人類が世界が滅ぼす可能性
2017年の初頭、CIAが1200万件におよぶ機密情報をオンラインで公開して大きな話題になりました。この情報公開、UFOからキューバ危機に至るまで、ありとあらゆる情報を含んでいたため、世界中のオカルトファンから歴史研究家に至るまで、多くの人が色めき立ったのです。
中でも特に関心を集めたのはキューバ危機です。キューバ危機というのは1962年の10月にアメリカとソビエト連邦が核戦争の瀬戸際にまで至った事件です。事件の詳細は他のサイトに譲りますが、どうやら核戦争が実際に起きていたとしても、全く不思議ではなかったようです。時の大統領であった J.F ケネディ氏はその後「核戦争が実際に起こる確率は1/3から1/2と思った」と述懐したほどでした。CIAが公開した機密文書も、いかにアメリカとソ連が核戦争の瀬戸際に至っていたのかを追認するものとなっています。
当時、アメリカはすでに大陸弾道弾ミサイルや戦略爆撃機の配備を終えていた一方、ソ連は大幅に遅れをとっていました。そこでキューバにミサイル基地を建設したわけです。アメリカはこの時点では圧倒的な攻撃力を有していたので、先制核攻撃も本気で検討したようです。しかし瀬戸際になってケネディとフルシチョフの状況判断とリーダーシップによって危機が回避されたというわけです。トランプだったらどうなっていたでしょうね? 何はともあれ、戦争に至らなくてよかったです。
今後、このような危機はもう起こり得ないのでしょうか?
「いや、そんなことはない。世界は思っているよりずっと脆弱なのだ」とする論文がオックスフォード大学のニック・ボストロム(Nick Bostrom)氏によって発表され、アカデミアの間でちょっとした話題になっています。
この論文、脆弱世界仮説(The Vulnerable World Hypothesis )と題されており、人類が滅び売るいくつかの可能性とどうしたらそのような破滅を防げるのかを論じています。
さて、今日の記事は、この脆弱世界仮説の簡単な解説と、それを読んで僕が頂いた感想を綴ってみたいと思います。
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