見出し画像

ものを売ること


こんにちは、松井被服です。
先日とある講演会を聞き大変感銘を受けましたので、少しではありますがご紹介させていただきたいと思います。

「モノづくりは損得か?」

まずはざっくりですが、このことについて考えさせられるお話でした。最初から「利益」「損得」だけを考えて、モノづくりを始めることはとても難しいことのように思います。こんなものがあれば世の中がもっと便利になるのにな、これがあればあの人の生活がより豊かになるのにな、そんなきっかけからモノづくりはスタートするでしょう。先日弊社にもお客様からメッセージが届きました。台湾のお客様からのメッセージで、「何年も前のことですが訪れた日本旅行で、あなたのお店でジーンズを購入しました。ここ数年ほぼ毎日履いていました。とても気に入っていたのですが破れてしまい、新しいものがほしいのですが日本に行けません。同じものがあれば送ってもらえませんか?」との内容でした。


どんなに狭く少なくとも、それを求めてくださる方がいるのであれば前例がなくとも挑み続けることこそがモノづくりだと考えています。弊社の商品が当たり前のように海外でも着用され、また同じものがほしいと言っていただける有り難さを改めて実感しました。そして何より訪れた日本旅行で手にしていただけたことが嬉しいですし、思うように色んな場所に行けないこの時代に、また弊社の商品がほしいと声をかけてもらえたこと。何でも手にするのが簡単な時代だからこそ、自分に合ったものを選んでほしい、そして何よりそのお手伝いができること、これ以上に嬉しいことはありません。

もちろんモノづくりは商売です。綺麗事ばかりではいけません。ですが何を作るにも、どうしてそれを作るのか、誰に必要とされるものなのか、それを考えるだけで一気に形が出来上がっていくように思います。こういうものをペルソナと言いますが、実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ちなど‥考えていくうちに形が見えてくるものですね。この設定はとても重要です。


とは言いつつも、たくさんの方に愛していただける商品を作り出せるとやはり嬉しいことです。台湾のお客様にも「日本に行き、お店に行ける日が楽しみです。」と言っていただけました。我々もお会いできるのがとても楽しみです。長く、多くの方に愛されますように。今日も弊社の商品を大切に思っていただき、ありがとうございます。