🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ーこれからのキャリア・プランってどうする？（その１）ー

こんにちは、人生探求の旅ナビゲーターのまっつんです。

「人生の時間を自分の未来に向けて使おう！」とか

「自分だけのキャリア・プランを考えよう！」と

キャリア・コンサルタントの先生方が色々言われます。

しかし、サラリーマンの皆さんは、日々会社で忙しく仕事に追われた毎日を送っている訳でして・・・。

そもそもキャリアなんて仕事を頑張っていればその経験の積み重ねがキャリアって言うのじゃない？って考えている方も多いことでしょう。

今回は🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ーこれからのキャリアプランってどうする？（その１）ーと題して、まずは、これからのキャリア・プランがいかに重要なのかについて書いてみたいと思います。

🟨 新卒から始まるサラリーマンのキャリアとは

ご承知の通り、日本のサラリーマンは、右も左もわからない、学校を卒業したばかりの学生さんを、社会の中で一人で自立して生きていけるように、会社によって教育された人達の訳ですから、アメリカのように大学で専門的に学び「スキルがあるから採用された」という、自らの専門性によって採用されるスタイルとは違います。

そして、新卒は、有効期限が、たった1年間限りのプラチナカードであり、学生はその権利を行使して就活し、企業は会社という世界に対して、何の知識も持たない学生を、何でも幅広くできるというゼネラリスト候補として一括採用するスタイルです。

「俺色に染まれ」と言うわけです。

ですから、日本の企業は、中途採用などで最初に採用された会社の常識に染まった社員を採用することをためらいがちです。

そして、会社の中で全人格投入して一心不乱に働くことで、順調に出世して、末は博士か大臣かと栄華を極める。

まさに人生双六。

出典：ADMT COLLECTION 広告絵双六　より「わかもと新案出世競争双六」

そういった、わかりやすいモデルでキャリア形成というよりは、戦国時代のように戦で手柄を立てて取立てもらうという、運に左右される出世物語の要素が強いわけです。

これではもう、キャリアなんて関係ないですね。

どの大将の下に付くかが重要であり、親亀がコケると、小亀もコケるという運試しのようなモデルです。

自分の担いだ親分が出世するとその子分たちもおこぼれにあり付けます。

当然、親分がコケると競争相手の派閥によって粛清の嵐が吹き荒れます。

過酷な子会社出向や、親会社に残っても閑職に追いやられ、窓際族として退職まで飼い殺しとなります。

そして酷い場合は「一身上の都合」で自己都合退社し、新たな新天地を求めて転職することになります。

最近はそれでも転職市場が成長していますから、昔ほど転職が珍しくはなくなりましたが、それでも一般的に言って転職とは、企業への裏切り行為であり、当然、転職先は、企業の格も給料も下がるという考え方が主流でした。

ですから一度退職した社員は、再雇用できないという規則を作っている会社も多い訳です。

因みに、転職の場合は、前の勤務先に確認することも結構な頻度でおきますから、悪いやめ方をすると同じ業界では二度と再就職できなくなることもあります。

🟨キャリアってなにを指すのでしょうか？

「キャリア」の語源とは、ラテン語の「carrus（車輪の付いた乗り物）」であると言われており、それが後にイタリア語のcarrieraに、フランス語のcarriereとなって、レールコースを意味するようになったそうです。そしてそれは、車輪の通った跡（轍：わだち）を意味すことになるのです。

つまり「キャリア」とは、自分が歩んできた人生の長い道のりをふりかえる時、それまで自分の車輪が刻んだ轍が残されているということなのです。

キャリアって単なる歩んできた足跡ではなく、自分で刻んだ轍と言うことですからちょっと重みが違います。

なぜなら足跡はかき消されてしまいますが、轍となるとそう簡単にかき消されるものではなく、場合によっては後に続く者の道標にもなるからです。

🟨 キャリア・プランが必要なわけ

キャリア形成をするには、単なる足跡では駄目であることは先に述べた通りですが、ただ闇雲に経験を積んでも意味がないことは、世間で、アルバイトや派遣社員の業務経歴が職歴つまりキャリアとして認められないと言う、就職氷河期世代を取り上げたニュース報道でご覧の通りです。

また、よくキャリア形成として、セミナーに参加したり、認定試験などを受験して資格取得を目指してしまう学生さんやフレッシュマンがいますが、先程の説明の通り、キャリアとは、単なる足跡ではなく、轍になるほどの車輪の跡であることから、資格でキャリアを補強するのは難しそうです。

そして、会社員も毎日会社の指示した仕事をこなしているだけではキャリアとは言えないのです。

繰り返しになりますが、単なる足跡はキャリアとは認めてもらえないのです。

つまりキャリアを意識して形成するには、何らかの「意志」が必要であり、そのためにはきちんとした「計画（Plan）」が必要なのです。

🟨 キャリア・プランのフレームワークは有効なのか？

キャリア形成のセミナーやアドバイスをするコンサルタントや業者が、星の数ほど存在する昨今、キャリア形成の際によく使われるフレームワークに「Will・Can・Must」というものがあります。

その構造は、①Will ：将来やりたいこと　②Can：今できること　③Must：やるべきことから成り立っており、このWill：将来やりたいことを考えることで、Willに向けて必要な経験やスキルが見えてくると言う仕組みです。

出典：ライフシフト大学　ライフシフトプランナー資料より

しかし、このフレームワークってWillの設定によって枠が限定されてしまいます。特に就活生やフレッシュマンにはロールモデルとなる先輩の不在や人生経験の未熟さから、限定された枠の中だけの発想となってしまいがちです。

まっつんが、とある20代のフォレッシュマンにライフ・シフトの説明をして、どういう将来のビジョンを描いているかインタビューした際に「書籍を出版する」とか「毎日7時間寝れる生活をしたい」とか「モデルやタレントとしてスカウトされる」という未来の希望が出ていました。

それも、悪くはありませんが、キャリア形成とは、自身の仕事や人生にどのような意味を見出して、それらにどのように向き合ってきたかの結果として車輪が刻んだ轍であることを考えいるとちょっと浅いですよね。

やはり、もうちょっと俯瞰して人生を見てみる必要がありそうですね。

🟨 自分の未来は自分で創るという考え方。

キャリア形成について、「自己分析をして足りない部分を補い」、「必要なスキルを習得しよう」とよく言われますが、人間は弱点を補う努力をして総合点を高めることよりも、自分の得意分野の能力を向上させる方が余程、効率が良いと言われています。

しかしながら、スキルを第三者へ証明するための証明ビジネス、つまり資格取得ビジネスは現在、大盛況です。

第三者への自己の能力を証明って難しいのです。

でも、よく考えてみると、欠点を補って平均的な人間になるということは、単なるその他大勢の一員になようなものではないでしょうか？

ライフシフト大学では、キャリア・プランのフレームワーク「Will・Can・Must」のMust：やるべきことをCreate：高い志を持ってキャリアを創造すると教えています。

人生100年時代とは、パワレルキャリアが必要とされる時代です。

Must：やるべきことややらなければならないことから、Create：高い志を持ってキャリアを創造するという方が、正解に近いフレームワークではないでしょうか？

出典：ライフシフト大学　ライフシフトプランナー資料より

この場合の、Willは自分の価値観という軸を採用しており、視野は広く、人生を会社や組織という枠を超えて俯瞰しています。

これまでは、会社の指示に従って会社の言う通りにしておけば、生涯安泰という時代でした、故に会社選びが最重要であり、会社に入社した跡は親分にお任せコースの運試しというスタイルでしたから、そもそもキャリア形成は不要でした。

しかし、令和の時代は、自分の未来を見据え人生という大きな枠組みで人生を創るという目的に沿ったキャリア形成の時代になっているのです。

そもためには「キャリア・プラン」という長期戦略が必要になっているのです。

ちょっと話が、長くなりそうなので、キャリア・プランの重要性についての🔲プチから始めるライフ・デザイン🔲ーこれからのキャリア・プランってどうする？（その１)ーは以上でお終いとし、次回（その２）においてキャリア・プランについて具体的に書いてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

また次回もよろしくお願いします。

🟩いつまで経ってもキャリアの轍から抜け出せない！まっつんブログ！