見出し画像

おたりスマートソンプロジェクトを振り返る Vol.6

 本記事は、Vol.0の時系列、7. 2019年7月24〜25日:知的情報空間研究室 「第5回小谷村訪問」水田水位監視システムユーザページ公開、に当たります。

水田水位監視システムおさらい

 水田水位監視システムのデバイスは、大まかに「送信部」、「計測部」、「電源部」の3部から成り立っています。

画像3

 前回のデバイス設置によって,計測部から水位センサおよび環境センサからデータを取得できるようになりました。今回はそのデータを情報化し、Webページから水田管理者の方に情報を提示します。

水位・環境情報の見える化

 デバイスから以下のデータを取得し、★が付いたものを表示しました。他のデータは運用に使用します。

水位 …★
水温(°C)…★
気温(°C)…★
大気圧(hPa)…★
基板温度基板温度(°C)
湿度基板上の湿度(%)
照度0〜255段階
内部動作電圧(V)

 Sigfoxの特性上、1回の送信データ量は少ないため、必要最低限のデータを扱うように設計されています。

ユーザ用画面

画像2

 ヒアリングの際に、1.シンプルなUIであること、2. 必要な情報のみが表示されること、を大事にして欲しいとのリクエストをいただいたので、UIはかなりシンプルなものです。

 また、Webページの提供のみだけでなく、指定メールアドレスに各実験参加者の方の指定したしきい値を超えた場合に通知を行いました。情報提供方法を変えてしまうと評価が難しくなる場合がありますが、今回は徹底的に省力化に焦点を当てたため、カスタマイズ性を重視しました。

管理者用画面

画像1

 私たちの研究室で、デバイスの状態監視をするための管理者用画面をプロジェクタから研究室の壁に投影し、いつも見守っていました。管理者用画面では、データの送信タイミングに向けて時間経過の様子ステータスバーが溜まっていく様子が見えたので、送信タイミングの度にデータが送信されたか、そわそわしてながら見守っていました。

 ※万全を尽くしても、屋外センサにはどのような外的要因によるデータの収集不可が発生するかわかりません。例えば、短期間で発生した台風などの環境要因、また人が外してしまうなど人的要因によるデータ欠損は多々あります。

-------

 こちらで棚田管理における省力化のための情報提示は、全て実施可能な状態になりました。引き継ぎ、おたりスマートソンプロジェクトについて新しい記事にてご紹介を続けていきたいと思います。

前回の記事はこちらから:

本プロジェクトについてのまとめはこちらのマガジンから:



研究に関わる全てのご協力者さま方、何より研究に取り組んでいる学生、研究者の方々に♡をいただければ嬉しいです。