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アイルランドラグビー生活1年目(12-2月編)

こんにちは!MATSUの留学日記です!
今回は前回公開したアイルランドラグビー1年目の続きです。前半では高校時代から夢見ていたアイルランドでのラグビー生活がようやく始まったはずが3ヶ月間は苦労の連続で最終的に脳震盪になってしまうという踏んだり蹴ったりな状態でした。果たしてここから巻き返せるのか、今回も最後まで見ていただけるとありがたいです。

12月中旬

12月14日、クリスマス最後の試合で脳震盪になり一週間が過ぎて、チームも練習をオフにしていきましたがこの日はクラブハウスに集まりミーティング、全国大会進出を目標を前に負けが続いているチームを立て直すためにメンバー同士がグループで話し合い、1月のシーズン再開に向けて目標達成のためには何が必要か、練習では何にフォーカスするかなどを決めていきました。

チームでシーズン後半の目標決めた後、常に意識できるように
全員で目標をスマホの背景にしました。

その後チームは年明けの1月4日からシーズン再開まで数週間の休みに入りました。自分はミーティン後にトレーナーと話した結果シーズン再開までになんとか復帰が間に合う状態だったのでこの期間はリハビリにフォーカスしました。

当時は大学のキャンパス内の学生寮に住んでいたのでリハビリは大学のジムとキャンパス内をランニングしてシーズン再開までコンディションを整えていました。

1月

新年最初は1番仲の良かったチームメートと一緒に自主練!少し離れたグラウンドで1時間ほどトレーニングをしました!

シーズン再開後はコンディションを整えた結果練習で良いパフォーマンスを出すことができました!その結果、新年最初の試合の週の練習終わりにコーチから試合出るよと言われました。

そして木曜の練習でメンバー発表、左プロップのリザーブとして登録されました。ようやく待ちに待ったU20チームでの初試合、ワクワクしました。

しかし、この時はロックダウンが明けて半年しか経ってない時期で他のチームがコロナで試合キャンセルになる事態が多々ありました。そのため木曜から試合がある日曜まではそのことが不安で気が気ではありませんでした。

前日はシニアの1stチームの試合があったのでそれを見に行きました。元アイルランドU20やプロの選手もいる1stの試合はかなりレベルが高く、チームメートや多くの地元の人たちが見にきていました。

「1st game vs Old Wesley RFC U20」


Wesley Collegeという私立のセカンダリースクール(日本でいう中高一貫校)の卒業生が立ち上げたクラブチーム。U20や大人のチームだけでなく、幼児クラスからチームがある。

そして待ちに待った試合日。自分は集合の一時間早く試合会場に到着して心と体の準備をしました。相手は南ダブリンのクラブチームOld Wesley RFCのU20チーム、10月に自分たちのホームで対戦し勝ったチームですが今度は相手のホームでの試合だったので油断はしていませんでした。

その後アップでコンディションを整えた後、無事何事もなく試合開始となりました。

しかし、開始直後相手の気迫に押されてしまいミスが続きなかなか点が取れない時間が続きます。そんな中前半35分にトライにて前半を7-0で折り返しました。

そして後半、ようやく自分たちのペースをつかめたのか2トライ目を取った後直後にハーフの持ち出しからの裏パスでウィングに渡り3トライ目。チームはリズムを取り戻すことが出来ピンチを脱出することが出来ました。

後半30分、ついに4トライ目を取りボーナスポイント獲得、そしてついにコーチから「Matsuビブス脱いで、1番と交代ね」と言われピッチに立ちました。

変わってすぐのキックオフ、ピッチにたったこの瞬間は今でも鮮明に覚えています。

出場時間は10分だけでしたがその10分を目一杯使ってプレーを楽しみました。ディフェンスでラックのすぐ横でハーフにタックルした際に相手の落球を誘うプレーなど良いところもあり楽しかったです。短いようで長く感じましたが最後気が緩んでしまい相手に一本トライをされて試合終了。最後は悪かったですがチームも良い形で勝てた上に自分も試合に出たので嬉しかったです。

試合後はチームでチームソングを歌いました。僕の初試合だったということもありなんと円陣の中に入れてくれました。このときの動画がこちらです。

正直何言ってるか分かりませんでしたが、試合に勝った後みんなでチームソングを大声で歌うのはめちゃくちゃ気持ちよかったです。日本では中高6年間ラグビーをしてきましたが、こんなこと初めてだったしすごく楽しかった。「勝った後、みんなでクラブソングを歌う。これが海外のラグビーか」とこの時初めて海外でラグビーをする醍醐味を見つけることが出来ました。

16番でデビューしました。

試合後はみんなと解散して帰宅。夜遅くでしたが家族に電話で試合に出たことを伝えました。両親が喜んでたのがうれしかったです。この日はアイルランドに来て一番最高の日でした。

試合会場はOld Wesleyのホーム
観客席付きのスタジアムで2017・18年は高校ジャパンのアイルランド戦の舞台でもありました。

「2nd game vs UCD U20」


アイルランドの名門大学University College Dublinのラグビー部
人数がかなり多く、U20だけでもA・Bの2チームがあります。

翌週の試合もメンバー入り、今度の相手はUniversity College DublinのU20チーム、先週とは違い大学のラグビー部です。

結果は負け先週と同じくボーナスポイント付きの勝利が必要だったため最後まで使われませんでした。

次の週はU20の試合が無かったのですがシニアの3rdチームのコーチからまた連絡があり試合に出ることに。結果は負け。ペナルティなどや簡単なミスが多く自滅しました。自分も何も改善策を見いだせないままフラストレーションがたまり、イライラしていたのとメインのU20チームの試合に出るために怪我したくないというわけでコンタクトから逃げていたこともあり自分にとっても悪い状態でした。

2月

「3rd game vs Terenure College RFC U20」


Old Wesley同様、同じ名前のセカンダリースクールのOBが立ち上げたクラブチーム
U20と大人のシニアチームには卒業生が多数プレーしています。

ひどい結果だっだ3rdチームの試合の翌週は再びU20でメンバー入り。相手はリーグ戦最下位のチームとの試合。こちらもアウェーでしたが前より自分も出場時間をもらえると考えていました。

しかし試合が始まると、すぐに雲行きが怪しくなり雨と風が強くなりました。チームはボールを落としたり風でラインアウトをミスしたりと最初から圧倒するつもりが逆に相手に攻め込まれる形に。リーグ戦は最下位は降格。相手はそれを免れるためにも気迫が違いました。20分経ってようやく自分たちのペースをつかむことに成功すると、ようやく1トライすることが出来ました。しかしすぐに相手に返されて前半終了時には14ー14。油断は全くできない状態でした。

後半は雨もやみ、陣地交代で風下になったことで徐々にリズムをとり戻して序盤から立て続けにトライを量産。そして後半20分、自分が呼ばれて他の控え選手と共にピッチに出ました。前よりも早い出場でしたが4トライ以上差がついていることもあり前とは違って緊張もしておらずチャレンジして臨めるようになってました。

サポートに行こうとしたらキャリアーが僕のところにオフロード、パスしようと考えましたが、外側にスペースがなかったのでそのままキャリーすることにしました。トイメンは10番、タックルしてきたのでそのまま相手に自分の腕を当ててブチかますと相手を吹っ飛ばすことに成功、前には誰もおらずそのまま走ってゴールの下にグラウンディング。すると、レフリーの笛が鳴りチームメートが駆け寄ってくれました。アイルランドで初めてのトライ
これは3年目のいまでも唯一のトライをとった瞬間でした。

その後はなぜか自分を含めみんな気が緩んでしたまったのか相手に一本返されて試合終了。初トライ、20分プレー。U20での2試合目は最高の形でプレーすることが出来ました。

試合後はクラブハウスに再集合して飲み会開始、2-3時間後に皆でバスに乗って市街地へ。そのままナイトクラブへ直行朝4時まで踊り狂いました。

ナイトクラブでは相手チームと遭遇笑
みんなやることは一緒でした

次の週も試合があるので一日ゆっくりしてからまた活動開始。火曜日はいつも通り良い感じで練習できました。そして木曜日、いつも通り大学で講義を受けていると、机の上に置いていたケータイから突然チームのチャットグループから通知が…

続く

最後に

いかがだったでしょうか?
アイルランドでのラグビー初シーズン、最初はなかなか試合に出れずに苦労しましたが後半になって少しずつ試合に出れるようになりました。次回は2月後半から4月のシーズン終盤までを紹介していこうと思います!シーズン終盤はシーズン序盤からは想像もつかなかったことばかりでしたので是非楽しみにしてください!
                               MATSU

動画

試合の勝利後のチャントとトライ動画です是非!

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