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実験フィールドとなる南小国町さんとは

九州の中央部、熊本県の東北部

 南小国町さんについてお話すると多くの方が黒川温泉に行ったことがあります!とお話いただきます。以下に町のオフィシャルHPから紹介文を引用させていただきます。

南小国町は九州の中央部、熊本県の東北部に位置しております。地形は阿蘇外輪山、九重連山の標高430mから945mにありまして起伏が激しく、一部は阿蘇くじゅう国立公園に属します。その中を筑後川の源流として大小7つの川が北へ流れます。総面積115.90平方kmの85%が山林原野で占められ、緑と水のきれいな観光と農林業を主産業とする人口約4,000人の純農村です。

https://www.town.minamioguni.lg.jp/profile/outline.html

 私たちが東京からお伺いする際には羽田空港から熊本空港まで移動、そこからレンタカーを使って大観峰を超えて南小国町さんに向かいます。動画を見ていただくほうがより雰囲気を掴んでいただきやすいかと思います。

 黒川温泉で有名な南小国町さんですが、農業においてもその土地を利用した育成、栽培が盛んです。農業環境について説明します。

南小国町の農業

 南小国町の農業環境についてこちらのサイトによると以下のような説明があります。

南小国町は、清らかな水資源と寒暖差の大きい気候が特徴です。従来、米作を中心に畜産、高冷地野菜の複合経営が行われてきました。近年、経営の発展を図るため園芸用施設導入も盛んです。

https://www.be-farmer.jp/support/region/detail/2146/

 私たちは稲作における農業IoTにターゲットをおいていましたが、大根、ほうれん草等の高冷地野菜、原木椎茸の栽培も盛んな地域です。私たちがお世話になっている農家さん梅木さんはハーブを作っておられ、ご自身のレストラン「あっぷるみんと」でハーブを使った料理を提供されています。
 これらの米や野菜は、黒川温泉の旅館の食事でいただくことができますし、道の駅「きよらカアサ」で購入することができますので、この記事を読んでくださってくれている方の中にも南小国町産の野菜を食べたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
 

 日本医師会データベースを参照すると、南小国町の高齢化率は40.30%となっており、今後農業の担い手の高齢化が予想されます。こういった背景から農業のIT化により担い手への負担軽減を行う取り組みが開始されました。

株式会社SMO南小国町

 私たちがメンターをさせていただいているナタリーさんは南小国町の地域おこし協力隊でいらっしゃいますが、協力隊活動の拠点として株式会社SMO南小国町(以下SMO南小国町)があります。SMO南小国町のご紹介をオフィシャルHPより参照します。

SMO南小国は、人と自然が共存する「上質な里山」のいとなみを
次世代へとつなぐために、生まれた企業です。
阿蘇・南小国町の自然・人・暮らしの新たな価値を、世の中に広めていく。
これらを未来に受け継いでいくことが、私たちの使命であり、願いです。

https://smo-minamioguni.jp/company/

  本ミッションのもと様々な事業を行われていますが、そのひとつがコワーキングスペース「MOG」の運営です。こちらのスペースをお借りしてお打ち合わせ等行わせていただきました。

チーム体制

 上記のフィールドにて農業IoTチームで2021年〜現在(2023年3月)までプロジェクトを実施してきました。以下図にチームの体制図を記載します。

【コーディネート】ナタリーさん:南小国町の地域おこし協力隊。農業経験がないものの、ITスキルが高く、地域豊富。多様な農業IoT事例を全世界から発見できる。南小国町の実証フィールドに行き、デバイスやネットワークの設定などを行う。
【実証】梅木さん:南小国町で農業を営む。本プロジェクトに協力いただき、実証実験のための水田を提供してくれた。また農家の方の意見として様々なフィードバックをいただく。
【学術】東京電機大学知的情報空間研究室:IoTアプリケーションやスマートシティ、地域の研究を行う研究室。研究室代表の松井がメンターとして本プロジェクトに参加。学生がIoTデバイスの導入やアプリケーションの開発、研究を実施。
 このようなチーム体制で進めていきました。

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