見出し画像

映画をみる、銭湯にいく、散歩をする、そんな平日の夜。

 四日前にも映画を観たというのに、また映画を観に来てしまった。四日前は『怪物』を観た。今日は『水は海に向かって流れる』を観た。映画ってやっぱ面白れ〜、と思う体験が続くと映画を観まくるモードに入る。スマホやテレビで観るんじゃなくて映画館で観るのが最近は好き。途中で別のことをせずに二時間集中し続けるのなんて映画ぐらいかもしれない。映像を学校で勉強しているというのもあり、映画も学びの一環と捉えて出費の罪悪感を少し薄めさせる。ポップコーンの誘惑に打ち勝つぞ、と開場まで耐え忍ぶ。地獄だ。一人で観る際のチケットを買うタイミングの見極めが毎度難しい。いい席で見たいが、団体の隣になるのが嫌だ。周りの席の埋まり具合を見て決めたい。そういう席の当たり外れも映画よ、と思えたら強者だと思うが毎回が最高の状態で見たい、貧乏なので一回一回の視聴体験を大事にしたい。

最近はシアターの前で見る前に半券とフライヤーを撮っているが、絶対に半券はボケてしまう。遠藤憲一さんのTwitterみたいだなと思う。

 銭湯に行く。最近は水風呂にも入れるようになった。これがめちゃくちゃ気持ちいい。水の冷たさが消えて、温度も何も感じず、湯口から出る水の音が耳から体全身に弾け飛び反響し続ける中、力を抜いて、小気味よく耳打ちする流れる破音にただ身を任せる。この瞬間が堪らなく好きだ。整っている。整う。この二文字の行動が最高過ぎて困るのだ。
 それで今日もまた同じ銭湯に行った、髭も剃ろうと思い髭剃りを買った。メガネを外していたので視界があやふやな状態だった。間違えて耳を切ってしまった。左耳から血が出て怖かった。これはダメだなと思いシャワーだけ済まして浴場から即座に出た。恥ずかしかった。鈍臭過ぎる。

京都駅から歩いて行ける。26時まで営業している銭湯。

 銭湯を出て、コンビニでお酒を買って少し散歩をした。前も銭湯行った後に散歩をした気がするので、これはルーティンになりつつある。誰かのことを思い浮かべるわけでもなく、ぼんやりとただ歩いているだけなのだが、今はこの時間が心地いい。

コインランドリー格好良い。フォトショでフィルムっぽく加工した。
夜って感じ

 最近は学校が忙しい。忙しいというか忙しくなるようにした。忙しくないと頑張れないし学びがあまり身を結ばないなと思ったからってのもあるけど、純粋に楽しいこと、面白いと思えるがしたいなって思った。こうやって文章書くのとかも楽しくて、紙の媒体にして残したいなと思った。学校でやってるコミケ的なイベントで売ることを目標に大学の友達4人と一冊のzine作ることになった。美大に来たという感じで楽しい。2週間ぐらいその作業に追われていたが、来週からは前期の最終課題で出す映像の撮影が始まる。
 映像の作品を作るにあたってのロケハンを行った。駅の待合室で撮影をする予定で駅員さんへの許諾を取りに行ったが、周囲の人の迷惑になってしまう可能性や周りの目に耐えられないかもしれない、などの諸々の事情から学内で撮影を行うことにした。一年以上通い続けて見慣れている筈の校舎やグラウンドも映像を撮る場所となると学内の端々の全てが特別な場所のように思える。このなんの変哲のない場所にも誰かの思い出が沢山宿っている、と考えるとおセンチな気持ちになった。何の変哲のない所に宿る人との思い出を懐かしんでしまうよね、、、というのがコンセプトの映像なので趣旨に合っていて良い場所だなと思った。
 
 学期末に近づいてきてレポート等の課題も増えてくる。そんな時こそ映画見て銭湯行って、お酒買って散歩して写真を撮りたい。時間と金を使った贅沢をして心にゆとりを持たせたい、存分に自分を甘やかしたい。七月も頑張ります、よろしくお願いします。

散歩の様子をyoutubeに上げました。何本かvlog上げてます。お暇でしたら是非見てください。