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アップルはなぜ世の中を何度も変えられたのか?

今日ぼくは、夢中になってこの本を読んでいます。

この本、前半で過去のイノベーションがどのように起きたのかを、様々な事例を用いながら詳しく紹介してくれます。蒸気機関、内燃機関、鉄道、自動車、プロペラ船、飛行機、電球、ワクチン、化学肥料などなど、本当によくもここまで調べ上げたなと感心するくらい、数多くの事例が紹介されています。後半はイノベーションを生み出す環境についてです。英語はかなり平易なので、英検1級/TOEIC900点くらいあれば読めると思います。興味のある方は是非読んでみてください。

さて、この本を読みながら僕が思い出したこと、それはアップルという職場で過ごした16年間です。ほとんどの会社は全く新しいカテゴリの製品やサービスを何度も世に打ち出し、人々の生活の在り方を根本から変えてしまうことなどありません。ところがこの会社はそれを何度もやってのけたのです。アップル2から始まり、初めてGUIを用いたコンシューマ向けパソコンのMacintosh、1000曲をポケットに入れて持ち運べるiPod、音楽をオンラインで購入できるiTunes、ポケットに収まるスーパーコンピュータ iPhone、初めての実用的なタブレット iPad, そしてApple Watch や AirPodなどなど...。本当に不思議な会社です。

アップルというと何でもかんでもスティーブ・ジョブズが生み出したと思っている人がたくさんいますが、実はそんなことはありません。スティーブ・ジョブズの偉大さというのは一般の人が考えるのとは、またかなり違ったところにあるのです。

というわけで今日は、スティーブ・ジョブズの本当の功績は何なのか、そして、なぜアップルは何度もイノベーションを引き起こせるのかについて考えてみました。

※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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