見出し画像

光の量ってどういう事?

照明器具を選ぶときに、メーカーから出ている“仕様書”や“スペック表”を目にすると思います。でもその中に日常ではあまりお目にかからない謎の値があったりしませんか?
光に関係する単位は様々なものがありますが、特によく目にするもの、照明器具を選ぶときに知っておけば大失敗を防げる『光の単位』を3つに絞ってお話ししたいと思います。

光の単位には大きく二つに分けて、『照明器具そのものの特徴やスペックを表す』単位と、その照明器具を『取り付けた空間』に対する単位があります。

照明器具そのものに関係する単位
1. lm(ルーメン)
   その照明器具から出てくる光の量。全光束とも言います。
2. K(ケルビン)
   光の色を表しています。色温度と呼ばれています。

部屋や机の上など空間に関係する単位
3. lx(ルクス)
   部屋の床や机の上にどれだけ光が当たっているかを表しています。

それぞれをもう少しだけ深堀して、照明器具を選ぶときにどうして重要なのかをお話します。

 lm(ルーメン)
照明器具から出てくる光の量を表しているので、どれだけ明るい照明器具なのかを判断するのに使います。今販売されている照明器具は、ほぼLED照明であると考えて良いのですが、少し前に蛍光灯や白熱灯の照明器具が売られていた頃は、40W、とか100Wとか消費電力でなんとなく明るさをイメージしていたと思います。LEDに代わって消費電力は大幅に下がった事もあり、あまり全面にW数を表示する事が無くなったように思います。
どれくらい明るいのか?を確認する時にはこの『lm(ルーメン)』の値をチェックしてみてくださいね。目安として
白熱電球  100W 1500lm
白熱電球  40W 500lm
といったところです。
候補の器具があったら、比較してみて極端に暗いものや明るいものを選んでしまわないようにご注意くださいませ。

照明器具ではありませんが、プロジェクターにもどれ位のランプで投影をしているかを示すためにルーメン数が記載されていたりします。値が高いほうが明るい部屋でもはっきり見えるという事になります。


 K(ケルビン)

光の色を表しています。モノが燃えている時の温度によって炎の色が異なるのは有名な話ですが、その時の色と温度を示したものになります。ガスが燃える時の色と、焚火が燃える時の色と温度の差を表す際に使われる単位になります。LEDや蛍光灯は実際には燃えてはいませんが、発光する光の色は何種類かあります。
代表的な照明器具の色温度は
6500K(昼光色)
5000K(昼白色)
4000K(白色)
3500K(温白色)
2700-3000K電球色
※各色メーカーによって多少誤差があります。

より色温度が高いもののほうが青みのある色で明るくスッキリとした印象になります。逆に低い色温度は赤みを感じる温かくリラックス感のある光と言えます。
どのようなお部屋に取り付けるのかを考えながら、色温度を選んでみてくださいね。

 lx(ルクス)
お部屋の床や机の上などがどれだけ光が当たっているかを表します。この光の量を照度と呼びます。もしかしたら、先の二つの単位よりも聞いたことがある人も多いかもしれませんね。本を読むには500lxくらい、食事をするには300lxくらい欲しい。なんていうように、その空間それぞれに必要な照度(lx)があり、その部屋の用途に合わせて必要な照度(lx)が得られるように照明器具の種類や台数、位置を考える必要があります。

照明器具そのものの値ではなく、空間に関する値なので、パラメーターが多くなってしまいちょっと複雑ですね。思ったよりも暗かった、明るかったという問題が起こらないように、照度(lx)あらかじめ計算出来ると安心です。

私が『Light Stdio M』にて提供しているサービスでは、この照度の計算や3Dパースを使って明るさをシミュレーションする事ができます。大切なお店や、ご自宅、オフィスなど照明器具を購入する前に、こういったサービスを使ってみる事をお勧めします。

https://coconala.com/users/2357264

それでは今日はこのあたりで・・



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?