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DL Japan 2024 「Keynote speech“Beautiful work 美しい作品” by Ron Berger」その1

東京でのDeeper Learning Japan 2024に参加してきました。
そこでどのような学びがあったのか、記録に残しておこうと思います。(メモを頼りに時系列で沿って書こうと努力はしますが、おそらくぐちゃぐちゃです…笑

Keynote speech
“Beautiful work 美しい作品” by Ron Berger

オープニングセレモニーが終わり、ロンによるキーノートスピーチ「美しい作品:なぜ大切か」が始まりました。
*以下の内容はロンが話していたことを僕がどのように受け取ったか、の記録です。必ずしもロンが言っていた言葉という訳ではありません。
美しい作品について、ロンはまず「このワークショップを日本でやりたいとずっと思っていた。日本人には、こだわりを持って仕事をやり遂げる、職人気質な性質がある。そんな文化が日本にはある。でも学校ではそうはなっていない。生徒は学校を卒業して大人になると、基本的な技能を測るテストの結果ではなく、仕事の質と人格によって評価されるようになる。ならば学校教育は『どうしたら美しい仕事ができる大人を育てることができるか』にフォーカスすべきであり、学校での活動を通じて、生徒が美しい仕事(美しい仕事をすること)に価値を見出せるような取り組みが行われている必要がある。」と言います。ただ、「美しい仕事とテストの結果は相反するものではない」と仰っていたのも印象的でした。

ここからは少し理論的な提示がありました。

学力を構成する3つの要素(EL Education HPより)

学力を構成する3つの要素

・知識とスキルの習得
・人格
・質の高い作品

Deeper instructionのフレームワーク(EL Education HPより)

Deeper instructionのフレームワーク

挑戦的
・学習は、勇気を持って行われるべきであり、リスクを取り、成長し、修正するプロセスを受け入れるものである
・学習は、基準を満たし、さらに超えるよう計画される
・学びは、認知的に厳密であるべき
魅力的
・学習は、活動的であるべき
・学習は、価値のある問いを追求することから生まれる
・学習は、目的を持ったものであるべき
力を与える
・学習は、責任感を育む。
・学習は、自己評価とピア評価を含む
・学習は、生徒が高品質な作品を生み出すようなインスピレーションを与える

人格を形成のフレームワーク

中心はIBと同じように、「より良い世界への貢献」

質の高い作品を生み出すフレームワーク

・複雑であること
・クラフトマンシップ
・真正であること
クラフトマンシップを持って、美しい作品を生み出すことが出たら、その子の自己イメージが変化する。

ここまででの話を聞いて、本も読んでいた自分は、「ロンはかなり理論的にPBLの設計をされている方だな」という印象を受けた。
学力を構成する3要素に「人格」とあるが、それがロンの中でどんな意味をなしているのか、この時の自分はまだ、「わかった気になっていた」だけだった。この後たくさんの事例を生徒のストーリーとともに語ってくれた。それを聞いて、「教師として本当に大切なマインド」に気付かされた。そのことは次の記事で。


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