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わたしとフェルト④

風邪をひいていました。
かかりつけ医の先生から熱がないなら流行病の検査はしなくてよいよと言われ、そんなもんかと思いましたが本当に絵に描いたような風邪でした。
長らくただの風邪をひいたことがなかったのでなぜ今風邪をひいたのか、なぜ今だったのかを鼻をかみながらずっと考えていましたが理由はいろいろあり(その理由は秘密)勝手に納得しています。

はじめにちいさいケーキのホールを作ってみました。
実は型紙はあとからできるものもあります。
フェルトをこんな感じ、これくらいの大きさで、と切っていってしっくりくるものがあればその大きさを計って型紙に起こしていきます。
ケーキもそのひとつでした。頭の中でこれくらいの大きさ、そうペットボトルのキャップの大きさがホールケーキに見えてきてキャップで型取りをしていきました。
ケーキのスポンジやクリームを表すのはフェルトの色頼みだったのでそんなに考える必要はありません。わたしに重要なのはフェルトで作ることができる、自分がしっくりくるちいさなおおきさなのです。

2mm厚のフェルトはわたしにとって絶好のアイテムでした。1mm厚でもなく3mm厚でもない。
1番上のクリームには大好きなステッチで縁取りをし縁取りなしの2段目3段目のスポンジやムース、チョコレート(フェルトのね)を重ねてケーキを表現する。
こりゃなんて楽しいんだ‼︎と思いました。

最初は刺繍で飾り(イチゴやクリーム)をつけていましたが、もしやこの2mm厚でちいさな飾りも表現できるのでは⁈と考えここからどんどん立体化することで表現の幅が広がり今のケーキができあがりました。

うちのちいさいフルーツタルト。

作り方は本に載せているのでここでは省略しますが、なんちゃってなちいさいカットバナナやキウイができた時は心がはしゃぎました。
よくみたらぜんぜん違うのに、なんとなくソレに見えてしまうのが素朴であたたかいフェルトにぴったりだとわたしには思えたのです。

キウイバナナオレンジマンゴー
イチゴナッツにさくらんぼ

素材探しも楽しいですね。
作品をより立体化するためにウッドビーズを探しました。そうそう、これ!と思ったものが見つかったときは迷わずまとめ買いをします。なぜなら知らないうちに廃番となりなくなってしまうからです。

チョコとナッツのケーキ。
コーヒークリームのケーキ。
りんごのタルト。

もちろんここまでに試行錯誤あり初期の作品と今とではなんとなく仕上がりに違いがあります。
作っている途中でより良い形を思いついたり、いいと思って始めたものがぜんぜん形にならなかったり。

『うちのちいさいケーキ。』から始まりましたが作品としてみなさんにお届けしたのは『うちのちいさいぱん。』の方が先だったように思います。
旧エッセンスフェルトのバニラ(オフホワイト)とヘンプ(ベージュ)を手にとったときに「これ食パンじゃん」と思ったところから『ちいさいもの。シリーズ』はスタートしています。

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