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時間と空間の可変装置としてのワーケーション

昨年からワーケーションの意義を聞かれることも増えてきました。もちろんさまざまな可能性(と課題)があります。そのなかのひとつにワーケーションは「時間と空間の可変装置」と言えると思います。

これまでの時間・空間の感覚もかつてと比べるとずいぶん多様で柔軟になっていると言えます。それでもそれが当たり前になってくると、均質でいつもと変わらない日常、という感覚は強くなってきます。ワーケーションはわたしたちのそうした凝り固まった時間・空間をほぐしてくれるマッサージではないでしょうか。

もちろん、このマッサージという考えのインスピレーションはM. マクルーハン自身が「メディアはメッセージ」をもじった「メディアはマッサージ」から来ています。

ワーケーションは時間と空間を「圧縮」します。中断や干渉がない環境で集中して取り組んだり、(現在はなかなか難しいですが)いつもと違う環境、地域や他の企業の人などさまざまな人と触れ合うことでアイデアや自分のなかでこれ!といったものにつながります。

時間や場所がギュッと集まることで一種の「スパーク」になる。ワーケーションの可能性や機能はそこに見いだせます。

一方で、ワーケーションは時間と空間を「伸長」もします。人生100年時代になり新卒から50年近くあるいはそれ以上働くためにはひとつの会社で勤め上げるというイメージはなかなか持てません。

いくつかの会社を渡り歩いたり、個人の活動を展開したり、また一社に居続けたとしてもさまざまなステージを経験することになるでしょう。またさまざまな場所と関わりを持つことで自分の興味・関心を広げることにもつながります。このように働き続ける源泉とも言えるウェルネスを確保するという意味でワーケーションは有効だと思います。

みなさんのイメージするワーケーションはどうでしょうか?

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