見出し画像

DIYユーザーテスト実習に参加した感想

8/19(水)〜8/29(土)までの間で合計4日間で開催されたUXリサーチ合宿に参加したので、そこでやったこと・感想を書いていきます。

詳細はイベントページにも記載があるのですが、樽本先生の「ユーザビリティエンジニアリング(第2版)」をもとに「タスク設計」「ユーザーテスト実査実習」「データ分析実習」などを実施しました。


参加したきっかけ

元々専門でやっているわけではないですが、プロジェクトの一環でデプスインタビューやユーザーテストに関わることもあり、樽本先生の著書などを参考にしたり、専門家の方と一緒に機会がありました。

ただ、その一方できちんとユーザーテストを学んだことがない状態で、以前から樽本先生のワークショップに参加したかったというところがありました。そんな気持ちを抱えていたところ、Twitter経由で研修を知り、参加することにしました。


やったことについて

基本的には、樽本先生の「ユーザビリティエンジニアリング(第2版)」に書いてあることを実際にやってみる、というものでした。

大まかな流れとしては、以下のような感じです。

■オリエンテーション
研修全体の流れやユーザーテスト実査を行うにあたってのポイントや用具(書画カメラ)の手配についてのレクチャー。質疑応答など
■研修1日目
樽本先生から「タスク設計」のレクチャーを受け、受講者が実際にアプリのユースケースを抽出して、ユーザーテストのシナリオ・タスク作成を実際に行い、樽本先生の講評を受けました。
■研修2日目、3日目
参加者ごとにリクルーティングを行い、ユーザーテストの実査(個人別実習)、あと自分は参加できなかったですが、実査で困ったことがあれば、樽本さんに相談できる時間がありました
■4日目
樽本先生からデータ分析実習について、レクチャーがありました。その後、受講者の実査をもとに「タスク達成状況一覧表」「プロブレムマトリクス」「インパクト分析表」などの分析を実際にやってみました。そして、最後には「ウォークスルービデオ」のレクチャーがあり、受講者で台本を書いて、ウォークスルービデオの実演をしました。

参考までですが、書画カメラは高いものだと6万円とかするので、自分の場合はWebカメラ+スタンドの組み合わせ(6000円ぐらい)で、zoomでユーザーテストを録画しました。

画像1

Webカメラとスタンドはロジクール製のこちらのものを購入しました。

ちなみに、こちらIPEVOのカメラも買うか迷いました(もし持っている方いれば、感想お聞きしたいです!)


ユーザーテスト実査について

リクルーティング〜ユーザーテスト実査まで、合計 3名の方にやっていただけました。自分の場合は、もう一人の受講者の方と一緒に進めたのもあり、短期間ながら多くの方にテストを受けていただけたので、大変助かりました。

対象アプリは「頭痛ーる」という頭痛や気象病を気圧予報であらかじめ予想、簡単に原因把握・体調管理できるアプリを選びました。

画像2


詳細は割愛しますが、アプリを初めて利用する方に、3つほどのタスクを被験者の方に行っていただきました。

実は自分も頭痛持ちのため、このアプリを利用していたのですが、自分がN=1として思っていた以上に色々な使い方をされたり、使っていて気になるポイントがあることを改めて気づかされました。


研修に参加した感想

参加費がちょっと高額というのもあったのですが、実際にユーザーテスト実査をやってみて、樽本さんからフィードバックをもらえる機会はとても貴重な体験でした。

それまでは参考書を読んで、目の前のプロジェクトのケースにどのように適応するとよいか?と考えたりしていましたが、樽本さんの知見・経験などをもとにアドバイスいただけると迷っていた部分がクリアになったり、考え方がズレていたと気づかされる瞬間があったりしました。

ちなみに、↓のようなことも参加して良かったなと感じました。

①ユーザーテストに興味のある人と一緒に学べる
今回はオンラインだったのですが、やはり同じことに興味のある人と意見交換したりすることは刺激的でした。異なる立場や職種の人だと、当然見方が変わってくるので、面白かったです。
②1人でできなかったことができた
①とやや似てますが、ウォークスルービデオ作成などはなかなか一人だとできないので、できる機会があって良かったです。自分の今の職場だと、まだユーザーテストが根付いている環境ではないので、多分この機会がなかったらしばらくやることはなかったかなと思いました。

上記のようなこともありますが、やはり1回の研修では学びきれないこともあると感じました。個人的には、以下のような課題を感じたので、引き続き実践していきたいなと思いました。

①どの程度までユーザーテストで抽出した問題を処理するか?
ユーザーテストを何回ぐらい回すか?の話です。インパクト分析などを優先順位をつけて問題を捌いていくわけですが、どのくらいやれば、問題が大きく減少させることができないか?の感覚は、ある程度繰り返さないと肌感がしみつかないと思いました(時間制約や意思決定の問題も含んでるかもですが..)
②ユーザーテスト自体の品質の底上げ
やはりな話ですが、一定量ユーザーテストをやらないとクオリティが上がらないというふうに感じました。なので、これからも今後も個人的にテストをやっていければと思います(個人プロジェクトやりたい)

最後になりましたが、樽本さんのこちらの書籍はとても実践的なので、興味がある方はぜひみていただけると良いと思います(オススメ)


(終)

読んでいただき、ありがとうございます!
もし面白いと感じたら「♡」を押していただけると嬉しいです!

この記事が参加している募集

イベントレポ

いただいたサポートは、noteでいいなって感じた記事のサポートに使います🎉🎉🎉