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玉おとし教材~心地よい抵抗の付け方~

筑波大学佐島研究室開発の玉おとし教材は、教育相談に無くてはならない教材の一つです。玉が落ちる時の心地よいフィードバックが面を滑らす手指の動きを導きます。
以下教材の説明です。

手指探索行動拡大を促す平面玉おとし

■ 教具のセット
(1)枠(内寸286×436×30㎜,外寸314×464×30㎜)
(2)板(縦30mm,横45mm,厚さ4mm)
  ・30㎜課題(穴の間隔が30㎜の同心円状のもの)
  ・50㎜課題(穴の間隔が50㎜の同心円状のもの)
■指導解説書
1. 目的:手指探索・操作の発達が初期的段階にある行動の獲得および拡大を促す。
2. 対象:知的発達水準が概ね1歳半以前にある視覚障害児
3. 課題の概要:板の穴すべてに玉を載せ、対象児に穴をできるだけ多く落とすよう
 促し、表面上を探索させる。

以下のサイトで販売もされています。
【佐島先生教材】手指探索行動拡大を促す平面玉おとし
 https://tiisanadaikusan.shop-pro.jp/?pid=158063620

とても良い教材なのですが、指先で滑らせたときに玉が落ちる程よい抵抗をつけるのにコツがいります。販売されているものも、抵抗は自分で付けなければなりません。

抵抗をつけるには、ゴム紐を使用します。今までいろいろと試した中で、現在一番良いと思われる方法を以下紹介します。より良い歩法が発見されるのを期待します。

■材料・道具
・ゴム紐:ダイソーの写真のものを使用します。


・両面テープ:今回の作業には、写真のものが強力でオススメです。

・テープ:綺麗に剥がせるのでメンテナンス時に楽です。

・ハサミ:テープとゴム紐両方を同時に切れる良いハサミがあると作業が楽で綺麗
     に仕上がります。今回は写真のものを使いました。切れ味抜群でした。

■手順
・板の表面をコロコロなどで綺麗にして、穴の両端にゴム紐接着用に両面テープを
 貼ります。

・ゴム紐を切って、貼ります。このときゴム紐がたるまないように少し張り気味で
 貼ります。最初に個数分ちょうど良い長さにゴム紐を切っておくと便利です。穴
 の数が多いので、切るだけでも結構手間がかかります。

・ゴム紐の両端をカバーするように黒テープを貼り付けます。今回のテープは幅が
 広かったので幅を半分に切って使いました。

・同じ作業を繰り返して完成です(写真は板の裏と表)。

上の写真の玉おとしは、玉を集めやすいように出口と受け皿を増設してあります。使用しているうちに、ゴム紐は弛んできます。今回の方法なら、調子の悪い部分だけ補修できて便利です。すごく根気がいる作業なので、毎日少しずつやるのが良いのかもしれません。

<おまけ>
直径約30mmの大きな鉄球の玉おとしの抵抗の付け方を紹介します。こちらもいろんな種類の教材を作成して、子どもたちにも大変好評です。そのためスマイリングストアで販売したいと思っているのですが、ゴム紐の耐久性が商品として提供できるレベルでないので躊躇しています。

■材料・道具
・両面テープ:最初に紹介したものを使います。
・テープ:最初に紹介したものを使います。
・ハサミ:最初に紹介したものを使います。
・ゴム紐:写真のものを使います。


■手順
・先ほどと同じ手順ですが、穴の端に少し隙間が 空くようにゴム紐を貼り付けるの
 がポイントです。この隙間加減で落ち方の心地よさが決まります。

・完成です!

<告知>
学研「実践みんなの特別支援教育」に教材について連載中です。
ぜひご覧ください。

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