TOSHI「洗脳」読書感想文（ネタバレあり）

・おはようございます。

・昨日お話ししてたTOSHIの本、読み終えたけど、、、、、、一言で言うと、悲惨。基本的に、「あなたの悲しみ、辛さ、わかるよ、、、ここにいたら安心だよ、、、」と言っておきながら、急に「あなたに価値はないです、人間のクズです、あなたは罪人です、なので我々が言ってることをやって、罪を償って、真っ当な人間になってください」みたいなこと言ってくるのは全部無視していい。

・最初は手放しで受け入れたフリしながら、徐々に自尊心をなくさせて、罪悪感を植え付けて、それを利用して人をコントロールするのが目的なので。自尊心をなくすようなことを言い続ける割に、たまに「だけどあなたは選ばれた人だから！信じてるよ！」みたいなことを言いながらうまくコントロールしていく、、、マジでそっちこそ人間のクズ、、、。けど、宗教ってほぼそんな仕組みですからね、、、。TOSHIは洗脳が解けるのに１２年かかってるけど、一生洗脳されたままの人もいるだろうし、宗教じゃなくても普通に社会や親に飴と鞭で洗脳されてる人たち結構いるしな、、、。大変。ほら、生まれてきて、赤ちゃんのあなたに「かわいいかわいい愛してるー！」と言いながら、学校に行き出したら「宿題しないとどうしようもない人間になるよ！」とか「いい職場に就職しないと未来真っ暗だよ！」とか言いながらも「頑張ればできるんだから！あなたのこと信じてる！」って、、、え？洗脳しにかかってる？？？子育てでこれやってる親、結構いない？？？怖いんだけど！！！

・いや、別に宗教だろうがスピリチュアルだろうが、自分だけだったらいいんですよ。だけど、こういうのって周りを巻き込む人もいるでしょう？あれが迷惑ですもんね。親から子へ、も同じ。親だけが信じてやってたらいいんですよ。だけど必ず子供にも強要したりするのでね。宗教２世の問題がひどいのはこれなのにね。

・ただ、わたしが興味を持った、「どうやって洗脳が解かれていったのか？」の部分、某精神科医の先生がこの部分がよく描かれていた、という話だったので読んだんですが、前にオウムの元信者が洗脳が解けていった過程とほぼ同じだったので、おお！はなかったです。事件に発展したり、告訴されたりして、その「教祖」である人のカリスマ性が公の場所などでなくなり、裁判官にいじられ、「あれ？」となっていったり、部外者で、その人のことを本当に助けてくれたりする人たちに出会って解けていく、という感じ。あれですよね、自分の彼氏、バチイケ！と思ってたのに、さらにイケてる人たちの集団で萎縮してるの見て萎える、的なのと似てる。その他もその過程のことで新情報あるかな、と思ったけどなかった。

・TOSHIの本で一番よかった話しますね！