【雑短歌】 世界動乱を詠む三首
戦争で傷つく人たちがいれば、戦争が無ければ生活できない人たちもいる。世界の万華鏡。
武器撃って国滅ぼすも人ならば
武器売って児を養うも人
(ぶきうってくにほろぼすもひとならば
ぶきうってこをやしなうもひと)
超古代文明。超古代の地球には核戦争で滅亡した人類がいた。現生人類は何代目の人類なのだろうか?
核撃てば世界が烟る黒き雨
人類の歴史を塗り潰すほど
(かくうてばせかいがけぶるくろきあめ
ひとのれきしをぬりつぶすほど)
戦争が終わって生まれてきた。戦争を知らずに育った。そのまま知らずに死んでゆく……それは無責任な願望だろうか?
戦争を知らずに生を享けた身ぞ
知らないままで逝きたいものを
(せんそうをしらずにせいをうけたみぞ
しらないままでゆきたきものを)