松井博
学習に必要なマインドセット
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学習に必要なマインドセット

松井博

よく巷で「日本人は中高の6年間も英語を勉強するのに、ちっとも喋るようにならない!日本の英語教育なダメなんだ!」という声を耳にします。

これは確かにその通りで、日本の英語教育はかなり根っこの部分から相当ダメです。しかし、仮に優れたカリキュラムがあったとしても、それだけでは大半の人が話せるようにならないだろうと確信しています。

なぜかと言うと、アメリカに住んだって話せるようにならない人はならないからです。にわかには信じられないかもしれませんが、アメリカに10年以上住んでも中学英語すら怪しい人と言うのは少なからず存在します。英語圏に住むというのは、英語を学習する上で限りなく有利な環境だと思うのですが、それでも話せるようにならない人はなりません。

一体どうしてでしょうか? 実は語学に限らず、「学習に必要なマインドセット」というものがあります。それがない人は、何をやってもなかなか身につきません。逆にそれがある人はスポーツでも学問でも、間違いなく一定のレベルに達します。そしてこのマインドセットは、自分で育てることが可能なのです。

だから「日本の英語教育は根っこからダメなんだ!」と言うステートメントには多くの事実が含まれていますが、それは日本人が英語を喋れない原因の半分でしかありません。もう半分の原因は、学習に必要なマインドセットの欠落にあります。

学習に必要なマインドセット
それでは学習に必要なマインドセットとはどんなものなのでしょうか? それは下記の7つに集約されます。

1)魂を込めて学ぶ
2)学習を生活の一部にする
3)自分に適した学習のペースを把握する
4)学習に必要な時間と環境を確保する
5)人目を気にしない
6)創意工夫を重ねる
7)しつこさ

どれもこれも、学校では確保しにくいものばかりですね。それでは一つずつ説明しましょう。

1)魂を込めて学ぶ
魂がこもっていない学習は効果が薄いです。以前私が師事していた空手の師匠は「人に言われてやる千本の突き蹴りより、自ら魂を込めてやる百本のほうがよほど効果がある」とよく言っていましたが、まったくその通りです。

先生や親に言われたからやる。褒めてもらえるから、あるいは叱られるからやる。こうした外的な要因で学んだことは、どうにも身につきません。逆に主体性を持って学んだことは、短期間でも相当な実力に達することが可能です。例えば僕はほんの2年くらいでアメリカの大学に進学できる程度の英語力を身につけましたが、その前の英語の成績ははなんと10段階で3でした。独学でプログラミングを身につけた人もいれば、スポーツで秀でた人もいるでしょう。主体性を持って学ぶかどうか。これが明暗を分けます。「やらされてる感」でやってることは、まずモノになりません。

2)学習を生活の一部にする
生活そのものを学習の場にしてしまうのは、上達を促進する上で極めて効果的なアプローチです。常にアンテナを張り、寝ても覚めてもそのことを考え、生活自体を学びの場にしているような人には、何をやっても敵いません。

ニュートンはリンゴが木から落ちるところを見て万有引力を発見したと言われていますが、別にニュートンじゃなくても学びはどこにでも転がっています。いつもそのことを考え、生活に取り入れて行くことで、思いがけないところでふとした気づきが得られるものです。

例えば英語が学びの対象ならば、「これは英語でどうやって言うんだろう? 」っていつも考え、思いついた端からスマホに記録しておくんです。そしてそれをネイティブか、あるいはそれに準ずる人に実際に使って直してもらうと、グイグイと表現の幅が広がっていきます。

スポーツ、音楽、学問……およそありとあらゆることのヒントは、生活の中に転がっています。だから、生活と学問を切り分けること自体がそもそもナンセンスなんです。

このアプローチ、何かを極めている人はほとんど全員がやっています。

3)自分に適した学習のペースを把握する
普通、逆上がりって小学校の2年生くらいでできるようになると思うのですが、僕は運動神経が鈍くて全然できるようになりませんでした。やっとできるようになったのは、なんと2年後の4年生の時のことです。どうしても克服したいと思い、毎晩小学校のグランドに通って練習したのを、今でもよく覚えています。その一方、国語の教科書などは配布されたその日に読み終わらしてしまい、授業が進むのがあまりに遅く感じられてどうにも苦痛だったものです。

人にはそれぞれ得手不得手があります。ですから、自分に適したペースを見つけて、学習を重ねることが大切です。やりすぎてバーンアウトしない、それでいてきっちり疲れるくらいの適量を見つけるのがポイントです。慣れてくると「今日はここまで」というポイントが見えてきくるものです。

また、勉強でも運動でも、毎日やっていると「勉強の体力」とでもいうべきものが付いてきます。最初は15分机に向かうのすら苦痛でも、やがて2、3時間ぶっ続けで勉強できるようになります。これはスポーツだと顕著ですよね。多くの人が経験あるのではないかと思います。

学校教育はこの辺り、本当にイケてません。そもそも全ての教科を40人を同じペースで学ばせようっていう発想が無理ゲーなんです。かと思うと、部活動の方は完全にオーバーワークです。これだけネットが発達しているんですから、全教科を習熟度別とかできそうなものですけどね。カーンアカデミーなどを見ても、個別の習熟度別の学習が時代の流れだろうと思います。

4)学習に必要な時間と環境を確保する
練習や勉強の時間を確保しましょう。いつか時間ができたら、いつか機会が巡ってきたら、いつか場所が確保できたらと先延ばしにしているとその間にどんどん歳をとります。

練習や学習に必要な時間を捻出するために、職場の近くに引っ越して通勤時間を短縮するのも一つの手です。これ、本当に効果ありますので強くお勧めします。ジムの近くに住んで毎日通うとか、学校や練習場所のそばに住んで、仕事の後に学校に通うなども一つの方法です。

また勉強に関していえば、スマホやタブレット一つでできることが随分増えてきましたから、ちょっとした工夫でどこでも勉強や練習が可能です。言い訳を用意しない。後回しにしない。これだけでも随分違ってきます。

また、例えば英語なら朝起きたらBGM代わりに英語のPodcastを流すんです。通勤途中では英語のニュースや書籍を読むんです。スポーツをやってる人なら、エスカレータは使わずに階段を駆け上がるんです。隙間時間や日常のルーチンもフル活用します。こうしたちょっとした工夫が、やがてジワジワと効いてきます。

5)人目を気にしない
人目を気にしているうちは、はっきり言って何にも身につきません。ノーベル賞をとった湯川秀樹博士はどんな講義でも一番前に座って一番質問をしたそうですが、中には思わず吹き出すほどおかしな質問もあったそうです。でも、そんなわき目も振らない人だからこそノーベル賞が取れるわけで、人目なんて気にしてたらなんだってうまくなりません。

もちろん、人前で恥をかいたり失敗したりするのが好きな人はいません。しかし失敗くらい示唆に富んだものはなく、「失敗なくしては学びはない」と言い切ってしまってもいいくらいです。失敗は工夫すべきポイントを教えてくれますし、モチベーションのアップにも繋がります。

ただ、泳げないのに海に飛び込んで失敗するとそのまま死にますので、失敗しても安全な環境を構築する、ことは大切です。逆に言うと、「死んだり大怪我したりしなけりゃ、まあよしとしよう」と言うくらいの感覚でやると、どんどん学びが得らます。

6)創意工夫を重ねる
ギターコードを工夫もなく丸暗記するととりあえずはタブ譜を見ながらなんでも弾けるようにはなりますが、いつになってもアドリブで弾いたり、耳コピーしたりできるようになりません。ギターコードの丸暗記や、タブ譜を見ながらの練習って一見近道なんですが、実は遠回りだったりするわけです。

とりあえずの近道がかえって学習を阻害してしまう。こうしたことは全ての学問に当てはまります。意味もわからず数式の丸暗記なども同じことです。英単語や熟語を日本語とペアにして暗記するのも同じです。一見近道みたいな気がしても、結局は紐付けした日本語が足を引っ張るんです。

それよりもむしろ効果的なのは、本質的な部分に目を向け、腑に落ちるまで創意工夫を重ね、実際に試してみることです。その日にできなくても、わからなくてもいいんです。ああでもない、こうでもないと考え、工夫を凝らすうちに、ある日ふと腹落ちしたりできるようになったりするものです。

このようなやり方って時間がかかりますから試験対策には全く向いていません。結果として学校生活では身につきにくいことの一つです。でも、確実に力が着くのはこっちの方なんです。

7)しつこさ
何かを身につける上で、「しつこさ」も欠かせない要素です。特に年単位でしつこい人は本当にスゴいです。ブロガーのマナブ@バンコク(@manabubannai)さんがよく「とりあえず100本記事書け」って言っていますが、確かにこのくらいしつこくやれば、なんだって必ず上達します。

みんな最短距離の英語学習法とか、3ヶ月で痩せられるダイエットとかを探すのは熱心なのですが、実際に時間をつぎ込んで勉強したり、ダイエットを継続することとなると圧倒的にしつこさが足りません。「流した汗は嘘をつかない」って昔から言いますけど、本当にその通りです。

「学習に必要なマインドセット」を育てる
以上7つのマインドセット、すでにいずれかを実践している人も多いのではないかと思います。学校とは真逆のアプローチも多いですが、どれもこれも自分でコントロールできるものばかりです。

何事もある程度のレベルに達すると学習そのものが楽しくなり、時間を忘れて没頭してしまったりするものです。やらずにはいられない。そんな風になるまで、自分を育てるような感覚が大切です。

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Brighture English Academy 代表 ( https://brighture.jp/ ) 著書:「日本人のための 一発で通じる英語発音 」など。twitter: https://twitter.com/Matsuhiro