった。

今回でうるとらブギーズのファンになった。
それから来年は、かが屋を待ちわびている。

20200926

〈食事〉
朝:コーンフレーク
昼:ローストビーフ丼
夜:海鮮丼



〈エンタメ〉
瀬戸弘司のVlog
サンリオピューロランド
キングオブコント

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