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日本に来ると金持ちになった錯覚を味わえます


昨日Twitterを眺めていたら、シリコンバレー在住の経営コンサルタント、渡辺千賀さんのこんなツイートが流れてきました。

詳しくは氏のこちらのブログ記事に書いてありますが、シリコンバレーのように物価上昇が続く土地に住んでいると、日本でやるような「家は賃貸・余剰資産は銀行貯金蓄財」という方法でリスク回避をしたつもりでいると、割とすぐに積むよ、というお話です。

これは僕、あまりにも同感してあまりにもうなずき過ぎたため、首が痛くなったくらいです。シリコンバレーの物価上昇率というのは本当に凄まじく、年に2〜3%ずつ確実に上がっていきます。渡辺氏のブログにも「2000年に100万円をタンス貯金すると、2019年には実際の価値は日本では97万円、SFでは60万円相当になる(為替無視)」とありますが、これも僕の実感にぴったりマッチします。実際この土地での100万円って、割と一瞬で消えてなくなる額なのです。

ところが不動産価格の方は毎年5〜6%くらいの率でガンガン値上がりしていくので、固定金利で家を買って住んでいれば、それが物価上昇を十二分に相殺して、ちょっと資産になってくれます。残りでインデックス・ファンドでも買っておけば、蓄財はまあそれでなんとかなります。ちなみにこの辺りの家の平均価格帯は150万ドル(1億6000万円)くらいですが、そういう値頃感のあふれる物件は速攻で売れていきます。「一体みんなどんだけ金あんだよ!」とツッコミを入れたくなる世界なのです。

こんな土地ですから、ちょっとくらい金があったってお金がある実感なんて一切湧きません。なんというか、いつになっても詫びしい暮らしをしているとすら感じます。

ところがそんな僕でも、「俺ってもしかしてリッチ?」と感じられる時があります。それは、「日本に帰国した時」です。

では一体なぜこのようなことになってしまったのでしょうか? このまま放置しておくと、一体どうなってしまうのでしょうか?

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月25本くらい読めるので1本40円です。

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