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「深化と探索」と朝活#001

キャリアを考えるあるコミュニティで、朝活を始めることにした私は、どんなことをやっていこうかなぁ…と頭をぐるぐるしていました。ぼんやりと「本」を使いたいと思っており、下記のような内容を考えていました。

①みんなで興味のある1冊を選び、読む。その感想を共有しながら1つの問いを立てる。それをまた次回深掘りしていき、再び問いを立てていく。
②それぞれが関心を持った本を紹介し合い、時を見て①に移行する。

いろいろな方にざっくばらんにご相談させて頂いたなかで「深化と探索」という概念を紹介頂きました。

そこで、私が考えていた“ぼんやり案”にこの概念を重ね合わせて考えてみることにしました。

1.「深化と探索」

この概念を調べてみると、どうやら経営学で使われているようでした。そこでは

両利きの経営
「深化」と「探索」の企業活動を同時に行うこと

と紹介されており

「深化」今在る事業の進化を担う活動

「探索」 新しい事業を創発する活動

とありました。GM会(※)では、本を通して「思考」することを考えていたので、“事業”というワードを“思考”に置き換えて考えてみることにしました。

(※)GM会とは、私が始めた朝活の呼び名で、正式名称は「GOOD MORNING MEETING」略してGM会…である。

「深化」の活動は、既に勝手がわかっているため

・より効率的で
・成果がより確実で
・成果がよりすぐ出る

という傾向があり、短期的な成果にかかわるとされます。「深化」は深堀するイメージで、掘る穴は既にあり、そこを掘り進めていけば良いため、上記の傾向になりやすいことが理解できます。

「探索」の活動は、勝手がわかっていないため

・時間をムダに使う傾向
・成果がより不確実
・成果が出るまでに時間がかかる

という傾向があり、ただし、長期的な成果にかかわるとされます。「探索」は模索するイメージなので、ジャングルを進んでいくときって、そんな感じだよなあ、とこちらも感覚的に理解できます。

2.「両利きの思考」

いろいろな記事を読み漁っていると、どうやら「深化」と「探索」は、企業または自分、の活動において、どちらも必要であることがわかりました。これを“両利き”と呼んでいます。

「深化」を続けながらも、「探索」を行なっていくことで、継続的に成長していくのだといいます。ある記事では「Amazon」を例に挙げ、「深化と探索」の両利きの必要性が説かれていました。

また、今在る事業で成功体験をしてきた企業ほど、今在る事業の制約(サクセストラップ)があるといいます。個人に置き換えると「これをやればうまくいった」という経験や思考プロセスは、「これをやれば必ずうまくいく」というような狭まった考えに陥りやすい、ということかと思います。

3.「深化と探索」 まとめ

ここまで「深化と探索」を考えてきて、これは、個人のなかで考えたときと、複数人で考えたときと、で違った見方ができると考えました。

個人間での「深化や探索」は、

①深化と探索を、同時並行的に両利きで進めるのがベターではないか
②深化や探索は途中でやめたって構わないよね
③探索の結果として始めた思考は次には深化の対象になるよね

と私なりにまとめました。図のように深化と探索をしていく、繰り返していくというイメージです。

メンバー間での「深化と探索」は、

・あるAさんの深化や探索の活動は、他のBさんにとっての探索の対象になり得るよね
・あるBさんの深化や探索の活動は、他のAさんにとっての探索の対象になり得るよね

ということを図で表してみました。

今回の朝活では複数人で活動していくため、メンバー間について、もう少し考えてみると、

各々のキャリアを良きものにするために他者ができることは「お互いが探索の媒体になること」ではないか?

という仮説が生まれました。この仮説も「深化と探索」の概念を紹介頂いた方が生み出してくれたものです(本当にありがとうございます)。

今回その方に相談させて頂いたことで、「深化と探索」という概念を私が知り得たことから、私の中ではこの仮説は実証されたようなものですが、もう少し検証を続けたいと思います。

個人での「深化や探索」を“各々の興味関心”というあっさりしたワードに変え、これを紹介し合うということから始めていこうと思います。

“各々の興味関心”を紹介し合いましょう!といってもなかなか伝わらない部分があると思いましたので、頭のなかを整理しながら文字に書き起こしてみました(逆に小難しくなっていたらごめんなさい!)

[コミュニティメンバーのみなさんへ]
「GOOD MORNING MEETING」の裏側にはこんな概念が重ね合わされていますが、表側はポップでフランクな楽しい会になっています。ぜひお気軽にご参加ください!

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