インターネット・コミュニケーション論 no.9
関西大学社会学部「インターネット・コミュニケーション論」の第9回の授業内容です。(約16,000字)
前回までインターネットと都市空間との関連を見てきました。場所や空間を巡るオンラインとオフラインとの関係性はThrogh Online、With Online、Without Onlineの3つに整理されます。コロナ禍によってこれらの動きは加速したと言えるでしょう。またマイパブリックとグランドレベル、人間中心の街、タクティカル・アーバニズム、プレイスメイキング、サードプレイスなど都市・建築論で取り上げられる考え方を概観し、メディアとの関連を考察しました。
今回はこれらを下敷きに事例として「働くこと・働く場所」を取り上げつつ、応用的に考えていきたいと思います。
コロナ禍はわたしたちの働き方にも大きな影響を与えました。テレワーク、リモートワークの拡大し、AIやメタバースも含めてワークプレイス(働く場所)を構築するのと同時にオフィスや通勤の意味や価値を改めて考えるようになりました。
さらに日本では少子高齢化とそれによる人手不足が進み労働供給制約社会が到来すると言われています。
オフィスの捉え方
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