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ワーケーションは問題解決ではなく、問いである。

昨日から白浜で行われている「ワーケーション・リーダーズ・サミット」に参加させていただいています。

ワーケーションに関して自治体や企業、地域の方々含めて多くの関係者が一同に会しており改めて日本型ワーケーションにおけるプレイヤーの多様さを感じました。初日は(1)和歌山県白浜での事例、(2)導入企業の制度設計、(3)導入企業のカルチャー、の3部構成でそれぞれのパネルディスカッションから今の立ち位置が分かったり、刺激を受けました。zoomでは何度も打ち合わせやご一緒させていただいた方々も多くいらっしゃってご挨拶できてよかったです!

夜も隣町田辺の企業について関係者から熱いトークを聞くことができ、前回フィールドワークで訪れたときからの展開が興味深かったです。

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それぞれについての詳しい内容はここでは省きますが、1日を通じて一番感じたのは「ワーケーションは問題解決ではなく、問いである」というものです。

2020年の夏以降、ワーケーションが盛り上がりまた行政の支援もあり、さまざまな企業や地域がワーケーションに取り組むようになりました。ネガティブな言い方をすればとりあえずワーケーションって言っておこう的な空気も感じなくはないです。

関連する協議会やコンソーシアムもどんどんできています。もちろん、有給休暇取得含めた働き方改革、生産性向上、ビジネスでの価値創造、地域活性化などさまざまな課題を解決する問題解決のアプローチとしてワーケーションは有効だと思われがちです。

学生たちのビジネスプランでも企業や地域の問題解決としてワーケーションをやる!という提案は流行りそうです...

周りの地域や企業も言っているからうちもやろう!という前例主義もあるかもしれませんが、もちろんワーケーションをすればすべてがうまくいくものではありません。そういった意味で問題解決の方法としてワーケーションを捉える時期は過ぎたと思います。

ワーケーションを導入しようとする時に最初に考えたいのは自分たちの企業や地域、またワーカー自身がどのようになりたいのか?何を課題だと思っているのか?それをどう考えているのか?という問いです。

企業で言えば休暇のとり方の問題ではなくワークフローの問題かもしれませんし、組織カルチャーの問題、さらには採用の問題かもしれません。そしてそれらをどうしたいのか?どうありたいのか?

こうした「問い」に真摯に向き合えるか、がワーケーションの導入において一番難しいところでもあり、一番効果が出るところでもあると思います。今までお会いした熱い方々もこうした思考・志向の方々が多かったのではないかなと思います。

※駅からタクシーに乗ったら運転手のおっちゃんが「これ食べ」とみかんを渡してくれました。なんでもない行為なのかもしれませんが、地域の人との交流や地域のあり方、愛着などを考えるひとつの原体験だなぁと思います。

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