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日本に住んでいると、少しずつアホになる話

先日、日本に帰って驚いたこと、それは駅のトイレの入り口が、「ここは男子トイレです」と喋っていたことです。男子トイレの入り口は大抵大きなマークが付いており、間違える人などいると思えないのにです。(これが目の見えない方のためである事は理解しています。ただ、「そもそもトイレまでたどり着けるのか?」という部分は、なんの手段も講じられておらず、 これは、 鉄道会社による単なるポーズに過ぎないのではないか? という気持ちが拭いきれません。)

お喋りするのは、トイレの入り口だけではありません、電車に乗れば「優先席のそばでは、携帯電話の電源をお切りください」、エスカレーターに乗ると「エスカレータに乗る際には、お子様の手をお繋ぎください」などなど、とにかく延々と注意事項が流れてきます。

日本で、本当に何でもかんでも面倒を見てくれる国です。この国のシステムを決してわかりやすく設計されていませんが、言われた通りにやっていれば、何とかしてくれるシステムです。わからずに右往左往していると、必ず誰かが助けてくれます。野本響子さんが、先日こんな記事を書いていましたが、激しく同意します。

僕は今回、区役所とか法務局とか行かなければならなかったのですが。手続きは色々とめんどくさいものの、言われた通りにやっていれば、ちゃんと書類がもらえます。

一方、アメリカで同じような作業をすると、全部WEBで申請できるものの、本当に必要なものが送られてくるのか、どうも不安なのです。ちなみに、グリーンカードも免許証も自動車のナンバープレートも全部郵送で送られてきます。

それでもちゃんと着いてくれさえすれば、それはそれでも良いのですが、時折行方不明になって着かなかったりするのが、実に困るところです。そしてその都度、右往左往して、また再手続きになったりします。本当にマジで困ります。

ちなみに、シリコンバレーでは、この冬にも2回も大規模停電がありました。そのたびに「何がシリコンバレーだよ!」と毒付いています。

でも、僕、日本の方が良いとは一概に言えないようにも感じています。

日本に住んでいるとアホになる

ちょっと言葉は悪いのですが、日本に住んでいると少しアホになるような感覚があります。

※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点で生活や仕事をする中で得た気づきを書き綴っています。この記事は単品で300円ですが、月1000円で定期購読すると、1ヶ月20本くらい読むことができます。

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