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24時間体制で働いているのに、生産性が低いままの件

昨日、猫山課長さんが興味深い記事をアップしていました。

ITの発達に伴って24時間職場と繋がれるようになった結果、もはや休まる時間が消滅したという内容です。

猫山課長さんはこの記事の冒頭で「サイコロジー・オブ・マネー」という書籍の一節を紹介しているのですが、これを読んだ僕は思わず「んだんだ!」とうなずきすぎて、危うく首がもげるところでした。

21世紀の仕事の道具がモバイル機器なのだとしたら、現代の「工場」は場所ではなく、私たちが過ごしている一日という時間そのものである。コンピューター時代の到来とともに、生産性向上のための道具がオフィスから解放された。

ポータブルで万能なノートパソコンやスマートフォンを携帯する知識労働者は、午後2時にメインオフィスにいても、午前2時に東京の「WeWork」にいても、真夜中に自宅のソファに座っていても、理論上は同じように生産性を上げられるようになったのである。

一昔前に比べて、現代人は自分の時間をコントロールできなくなっている。そして時間を好きに使えないことは、幸福度に大きな影響を与える。だから、かつてないほど豊かになった人々が、あまり幸せを感じていないのも無理もない。

サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット」 より

僕は、幸か不幸か、このような暮らしを1990年代の後半からずっとしています。初めてリモートワークを体験したのは1997年頃のことですが、それから四半世紀、ずっとネットに繋がったまま仕事をしてきました。ちなみに、フルタイムのリモートワークも、早10年になります。

でも、本当にこんな働き方が必要なのでしょうか?

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