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SL大樹を判別する3歳児

息子と『SL大樹(たいじゅ)』を見るために、下今市駅(栃木県日光市)に行ってきた。鉄道好きな息子は、3歳ながらSL大樹を見るのは3回目。

いよいよ見どころである転車台(てんしゃだい)にSLが乗り、僕たちと大樹が正面から向かい合うタイミングで息子が発した言葉。

「これ、たいじゅじゃない!たいじゅじゃないよ!!」

まさにこの写真の瞬間。指をさして「大樹じゃない!」と言っている。

「これは大樹だよ」

僕はこう言うしかなかった。なぜなら大樹だから。でも、何度も大樹を見ているし大好きなのに、なぜこんなことを言うのか不思議だったので、「なんで大樹じゃないの?」と聞いてみた。

すると、「たいじゅはらいとがふたつだよ~」と答える息子。

ほんとだ!この大樹、ライトがひとつしかない!!


ここで唐突にSL大樹の説明に入ります(笑)。オフィシャルHPを見ていただければわかる通り、通常1つの前照灯が2つついているのがSL大樹の特徴です。カニの目のように見えることから「カニ目」とよばれていて、元々はJR北海道が保有していた『C11 207型』です。


え、この大樹、『大樹』って書いてあるけどライトがひとつしかないし、『C11 325型』だし、「たいじゅじゃない」じゃん!僕は1分前の息子と全く同じ、訳のわからないことを言っていた(笑)。

そうそう、前にみた大樹は、ちゃんとカニ目でライトが二つついていた。息子はこの体験はもちろん図鑑でも見ていて、大樹はライトがふたつのSLだと認識していたのだ。

僕は、大樹を見ることができる下今市駅にきて、目の前に『大樹』と書かれたSLがきただけで、それをSL大樹と疑わなかった。でも、息子はそれが本当の大樹じゃない(語弊があったらすいません)ときちんと気づいたのだ。


こんな小さな出来事だけど、目の前で表層的に起こっていることや文字に、いかに思考が縛られているのかに気づかされるいいきっかけだった。子どもは偉大である。


ちなみに、今回見た『C11 325号機』は2020年末から稼働し始めた大樹としては二号機。現在点検中の初代に代わり運行しているとのこと。そして、2021年夏以降は初代が復活して平日も含めた運行を開始、冬には三号機も導入されるよう!


栃木県日光市は自然豊かでとってもいいところだし、新宿から2時間(スペーシアかリバティ、これらもかっこいい急行!)。ぜひ遊びにきてね~(謎の宣伝)。

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