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ひもスイッチの作成<常につながっていることが分かりやすい手がかりになる>

スイッチの定番、引っ張ることで操作するひもスイッチ。常につながっていることが分かりやすい手がかりになること、そして、大きな動きで操作できることが特徴です。思い起こせば17年前、当時の勤務校で行われた夏季スイッチ講習会で先輩教員からつくり方を初めて教わりました。以来、ニーズも多くたくさん作ってきましたが、今回はどっちもクリップにもはさめる薄型ひもスイッチの作り方を紹介します。

では行きます。

■ 材料

・プラケース

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マイクロスイッチ(写真のようにベロが曲がっているものが良いです。押した時の抵抗の大きさは子どもに合わせて選定します。)

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極細線の平行線 赤/黒線

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3.5モノラルミニプラグ

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・ステンレスワイヤーナイロンコート0.72mm(昔はダイソーで見かけたのですが最近見かけません)写真のものは東急ハンズで購入しました。ナイロンコートされていないものでも大丈夫です。ナイロンコートのものは、穴と干渉した時に引っかかりにくいという利点があります。

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・ミニロックφ1.0

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■ 道具

・ドライバー

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・ワイヤーストリッパー/ニッパー/ラジオペンチ

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・テーパリーマ(穴を広げるために)

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ヒートクリップ

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ツールクリップ と背骨くん

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※ 黒の部分が「背骨くん」です。これがすごく便利で、おもちゃ本体部を固定知るのに役立ちます。熱には弱いので注意。

・ハンダゴテ

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・ハンダ

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■ 作り方

・プラスチックケースの側面の短い面の方にキリで極細線の平行線 赤/黒線が通る穴を開けます。

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・プラスチックケースの側面の長い面の方にキリで穴を開け、ステンレスワイヤーが引っかからない程度にテーパリーマで穴を広げます。

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極細線の平行線 赤/黒線をプラスチックケースの穴に通し、断線防止のために結ぶ目をつけます。先端のビニールを剥いておきます。

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・マイクロスイッチにハンダ付けします。マイクロスイッチをよく見ると番号が書いてあります。スイッチを押さない状態でNO2とCOM1が繋がっていてスイッチを押すとNO3とCOM1が繋がります。従ってNO3とCOM1のベロのところに極細線の平行線 赤/黒線にハンダ付けします。極性はないので赤黒どちらをどちらにハンダ付けしても大丈夫です。

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・3.5モノラルミニジャックに極細線の平行線 赤/黒線の反対側をハンダ付けします。極性はないので赤黒どちらをどちらにハンダ付けしても大丈夫です。


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・根元をかしめて蓋を閉じます。

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・ステンレスワイヤーを15cmに切って、両端にミニロックを使って輪っかを作ります。輪っかが大きいと、ケースの底に干渉してしまうのでスイッチのベロに通るギリギリの大きさにしてください。ミニロックをかしめる道具がない場合はペンチなどを代用してください。

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・ワイヤーの輪っかをスイッチのベロに通し、ホットボンドで固定します。

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・ケースにスイッチを納めていきます。まず、根元の結び目をホットボンドで固定します。

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・ワイヤーがー穴の中心になるようにスイッチの位置を調整して、引っ張っても引っかからないか試します。位置が決まったら、スイッチの裏にホットボンドをつけて固定します。さらに周りにもホットボンドをつけて頑丈にします。

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・蓋閉めて完成です!!!

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・おもちゃにつないで

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・動作確認できました!!!

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・実際に使う時には、ゴム紐を使って引っ張る部分を長くしたり、どっちもクリップに挟んで固定すると使いやすいです。

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