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平等な社会は、苦しい社会です

東京医大に続き、今度は順天堂大学で入試の際に女子が不当に差別を受けていたことが発覚しました。まったくどこの後進国の出来事なのかと思ってしまいますが、昭和が終わって30年も経った。平成末期の日本での出来事なのです。

この2校などは氷山の一角で、しっかり調べたらおそらくほとんどの医大で同様のことをやっているでしょう。ちなみにアメリカでは2017年から女子の医学部入学者の数が50.7 %と過半数を超えています。能力的には男女差などほとんどありませんから、公平な制度を作れば、医学生の人数はだいたい男女半々になるはずなのです。

社会はこのような不公平に満ち溢れています。コネだってそうですし、それぞれの家庭の経済力だってそうです。金持ちの子はより良い教育を受け、更に有利になっていくのです。また、アメリカでは白人が有利になように社会が出来上がっています。30年前と比べたら随分マシですが、それでも2018年現在、まだまだ不平等が横行しています。最近ではハーバード大学がアジア人の入学条件を不当に厳しくしていたことが発覚し問題になっています。表では綺麗事を言っているアメリカを代表するレベラルな大学ですら、一皮むけば中身はこの通りなのです。

「全ての不平等を解消すべき」

これには誰もが賛成するでしょう。では、もしも仮に全ての不平等が解消されたとしたら、一体どんな世界が出現するのでしょうか? ちょっと考えてみましょう。

平等社会はめっちゃキツイです
仮に、実に平等な実力主義の会社があるとします。そこにはよく練られた明確な評価制度があります。例えばプロスポーツ選手などは、比較的これに近い環境で働いています。

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