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【授業レポート vol.001】松前町を知ろう!iPadを使ったクイズ授業(松城小学校4年生)

2023年9月5日、松前町立松城小学校の4年生を対象に、学習アプリ「Workschool(TRUNK株式会社)」を使った、地元松前町の産業を理解するクイズとディスカッションを行う授業が行われました。

これは通常の授業とは異なり、松城小学校・東急不動産株式会社・TRUNK株式会社が共同設計した特別授業です。

講師を勤めたのは松城小学校の教員ではなく、今回使用した学習アプリWorkschoolの開発およびe-Learning教材の制作を担当した、TRUNK株式会社の西元(にしもと)CEOと同社平谷(ひらや)氏の2名体制。

授業風景

冒頭の自己紹介のシーンでは、鹿児島県や岩手県などそれぞれの出身地が紹介されると一部の児童から「知ってる!」「遠いところ!」など早速元気な反応が見られました。

授業は3時間目の総合の時間(45分間)で行われました。
授業前半はWorkschoolに収録された松前町と主要産業(再生可能エネルギー、漁業、観光)にまつわる学習コンテンツおよびクイズを各自のiPadを使って全員で解く時間、後半は3〜4名×4つの班に分かれて松前町を盛り上げるアイディアを考えるディスカッションの時間となりました。

地元を知るクイズ(アプリでの勉強)

児童にはそれぞれ自分専用のタブレット端末(iPad)が支給されており、それぞれプリインストールされているアプリ「Workschool(ワークスクール)」を立ち上げるところから授業の本編がスタートしました。

TRUNK社が提供する学習アプリ「Workschool(ワークスクール)」


再生可能エネルギー

主に松前町にある風力発電所である「リエネ松前風力発電所」についてのクイズがありました。

発電所の成り立ちから規模風車の数や大きさ、発電を賄える世帯数など、生徒たちにとって自分たちの地元にある発電所のスケールの大きさを感じ取れるコンテンツだったようです。


再生可能エネルギーの学習コンテンツ

他にも洋上風力発電所に関するテーマが扱われていたりと、風力発電と松前町の今後を考えるきっかけにもなりました。

漁業

漁業のパートでは「松前町は海の幸がたくさん!」と題し、主に松前町で行われている漁業についてのクイズが出題されました。

マグロ、イカ、カニ、ホッケなど松前町で獲れる海産物に関する知識や、それらが獲れる理由である海流の話など、大人でもスラスラと答えるのは難しいトピックについても勉強しました。

漁業の学習コンテンツ

さらにはマグロの漁獲規制に関するテーマなど、”獲れば獲っただけ良い”というわけではないことを学び、生徒たちにとって地元の漁業の将来性を考えるテーマとなっていました。

観光

観光業のパートでは、松前町の観光資源の主力である「松前城」と「桜」を中心に学ぶクイズが出題されました。

松前城は学校の近くにもあることから実物は見たことがあっても、その歴史や、城下町の雰囲気を残す現在の街並みにつながっていることを知り、驚いている児童もいました。


観光業(松前城)の学習コンテンツ

また、「さくらの名所100選」にも選ばれている松前公園で、約250種類の桜が「早咲き」から「遅咲き」まで約1ヶ月もの間咲いていることが、全国的に見ていかに貴重なことなのかについても学んでいました。


観光業(桜)の学習コンテンツ

桜の品種などについても各自学びを深めており、学んだことを自慢げに教えてくれる児童もいたほど印象に残ったようです。

ディスカッション

3分野にまつわるクイズへの回答をひと通り終えたあと、今度はクラスで4つの班に分かれ、班ごとに席をくっつけてのグループディスカッションが始まりました。

2班は松前町に観光客を呼ぶための施策について、もう2班は松前町の漁業を発展させる施策について話し合いました。

小学生らしくのびのびと色々なアイディアを考えては、配られた紙に記入していきます。

グループごとにディスカッションシートを作っている様子

ワークを終え、講師の西元氏から「発表したい人!」とかけ声がかかると、クラスの半分以上の児童が「はい!」と手を挙げ、積極的に発言したがる姿勢と元気の良さが見られました。

児童たちからの感想コメント

授業終了後、3名の生徒にインタビューを行い、それぞれ感想をきいてみました。

  • たのしかった、できなかった問題もあった、観光は最初から結構知っていた

  • 難しかったのは再エネ(風力発電)

  • 観光の分野が難しかった

  • 分からないこともあったが松前のこと、特に風力発電の仕事について知れてよかった

  • 授業でクイズをやるのはとても楽しい

  • 漁業のクイズは内容を最初から知っていたのでスラスラ解けた

  • 話し合いでいっぱい案を出して、松前をよくするためのアイディアを考えるのが楽しかった

  • クイズで難しいところや間違えたところを復習したい

難しいところ・簡単なところがそれぞれ異なっており、生徒ごとに受け取った難易度が違ったように見受けられました。
しかし総じてクイズやディスカッションが楽しかったと目を輝かせている児童が多かった印象です。


iPadでクイズを解く様子

こういった若い力に松前町の未来を期待したいと改めて感じさせられる授業となりました。


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