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2-5 ボコボコチェーン    おもわず引っ張りたくなる心地よい振動

先につくり方を投稿してしまったボコボコチェーン。最重要アイテムなので、教材図鑑の方にもアップしておきます。

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■教材名
ボコボコチェーン◎
■セット内容(大きさmm)
・本体:プラスチック容器(幅130/奥行120/高さ55)
・部品:輪付きチェーン(太さ10φ/長さ100)
■課題
・チェーンを振動が感じられる方向に引っ張る。
・チェーンを容器から抜ききる。
・チェーンを片手でたぐり寄せるように引き抜く。
・チェーンを両手でたぐり寄せるように引き抜く。
■ねらい
・「入れる」「出す」などの目的のために手段として手を使う。
・叩く、投げるなどの粗大でまとまりのない動き(感覚遊び)からなめらかな目的的動き(目的的遊び)へ誘う。
・方向性のある手の動きを引き出す(特定の方向でないとチェーンは抜けない)。
・連続性・持続性のある操作(チェーンを引き続け抜く)を引き出す。
・片手でのたぐりよせ(引いて手を離してまた持っての繰り返し)を引き出す。・両手の協応(引いて手を離して別の手で持って引いての繰り返し)を引き出す。
・目と手の協応を促す。
■特徴
・振動が大きく伝わるように重さのある太いチェーンを使用している。
・プラスチック容器の蓋部の振動がチェーンを介して手に伝わる。・チェーンが抜ける方向を振動がはっきり示してくれる。
・大きな手の動きでも取り組める。
・終点(抜ききる)がはっきりしている。
・振動が、手の動きの連続的なフィードバックとなり、自分の身体の動きに実感を持ちにくい子ども でも身体の動きの方向・大きさ・速度を感じ取りやすい。
・抵抗の強弱は穴につけるスリットで調整が可能。
■ ポイント
・チェーンの長さを調整することで、運動の幅によらず抜ききることが可能になります。
・握ったまま引っ張ることが難しい場合には、ヘアゴムなどで手首に固定し取り組むこともできます。
・最初は、抜ききる少し手前までチェーンを出しておいて、チェーンが抜けるところを体験してもらうと良いです。その後、少しづつ引っ張る距離を伸ばしていきます。
・片手でのたぐりよせや、両手で交互に引くことを促す場合は、1回では引き抜けないように教材と子どもの距離を短めにして提示すると良いです。
・両手で交互に引く動作のイメージを作るためには、他の場合と同様に支援者は子どもと同じ向きで二人羽織で行います。
・学習が進んでいる子どもでも、たぐりよせや両手で交互に引くことができずに、引けるところまで引いたら動きが止まってしまうことがあります。


学び20190623_1FK松本

■バリエーション

①ボコボコ棒◎

形があるから引く方向を分かりやすく伝えられる。

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②ボコボコチェーンミニ◎ 

握る方と引っ張る方のそれぞれの手に固定が可能。麻痺があるからと諦めていた人も両手の協応を体験できる。

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③ボコボコ蛇腹ホース*

ネットで見つけた市販のもの。心地よいフィードバックが、子どもに大人気。

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