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若い頃には、何をゴールに働けば良いのか?

新社会人の皆さま、就職おめでとうございます。

さて、これから40年以上に渡る仕事人生が続きます。仕事は人生の長きにわたって続いていくものだからこそ、これによって、人生が大きく変わってきます。なるべく有意義な一生を過ごしたいですよね。

※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。この文章は単品で300円ですが、月1000円で定期購読すると、1ヶ月20本くらい読めます。

ゴール設定は難しい

新入社員の頃は、何をゴールに仕事に取り組めば良いのか、よくわからなかったりします。このため、ただ惰性で家と会社の間を往復しがちです。

それでも、最初の数年は、ただ会社に行くだけでも新しく学ぶことがあり、それなりに刺激的です。しかし、3〜5年ほどしてある程度仕事に覚えてしまうと、改めて目指すべきゴールを見失いがちです。

そして、そのまま惰性で10〜15年ほど過ぎてしまうと、40代になった頃に、「こんなはずではなかった」ということになりがちです。この先、まだ20年以上働かなければならないのに、残りはずっと消化試合なんてことになってしまったら、かなりキツいです。子供がいたりすると、人生で一番お金がかかる時期に、人生の展望が開けないなんてことになってしまうかも知れません。

ゴール設定は必要です

でも、ゴール設定って難しいですよね。20代の頃はどうしても、「金持ちになりたい」「注目されたい」「キラキラした生活を送りたい」「楽して儲かりたい」くらいしか思い描けないものです。僕も思い描けませんでした。

でもやっぱり、何らかのゴール設定は必要です。そうしないと、仕事人生が詰みやすいからです。そして一度こうなってしまうと、ようやく何かやりたいことが見つかっても、再起動がものすごく大変になります。

何をゴールにすればいいのか?

では一体、とりあえずは何をゴールにすれば良いのでしょうか?

僕がお勧めするのは、「成長」そのものをゴールにすることです。

ここで僕が言う「成長」とは、どっかのセミナーに行って著名人のサインもらったり一緒に写真に写ってもらったりしてキラキラすることではありません。具体的にスキルアップしたり、経験値を上げるなどして、知的資産を積み上げていくことです。

必死になって働いて製品やサービスを世の中に出すとか、凄腕でのマーケターや営業になるとか、人を取りまとめる力を養うとか、プログラミング・スキルをガッツリ身につけるなどです。デザインや文章が上手くなったりしても良いでしょう。

こうした具体的なスキルが身に付けておくと、30代の半ばから40代になったときは、更なるステップアップが可能になるからです。転職してもいいでしょうし、独立起業することもできるでしょう。

しかし、ぼんやりと20代を過ごしてしまうと、つぶしのきかない40代になり、会社にしがみつく以外の選択肢がなくなります。そしてやがて肩たたきされたり、若手社員に、「使えない中高年」と陰口を叩かれたりする運命が待っています。

でも、具体的なスキルを手にしておけば、仮に明日会社が潰れたとしても、また次の日から、すぐにお金を稼げます。目指したいのはこういう状態です。

ですので、転職をする際には、蓄積可能なスキルが身に付く仕事なのかどうかで転職先を選んだ方が良いように思います。新入社員研修後に、ある程度希望の部署に行ける会社なら、「楽かどうか?」よりも、スキルアップが継続的にできる仕事なのかどうかを念頭に部署を選んだほうがいいです。

すごい人と仕事をする機会

もう一つは、「一流の人と仕事をする機会があるかどうか?」も重要なポイントかと思います。もしもそういう機会があるのなら、たとえ薄給でも、いや、仮に無給でも引き受けたほうがいいです。僕がもし今、イーロン・マスク氏やマーク・ザッカーバーグ氏の助手をやれるのなら、無給どころか、お金を払ってでも引き受けます。

なぜかと言うと、仮にその時に手前弁当で働いたとしても、得られることの方がはるかに大きいからです。一流の人のそばで働くことで、その人の思考方法を垣間見ることができますが、そんな機会、普通あり得ないのです。

僕は昔、アップルに勤めていた頃、スティーブ・ジョブズ御自身や上級副社長が出席するような会議をなるべく避けていました。しかし、今になって考えてみると、つくづく間抜けな話です。ああいう人たちの思考方法や議論の仕方を間近で見る機会を、みすみす棒に振っていたのです。何か失言してクビになる可能性を賭けてでも、出来る限り出席すべきでした。かなり後悔しています。

20代は大変です

どの世代も、その世代ならではの難しさがあります。

20代には、20代ならではの難しさがあります。

自分が何者なのかも、何者になりたいのかすらもよくわからない。それが20代です。友達付き合いもしなければならないし、恋愛だってしたい。仕事だってしっかりとこなして成長したいですし、親を安心させたかったりもします。

そんな20代だからこそ、社会人として、そして人間として、ひたすら成長を目指すというのが、良いゴールなのではないでしょうか?

今、これを読んでいる皆様がすでに30代、40代だとしても、そのままスキルアップを心がけたら良いかと思います。「これだけスキルを身に付ければ、もうここでいい」というのはありません。脳が少しずつ老化し始めている分、足を止めたら後は転がり落ちていくだけだからです。僕はもう56歳ですが、それでもスキルアップを目指しています。

以上、「若い頃には、何をゴールに働けば良いのか?」をお送りしました。

新社会人の皆様、幸運をお祈りします。


==3月31日(木)の日記==

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